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TEL:0467-45-6700
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骨折

右手第3指マレットフィンガーの小学3年生男児が完治

2021年05月23日|骨折

月12日小学校の休み時間にドッジボールで右手中指を突き指し、同日近隣の整形外科を受診された、小学3年生男児のお母様より電話がありました。

受診された整形外科ではレントゲン検査とエコー検査で右手第3指マレットフィンガー(伸筋腱断裂)の診断を受け、担当医師より「第一関節は完全には真っ直ぐにはならない」と言われてしまいショックを受け、息子さんのことを心配されて、当院のホームページを観てご連絡くださいました。

 

3月13日当院来院時の外観です。

 

DSC01653.JPG

 

DSC01654.JPG 

 

 DSC01655.JPG

 

受傷時は右手第3指のDIP関節が30度ほど屈曲していたとのことでした。

当院でも念のためエコー観察をしましたが、伸筋腱断裂に加えわずかな末節骨の剥離骨折を認めたため、協力医療機関へ診察を依頼し、レントゲン検査でも末節骨剥離骨折が確認できました。

 

患者さんは皮膚が弱く、かぶれやすいということ。習い事が多く、週に2回スイミングスクール、週に1回サッカースクール、週に2回そろばん塾に通っていました。休み時間のドッジボールも楽しみとのことでした。

 

私は

「小学3年生ならば約2ヶ月でほぼ完治しますので安心してください」

伝えると

 

お二人で顔を見合わせて「良かったね」とお母さんが嬉しそうに言うと

息子さんが「うん」とうなずき、とても嬉しそうな笑顔を見せてくれました。

 

尚、成人の腱性マレットフィンガーでは6~8週間の全日固定に夜間固定が

1~2ヶ月は最低限必要です。全治で言うと少なくとも4ヶ月はかかります

しかしながら成長期の小学3年生(9才)の息子さんの年齢であれば、全日の固定は4週間と短くて済み、剥離骨折が併発しているので組織癒合は早まります。

夜間固定やリハビリ期間を含めた具体的な治療計画とともに、約2ヶ月で概ね完治する旨をお伝えしました。また、できる限り1週間に2回は通院していただくようお願いしました。

 

治療計画通り経過も良く、負傷から4週間目の4月8日右手第3指DIP関節の伸展が左右同じになり安定したため、日中16時間は伸縮性テーピング(アクションテックス)夜間8時間はシーネ固定にしました。下記が4月8日の外観です。

 

DSC01770.JPG


 DSC01769.JPG

 

患者さんは川崎市から通院されていたため、この日から新型コロナウイルス感染症のこともあり、入浴も可能になったので週に1回の通院としました。

4月26日(負傷後4週間と4日)にはテーピングを多めに巻いてドッジボールを再開。

5月6日(負傷後8週間)にはスイミングスクールを再開されました。

5月10日(負傷後60日)には可動域制限もわずかになり治癒としました。

 

下記が5月10日 治癒日の外観です。

  

DSC01907.JPG

 

 DSC01908.JPG

 

 DSC01910.JPG

 

 5月10日(負傷後60日) 最終来院時

 

右手中指第一関節 伸展:0度  屈曲:88度》 


《左手中指第一関節 伸展: 屈曲:90度》

 

 

屈曲制限はわずかに残っておりましたが、コロナ禍でもあり、少しの期間で

自然治癒する旨を伝えて治療を終了しました。

 

これからもサッカー、水泳、そろばん、ドッチボールを楽しんでくださいね。

 

  

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交通事故で骨性マレットフィンガーをオペされた患者さんの経過

2021年05月01日|マレットフィンガー

交通事故で右手第5指末節骨骨折(骨性マレット)を受傷されて、手術後に

経過が不良な患者さんよりメールでご相談を受けました。

以下が患者さんと私のメールの内容と当院に通院されてからの経過です。

 

 

2020/03/19 

マレットフィンガーについて

 

はじめまして。

去年の10/23に交通事故で右手小指の第一関節を骨折しました。その後、

手術をしてピン本で週間固定。その後はプラスチックの固定器具で更に

週間固定して、ここ週間は夜間のみ固定しているのですが、指が下がった

ままの状態です。

これはマレットフィンガーの症状に似ていると思うのですが、一度見ていただく

事はできますか?

マレットフィンガーの写真を見て、似ていると思いお問い合わせさせていただき

ました。現在通院は〇〇病院の整形外科で診察を受け、リハビリは大船の

○○○○○骨院へ通っています。 年齢は36歳です。 

どうぞ宜しくお願い致します。

 

 

〇〇 〇〇様

こんばんは。

右手小指の骨折の手術後に第一関節が屈曲しているのですね。

〇〇さんの症状は骨性マレットフィンガーではないでしょうか。

マレットフィンガーには腱性マレットフィンガー骨性マレットフィンガーがあり

ます。ピンを二本挿入して第一関節を軽度屈曲位で固定する方法は石黒法

言います。

10月23日負傷。オペ後6週間の固定は一般的なピン固定期間ですね。

その後、6週間のシーネ固定、8週間の夜間固定をされたとのことですが、

それで、現在も夜間固定をされているのでしょうか。

負傷から148日が経過していますし、可なり長期間になりお困りの事と推察

します。

 

拝見しませんと何とも言えませんが、末節骨の骨折の際に伸筋腱断裂が合併

していた可能性も有りますし、石黒法は第一関節を軽度屈曲で固定するため、

中々真っ直ぐにはなり難い場合があります。

 

さて、○○○○○整骨院では整形外科との連携の元に施術をされています

しょうか。

来院いただく際に可能でしたら、整形外科のレントゲン画像が有ればご持参

ください。

当院では超音波観察装置で伸筋腱の断裂の有無などを動的に観察いた

ます。その上で、今後の治療方針や固定方法などをご教示致します。

 

当院は予約優先制になっております。

明後日の土曜日は予約で一杯になっており、大変申し訳ございませんが

来週の月曜日以降でしたらご予約が可能です。 

金曜日は祝日で休診ですが、朝9時または夜6時~9時にお電話をいただ

ければご予約が可能ですので、遠慮なくお電話ください。

何か有りましたら、0467-45-6700にお願い致します。お大事に。

 

大船接骨院 佐藤和義

  

 

佐藤先生

お忙しい中、ご返信ありがとうございます。

是非、来週の診察予約をお願い致します。

骨折時は、こんなに指は下がっていなかったです。ピンを刺し、抜いたその日

にはとても痛かったです。担当医は、腱が傷ついてると思うと言われました。

リハビリは、初めは○○病院でしたが変更して、○○○○○整骨院へ通って

います。

レントゲン写真など連携はございませんが、骨はくっついたと医師からは言わ

れてます。次回の診察は4/24です。

医師の判断で指がまだ落ちているので夜間固定という形になっています。

整骨院でのリハビリはヶ月位通っています。

「本当に骨のつき方とか正しいかな?これだけして、指が落ちてくるのは何か

おかしい」と話していました。

車と自転車(私)の交通事故ですので、まだ保険会社を利用しています。

医師からリハビリ施設は併用できないと言われました。

3/25の11時から15時までの間

3/2710時から16時までの間

その次の週ですと、3/3010時から16時までの間です。

上記で予約のご都合がつく日はありますでしょうか。

どうぞ宜しくお願い致します。

 

 

こんにちは

大船接骨院の佐藤です。

3月25日(水)の11時にご予約を取らせて頂きました。

レントゲン画像がなくても、取り敢えずはエコー画像を観て

伸筋腱断裂の有無や骨癒合の状態をある程度は把握出来ます。

因みに、患者さん自身でカルテやXP画像などの個人情報の公開を

病院へ求めることが出来ます。

再診の4月24日まで日が有りますので、受付にレントゲン写真のコピーが

欲しいと伝えれば、数日はかかるかと思いますが応じてくれるはずです。

少なくとも再診時にはコピーを頂けると思います。

尚、整形外科の担当医はどなたでしょうか。

過去に何人か連携を取らせて頂いておりますので、来院時に担当医のお名前

教えて下さい。

 

医師からリハビリ施設は併用できないと言われました。とのことですが、

健康保険診療では3箇所で治療の同時進行は出来ませんが、

交通事故では保険会社の担当者が了解すれば可能な場合もあります。

保険会社と担当者の名前は当日メモしてお持ちください。

私の方から担当者に連絡を取らせて頂きます。

また、3月25日来院の際には受傷からの経過を簡単な箇条書きで結構です

のでお持ち頂けますでしょうか。宜しくお願い致します。

来院お待ちしております。お大事に。 

 

このようなメールのやり取りから、3月25日に患者さんが来院されました。

 

3月25日来院時の外観(負傷から154日、オペ後152日:約5か月後)

 

右手小指第一関節  伸展:-40度  左手小指第一関節 伸展:0度

 

 

青木さん②マレット.jpg 

 

右手小指第一関節  屈曲:80度  左手小指第一関節 屈曲:90度

 

 DSC00157.JPG

 

【当院来院までの経過】

 

2019年10月23日 自転車で走行中、車に接触されて転倒し負傷。

 

下記は患者さんご自身が携帯で撮影された負傷後の外観です。 

 

DSC00173.JPG

 

2019年10月25日(2日後)石黒法のオペ後の外観です。

 

DSC00175.JPG

  

12月初旬のオペから約6週間後、ピンを除去され、約8週間のプラスチック

シーネ固定を継続される。

 

1月末に24時間のプラスチックシーネ固定を8時間の夜間固定に変更。

日中の固定をやめてから、徐々に第一関節が屈曲してきてしまう。

 

2月初めから○○○○整骨院でリハビリを開始。電気治療とマッサージ

されていたそうですが、症状には変化が無く3月25日に来院されました。

 

当院では、超音波観察装置で伸筋腱の癒合不全を確認したため、患者さん

の指にフィットしたプラスチックシーネを作成して入浴以外の再固定を施行

物理療法として、超音波バスによる温熱療法、機能訓練を施行。

 

整形外科の担当医の再診の際には、ご報告書を患者さんへお渡しして経過を

ご報告致しました。

 

3月25日からの再固定時は入浴以外をシーネ固定として、第一関節の 

伸展力がついたため、4月9日からは日中16時間は伸縮性テーピング、

夜間8時間はシーネ固定に変更しました。

経過も良く、4月27日には日中の伸縮性テーピングをやめ、夜間固定のみ

としました。

 

下記のように、4月30日には左手小指第一関節が伸展0度で安定しました。

 

青木さん③マレット.jpg

 

4月30日 右手第一関節屈曲50度。 健側の左手第一関節90度。 

 

DSC00322.JPG

 

4月30日より1/f 低周波通電音楽療法を施行。

このまま右手小指の伸展は0度で安定しましたが、右手小指の最大屈曲は

60度までの改善が限界でした。

 

最終的には治療をしても右手小指の最大屈曲の可動域制限の改善が見ら

れなくなったため、症状固定で治療は終了となりました。

 

 

6月22日 右手小指第一関節の最大屈曲は60度で症状固定 

 

DSC00580.JPG

 

 6月22日 右手小指一関節の伸展は0度で完全に安定しました

 

青木さんマレット.jpg 

 

当院通院期間:90日 通院日数:24日

 

最終的な左右の関節可動域を比較しますと、

 

 3月25日初診時

 

 右手小指第一関節 伸展:-40度 屈曲:80度》

  

   関節可動域40

 

 

 6月22日最終来院時

 

右手小指第一関節 伸展:0度  屈曲:60度》 


《左手小指第一関節 伸展: 屈曲:90度》

 

   関節可動域60

 

 

患者さんには、このように伸展は改善すること、再固定によって屈曲制限

が増すことを3月25日の初診時にはお伝えしていました。

 

患者さんは手術を担当された整形外科医師に後遺障害認定の診断書を

記入していただき、保険会社に提出されました。

その手続きのお手伝いを少しさせていただき、昨年末には事故の示談が

成立したとのことで、わざわざご挨拶に来てくださいました。

 

その際にいただいたメッセージが下記になります。

 

佐藤先生

 

私の小指の治療と弁護士さんのことまで、何から何まで

お世話になりました。

こんなに丁寧に治療報告をして下さるのは佐藤先生だけと

保険会社の〇〇さんもおっしゃっていました

私も、先生の知識と技術とお心遣いに大変助けられました。

本当にありがとうございました。

 

このようなメッセージをいただきますと、これからの仕事の励みになります。

 

初回来院時には右手の小指の第一関節が40度も曲がっていて、洋服の

着替えでは指が引っ掛かり、料理や洗濯などの家事でもかなりの支障が

あると仰っていました。

再固定をしたことで第一関節の曲がりは悪くなりましたが、真っ直ぐになり

日常生活にはほぼ支障が無くなられたと喜んでいただきました。

これからも料理のお仕事や子育てに励んでいただけたら嬉しく思います。

 

尚、先日患者さんへ、ブログの掲載許可をメールでお願いしました。

その後の経過をお聞きしましたところ、

「お陰様で最近はもう小指のことを気にせず生活しております」

との返信をいただきました。

 

骨性マレットフィンガーで経過不良な方がおりましたら、上記の患者さん

のようにある程度の改善は可能ですので、諦めずにご連絡ください。

 

 

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左手小指中節骨剥離骨折を負傷した高校2年の娘が完治

2019年03月08日|骨折

月1日、高2の娘が体育の授業のバスケットボールで左手小指中節骨裂離骨折を負傷してから、早いもので1ヶ月以上が過ぎました。3月の初めに残りの2回のバスケをやりたいと言うので、経過も良かったため、シーネ固定でプレーを許可しました。幸い再受傷をする事も無く、お蔭さまで3月7日に完治しました。


DSC08460.JPG

 

DSC08461.JPG

 

伸展制限も屈曲制限も有りません。

娘にとっては初めての骨折であり、大怪我でしたが早く治って良かったです。

 

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高2の娘の左手小指中節骨裂離骨折の経過

2019年02月23日|骨折

2月1日に高2の娘が体育の授業のバスケットボールで左手小指中節骨裂離骨折を負傷してから、早いもので3週間以上が過ぎました。

お蔭さまで経過も良く順調に回復しております。

 

下記は受傷日の2月1日の外観写真になります。

 

DSC08295.JPGのサムネール画像

 

下記は受傷から22日後の2月22日の外観写真になります。

 

DSC08394.JPG

 

だいぶ腫脹が軽減しております。

 

下記は受傷日の2月1日の外観写真になります。

 

DSC08297.JPGのサムネール画像

 

下記は受傷から22日後の2月22日の外観写真になります。

 

DSC08395.JPG

 

だいぶPIP関節が曲がるようになりました。

この日はシーネ固定をした状態で、体育の授業のバスケットボールを無理はしない約束で少し許可しました。帰宅後に接骨院へ来た娘に聞くと、バスケットボールを主に右手でキャッチして、左手は添える程度に使い、問題なくプレーが出来た様子でした。

写真のように屈曲痛、屈曲制限、骨折部の限局性圧痛などが可なり消退したため、シーネ固定を除去しました。伸縮性テーピングを巻いておりますが、日常生活上は痛みも無く、ほぼ支障のない状態になりました。あと1~2週間で完治できそうです。

 

来週に最後のバスケットボールの授業が有るようですが、再受傷しないようにしっかりとシーネ固定をしてプレーさせようと思っております。

 

 

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高2の娘が体育の授業のバスケットボールで左手小指中節骨裂離骨折を受傷

2019年02月02日|骨折

2月1日金曜日の昼休みに妻と昼食をとっていると、高校2年の娘から妻にメールがありました。

娘「多分突き指した」「結構痛い」

妻「お父さんに言っておくから帰り次第治療だね」

娘「はーい」「めっちゃデカイ氷を渡されて真っ赤っか」

このような妻と娘のメールのやりとりがありました。

どうも体育の授業のバスケットボールで床から跳ねたボールが左手小指に当たったようでした。娘は取り敢えず体育の先生に大きな氷をもらい自分で冷やしたようですが、指の感覚が麻痺するほど冷やしてしまったとのことでした。

午後の4時ごろに娘が接骨院に来て、腫れた左手小指を見ると可なりの腫脹と、屈曲制限が認められました。患者さんはそう多くはなかったので、娘から詳しく負傷の状況を聞き、外観の写真をデジカメで撮りました。(下記の写真を参照)

 

DSC08295.JPG

 

 

DSC08297.JPG

 

負傷状況やPIP関節掌側の限局性圧痛、屈曲制限等の諸症状からPIP関節の中節骨基部掌側骨折(掌側板付着部裂離骨折)を想定しながら超音波観察装置のB‐modo画像で観察をしました。すると転位のない中節骨基部掌側の裂離骨折が観察されました。

娘にとっては初めての骨折でしたが、体育のバスケットボールは好きなようで

「バスケをやっていいの」といきなり聞いてきました。

私は学生時代にバスケットボール部だったので「右手だけでドリブルしたりするのは構わないけど、左手が突き指しそうな試合形式のプレーは当分の間無理だよ」と言うと「そんなのバスケ部じゃないから無理だよ」と笑いながらも少しむっとされました。

短時間ですがアイスパックでアイシングをして、プライトンと包帯で固定処置を施しました。

 

午後の治療時間を終えると妻から「髪を洗えないから、包帯を取ってお風呂に入らせたいから包帯を持って来て下さい」とメールが届いておりました。私は包帯を持たずに自宅に戻り「急性期だがら固定を取っては駄目だよ」と伝えました。今夜からしばらくの間は左手をビニール手袋で覆ってから手首をラップして、包帯を濡らさないように入浴をしないといけないことを、妻は経験上分かっていると思っていたのですが・・・

 

思い起こせば平成19年10月8日、妻は娘が通う小学校のPTAのバレーボールに初参加し、練習ゲームのアンダーレシーブで前に出た時に右アキレス腱を完全断裂してしまい、私が保存療法(早期歩行療法)で治療しました。その際にはシャワーカバーを使用して、受傷当日からシャワーを浴びることが出来ました。

10年以上を過ぎると、怪我の急性期にはしばらくの期間は患部の固定を取らずに入浴したことさえ、忘れてしまうものなのでしょう。

 

現在、娘は毎日学校を終えてから自宅に戻る前に接骨院へ寄って治療をしています。後遺症なくしっかり完治してくれればと思っています。これまで怪我らしい怪我をしたことのなかった娘ですが、このくらいの骨折で済み良かったとも思っております。

患者さんに比べて家族に対しては治療がおろそかになりがちな私ですが、娘が早く体育の授業に復帰できるよう、誠心誠意治療しようと思います。

 

 

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右肩関節脱臼の男性が手術を終えて再来院

2018年12月01日|脱臼

9月30日、10月1日、10月5日に右肩関節脱臼で来院された男性が、ご紹介先の整形外科での鏡視下によるバンカート損傷修復オペと入院を終えて、11月30日に当院でのリハビリを希望されて再来院されました。

 

患者さんは下記の右肩関節脱臼整復後のレントゲン画像のように、肩甲骨の関節窩に剥離骨折を認めておりました。 ☞骨性バンカート損傷

 

 霜鳥研也様 30.10.1 右肩関節脱臼(整復後).png

 

10月中旬に入院され、翌日にオペをされました。約1か月の入院の後、2週間程は通院でリハビリをされておりました。しかし、就労に復帰されるとそちらの病院へは通院が困難なため、当院のリハビリを希望され、紹介先からの後療依頼の書類をお持ちになりました。下記写真のように来院時の鏡視下オペの傷痕はわずかで、低侵襲手術の凄さを感じました。

 

DSC08049.JPG

 

DSC08048.JPG

  

まだ術後、約1ヶ月半なので可動域制限を残してはおりますが、12月からは長く休まれていた溶接のお仕事にも復帰され、ホッとされている事と思います。

 

リハビリは長期間を要すと思いますが、以前のように左右の差が無くなるまで右肩関節の可動域制限を改善していきましょう。お大事に。

 

 

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左手第2指PIP関節脱臼骨折後の関節拘縮の79才女性の経過報告

2018年03月28日|関節拘縮

昨年の6月13日、以前当院で治療された口腔外科領域の歯科医師の先生からメールを頂きました。

 

佐藤先生

ご無沙汰いたしております。マレットフィンガーにてお世話になりました〇〇です。先生のおかげで、いまでは不自由なく日々過ごしております。ありがとうございます。お礼にうかがわぬままになってしまい申し訳ありません。

職場を4月より異動し、まだ慣れない状態ですがなんとかやっております。

そんななか顎関節症の患者さんが、左手の指を骨折?し、固定を1月ほどしていたそうなのですが、本日いらしたところ全くまがらないのですが、あとはご自身の努力ですと言われてしまったそうです。私も途方にくれたときに先生に助けていただいたので、患者さんに先生をご紹介させていただきました。

もし受診されましたら、よろしくおねがいいたします。

〇〇さん 79歳です。

すみません、よろしくおねがいいたします。
 

 

翌日の早朝、ご紹介の患者さんが来院されました。

下記写真が来院時の外観です。最大屈曲時が下記の状態です。

可なりの関節拘縮症状でした。

 

DSC06086.JPG

 

DSC06087.JPG

 

負傷年月日は平成29年5月11日で、負傷原因は着替えをされていてふらつき転倒された際、床に左手2指を突いてしまったそうです。

ご自身の右手で左手を押さえていたら、PIP関節脱臼は自然整復されたようです。急いで近所の整形外科を受診され、レントゲン上は左手2指の中節骨掌側に剥離骨折を認め、左手第2指関節脱臼骨折の診断を受けられました。

この際、アルフェンス固定を伸展位で4週間もされてしまったそうで、固定を取ったら写真のように指が曲がらなくなってしまった状態でした。

 

患者さんには「完治は難しいと思いますが、日常の家事が支障なく出来るように頑張ってリハビリをしましょう」と伝え、週に2~3回の通院をお願いしました。

治療は1/f通電音楽療法、超音波バスによる温熱療法、握力訓練、手技療法などを施行しました。

とても前向きで明るく努力家な患者さんでしたので、治療の甲斐あって家事が一通り可能になり、可動域制限は残りましたが3月28日に治療を終えました。下記写真が最終日の外観です。

  

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患者さんは、顎関節症の治療を終えられていたので、メールで歯科医師の先生へ治療の経過報告をしました。

 

○○ 様

ご無沙汰いたしております。

もう1年が過ぎたと存じますが、新しい病院はいかがですか。お忙しい日々をお過ごしかと存じますが、マレットフィンガーはその後もお仕事には支障なく過ごされておりますでしょうか。 

さて、ご紹介いただきました〇〇様ですが、昨年の6月14日から通院頂きまして、3月28日で症状固定となり治療終了になりました。参考までに受診時と最終日の写真を貼付します。

完全には握れずまだ不自由かと思われたのですが「洗濯バサミもつまむことが出来るようになりました」と、とても喜んでおられました。

〇〇様から顎関節症の治療も終えられたとお聞きしましたので、私から先生には報告しますと伝えました。ご紹介いただき誠に有難うございました。 

これからもご指導の程宜しくお願い致します。 

今年は暑い夏になる予報ですね。くれぐれもお身体ご自愛下さい。

 

大船接骨院 佐藤和義 

 

 

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新年明けましておめでとうございます。

2018年01月06日|骨折

新年明けましておめでとうございます。

 

11月は例年より寒くなるのが早かったこともあり、午前中の患者さんが少ない傾向でした。しかしながら、12月に入ると年の瀬で患者さんも忙しくなり、例年ですとかなり減るのですが、交通事故(頸椎捻挫、腰椎捻挫、腰椎横突起骨折、膝部挫傷等)の患者さん(5名)・労災労働災害・通勤災害)の患者さん(13名)・橈骨遠位端骨折(4名)・アキレス腱断裂(3名)・重度の足関節捻挫(3名)・足趾骨折・中足骨骨折(3名)や手指の骨折(3名)・膝関節内、外側副靭帯損傷(2名)・指関節の側副靭帯損傷(2名)・肘関節の内側側副靭帯損傷(2名)・指の伸筋腱断裂=腱性マレットフィンガー(22名)・骨性マレットフィンガー(2名)の患者さん等、年末は多くの方に来院いただきました。

 

年末年始は12月31日に右膝の炎症症状の強い患者さんを急患で拝見し、

1月3日は右足のリスフラン関節捻挫(靭帯損傷)の小学生の急患患者さん

が来院されました。

 

毎年1月4日は午前より診療を開始するのですが、今年は午前中を休診として予約診療としました。予約で3ヶ月を経過した50代のアキレス腱断裂の患者さんや新患の腱性マレットフィンガーの患者さんなど、5名の患者さんを拝見しました。

また、通常ですと木曜日は午後4時から診療開始なのですが、休み明けなので午後3時からの診療開始としました。正月休み明けなので、あまり混まないと思っていたのですが、受付開始の午後2時30分から数人の新患患者さんや年末の新患の方が待合室でお待ちでした。そのため午後の診療開始を早めました。

午後だけで新患患者さんが7人来院されたこともあり、受付は午後7時までなのですが、、片付けを終えたのは午後9時を過ぎていました。ここ数年、新年の初日にここまで患者さんが来院されたことはなかったと思います。お待たせしてしまった患者さんには、大変申し訳なく思っております。

 

さて、今年は例年よりも厳しい寒さで雪も積もりましたが、幸い鎌倉市内は積雪量が少なく雪で転倒され負傷された方は少なかったようです。

今年の冬はまた積雪が有るかもしれませんので、雪の日に通勤や通学をされる方は転倒しないように気を付けて頂ければと思います。また、万が一にも転倒されて負傷された場合には、無理をせず、我慢をせず、様子を見ずに早めに来院下さい。

 

急性の怪我(骨折・脱臼・捻挫・打撲・挫傷)は早期の固定処置と治療により治療経過が良くなり、治療期間をかなり短縮できます。

 

骨折:ずれている骨を整復して、患部に適切な固定処置を施します。固定期間中も物理療法、手技療法を施行して、関節が固まらないように経過を観察しながら早めに機能訓練(リハビリ)を行います。

 

脱臼関節部の逸脱した骨を元の位置に戻す整復をして、骨折と同様に適切な固定処置を施します。整復動作は痛みの少ない、無痛整復で行います。

 

打撲:打撲をしたことにより筋断裂や筋膜損傷等が生じており、打撲部を触って腫れや陥凹が有ればアイシングや湿布だけでは処置が不充分です!傷が有れば水道水で充分な洗浄処置を行います。消毒をしてはいけません。止血してから浸潤療法(閉鎖療法)を行いましょう。患部への適度な圧迫が軟部組織の修復を促します。

 

捻挫:靭帯の断裂、部分断裂、関節包の損傷、筋・筋膜損傷が合併していることが殆どです。レントゲン検査で骨に異常なしと言われて、湿布のみ処方されたという患者さんがとても多い疾患です。靭帯の損傷は組織レベルで完全に元通りにはならないことがわかっております。軽症であっても、初期の固定処置は必須です。痛みが軽度であっても、治療をしないと関節の不安定性が残存しまうことが有ります。捻挫は軽傷と侮ってはいけません。

 

挫傷:一般的に肉離れと言われる疾患ですが、肉離れ=筋断裂です。筋線維の損傷の割合により、軽症から重症まで様々な症状を呈しますが、打撲とは異なる発生機序(自家筋力の急激な収縮)により、筋肉を断裂(損傷)します。

代表的なのは下腿後面の下腿三頭筋や大腿後面のハムストリングスの肉離れで、野球やサッカー、陸上の短距離走などで発生します。

 

また、このようは急性外傷骨折・脱臼・捻挫・打撲・挫傷を放置または湿布のみで様子を見てしまうと、慢性的な症状へ移行してしまいます。

慢性的な症状になる前に、早期に固定処置や治療を行い、短期間で治癒できるよう、そのお手伝いが出来ればと思っております。

 

急性の怪我(外傷)骨折・脱臼・捻挫・打撲・挫傷】でお困りの際

は、時間外でも拝見いたしますので、お電話のうえ来院下さい。

 

今年も、患者さんへのインフォームドコンセント(説明と納得)を大切にして、

患者さんのために貢献できますよう日々精進してまいります。

本年も宜しくお願い申し上げます。

 

 

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日曜日に左第5中足骨骨折の中学生が来院

2017年11月19日|骨折

今日は家庭婦人バレーボール大会の救護ボランティアがありました。長年、公益社団法人神奈川県柔道整復師会の公益事業として、家庭婦人バレーボール大会の救護ボランティアが行われております。今回、東京のあきる野市から若手柔道整復師のS君が見学を希望し同行することになりました。車で当院まで来てくれ、当院の中を少し案内して出発しようとした時に接骨院の電話が鳴りました。

「○○ですけど娘が左足を痛めて、甲が腫れているのですが診て頂けますか?」

「すみませんが、これから家庭婦人バレーボール大会の救護ボランティアに行くので、午後3時から4時には帰りますから、申し訳ありませんがアイシングを繰り返し行って待っていて頂けますか。向こうを出るときにお電話をしますから」

「はい解りました。お休みのところすみません」

とお話して電話を切りました。

 

家庭婦人バレーボール大会の会場は藤沢小学校体育館で、会場の救護場所は体育館の舞台の上でした。

 

テーピングなどの準備をしていると、さっそく昨夜左の頸筋を寝違えたというセッターの方がお見えになりました。可動域制限は軽度でしたが、セッターというポジションには支障が有る状態でした。

頸椎の調整をしたあとに伸縮性テーピングを施しました。その後の試合中のプレーを観た感じでは支障がなくなったようで嬉しく思いました。

 

他には膝の悪い方が多く来られました。サポーター固定をされてはいるのですが、それでは不安とのことで、テーピングを希望されて、伸縮性テーピングと非伸縮性テーピングを組み合わせて固定を施しました。

 

ある程度の予防テーピングの方達を終え一段落したところで、当院に通院されている患者さんが、アンダーレシーブに失敗して左手の4.5指のMP関節を床に強打され、アイシングをしながら来られました。

拝見すると主に左手第5指のMP関節部周囲のの腫脹、内出血、限局性圧痛を認めました。

応急的に固定処置を施して、他に急患の患者さんが来ることを伝えて、大会終了後接骨院に来て頂くことにしました。

 

昼過ぎまでに7人の方が救護に来られましたが、それ以降は救護に来られる方はなく、ママさん達の試合の模様を観戦しました。

患者さんが多く所属しているチームの応援には熱が入りましたが、残念ながら2敗で2次リーグ進出はなりませんでした。次回は頑張って頂きたいと思います。

 

3時20分過ぎには大会が終わり、朝に電話を頂いた患者さんへ連絡をして、接骨院で待ち合わせをしました。妻に連絡をして接骨院を開けてもらいました。

到着するとすでに患者さんが待合室でお待ちでした。初診申込み用紙には記入を終えていたので、すぐに治療室に入って頂きました。

 

負傷の原因は昨夜9時頃、自宅の部屋で娘さんがお母さんにダンスを見せていたところ、ジャンプ後の着地で左足の第5趾の指先から内側に捻った様子でした。電話を頂いた時には恐らくリスフラン関節捻挫(損傷)かと思っていたのですが、そうではなく左第5中足骨骨折でした。

 

下記の写真が来院時の外観です。

 

 DSC06625.JPG

 

 

DSC06627.JPG

 

中足骨の遠位部に内出血と限局性圧痛、軸圧痛を認めました。超音波観察装置で明らかな遠位骨片の転位を認めたため、整復後固定を施しました。

翌日、医接連携を取らせて頂いているクリニックに診察を依頼し、レントゲン検査の結果で整復位良好でした。松葉杖による免荷歩行となってしまいましたが、幸い学校の教室は1階とのことでホッとしました。

部活で剣道をされているうえダンス教室にも通われているので、暫くはお休みになってしまいますが、出来る限り早く治して復帰できるように頑張りましょう!


中学生の治療を終えて見送ると、先程のママさんバレーの患者さんから電話があり、間もなく到着されました。 

 

接骨院来院時が下記写真です。

 

DSC06628.JPG

 

 

DSC06629.JPG

 

超音波観察装置で観察したところ、左手第5基節骨に剥離骨片を認めました。

 

翌日、医接連携を取らせていただいているクリニックでのレントゲン検査と当院での超音波観察装置の結果から、左手第5基節骨剥離骨折の診断でした。

 

患者さんは一次予選を突破されて、12月3日に二次予選があり、人数の関係から受傷からわずか2週間で試合に出たいという意向でした。

骨折の割りには自覚症状は軽度なので、経過次第ではレシーバーであれば患部にプラスチックシーネをテーピングで止めて固定をして、出場が可能であるかもしれないと伝えました。

 

週に5日、5チームの練習に参加されている方なので、練習が出来ないのもストレスかもしれません。しっかり治して思いきりバレーボールをプレーできるように早く治しましょう!

 

 

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飲酒運転の車に追突された交通事故の被害者の患者さんが通院中

2017年11月15日|交通事故

10月末から飲酒運転の車に追突された患者さんが通院されております。

事故の状況は車で直線道路を走行中、飲酒運転の車が中央車線を越えてきて、正面衝突しそうになり、とっさに左へハンドルを切り避けた際に、車の右側に追突され左へ横転してしまったそうです。

その場で飲酒運転の車の男性は警察に逮捕され、患者さんは救急車で搬送されてしまったため、加害者とは何も話が出来なかったうえ、ほとんど相手を見ていないとのことでした。

患者さんは頸椎捻挫(むち打ち)と腰椎横突起骨折の負傷で、救急搬送された病院に入院され、退院後当院に通院されております。

 

このケースの場合、加害者の違法な飲酒運転により、任意保険での扱いはどうなるのか心配しておりましたが、ようやく2週間を過ぎてから加害者の加入している保険会社から連絡が入り、被害者の患者さんへの支払いを保険会社が一括するとのことでした。

患者さんへの連絡も有ったようですが、今、社会問題としても大きく取り上げられている飲酒運転の被害による事故で、死亡事故に至っていたかもしれない状況なので、患者さんの怒りは収まりません。

 

現状ではお仕事への復帰も困難なので、一定期間の安静、固定、治療の後、徐々に就労への復帰を考えております。

出来るだけ早期に就労復帰し完治できるよう、優先して治療いたしますので、くれぐれもお大事になさって下さい。

 

※患者様の個人情報保護に配慮して、年齢、性別等を記載しておりません。

 

 

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