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院長:佐藤和義
住所:〒247-0056
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TEL:0467-45-6700
アクセス:JR東海道線・横須賀線・根岸線 大船駅東口 徒歩1分
駐車場(有料駐車場40分間サービス券発行)

足関節捻挫

深夜に左足関節(ショパール関節)捻挫の男性が来院

2019年04月30日|捻挫

4月27日土曜日の23時40分頃の入浴中に、髪を洗っていると妻が急患の電話を取ったようで

「急患だけど、あとどれくらいで出られる?」と聞かれました。

シャワーの音にかき消されて、聞こえ辛かったのですが、

「15分で来られるそうだけど、20分後にしてもらう」 と妻。

「じゃあそうしてもらって」と私。

 

正直なところ「何でこんな深夜に、ましてや風呂上がりに参ったなー」

と心の声が聞こえておりましたが、これも急患応需をうたっている宿命と納得

し、急いで髪を乾かしました。

 

一階の接骨院へ降りるとまだ患者さんは到着しておらず、道路に出て見渡しても来る気配は有りませんでした。

接骨院へ戻り少し待っていると、ピザ屋さんのデリバリーのような三輪バイクで患者さんが到着しました。この時すでに午前0時を過ぎ4月28日になっていました。

 

患者さんは以前もバスケで右足首を捻挫して、急患で来院されたのですが、今回は左足首のようでバイクを降りると右足でケンケンした状態で、一歩も左足を着くことが出来ませんでした。

接骨院の中へすぐに入っていただき、初診申し込み用紙に記入していただきながら、左足首の患部を観察しました。負傷の原因はバスケのゲーム中にリバンドに跳んで、着地の際に左足首を内側に捻ってしまったようでした。下記の写真では外果の前方のショパール関節部分が腫れ、発赤も生じていました。

 

DSC08689.JPG

 

前距腓靭帯部に腫れは無く、圧痛も有りませんでしたが、ショパール関節部には少し触れただけでも相当な痛みを訴えられました。

上記の写真では分かり難いですが、下記の両足関節の正面からの写真ではショパール関節部分の腫れの差がはっきり分かります。

  

DSC08688.JPG

 

ショパール関節には二分靭帯(=Y靭帯:踵舟靭帯と踵立方靭帯)が有り、しばしば踵骨前方突起裂離骨折を生じますが、痛がり様からは恐らく踵骨前方突起裂離骨折ではないかと思いました。しかし、エコーで観察したところ、踵骨前方突起には裂離骨折は観察出来ず、ショパール関節部の離開と二分靭帯損傷、顕著な腫脹を観察しました。

 

アイシングをしていると、軽い貧血になってしまったため、横になってもらいもう少しアイシングを継続しました。

貧血が落ち着いた頃に整復固定処置を行い、帰りには松葉杖を貸し出しました。

 

 処置を終えると

「昨日じゃなくて、もう今日なんですけど講習会が有って、昨年も欠席しているので行かないとまずいんですよね」「いつも予定の有る前に怪我するんだよなー」

 「それに、明日は横浜マラソンで仮装とかして42.195キロを走る予定だったのですが無理ですよね」 と言われました。

 

「講習会は座学なら松葉杖ついて行けるけど、なるべく安静が良いけどね」 

「マラソンは流石に無理だろう」

 

「マラソンは流石にやめときます」

 

DSC08690.JPG

 

患者さんのバイクのセルが故障していて、キックでしかエンジンがかからない

ため、

「来るとき怪我した左足でエンジンかけて、めちゃめちゃ痛かったんですよ」

と言われたので、私が代わりにエンジンをかける手伝いをしました。

キック3回でエンジンがかかり深夜1時に無事に帰られました。

 

幸い28,29日の連休後の30日火曜の来院時には、松葉杖を使用しなくても歩けるようになっており、松葉杖を返却されました。

 

バスケが早く出来るように治しましょう。それよりまずは仕事が普通に出来るようにしましょう。お大事に。

 

 

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金曜の夜間に右足関節捻挫(靭帯損傷)の男性が急患で来院

2018年04月28日|足関節捻挫

金曜の夜9時過ぎに夕飯を食べていると接骨院の電話が鳴りました。妻が出ると岩瀬中学校の体育館で午後7時から9時に一般開放でバスケットボールをされているクラブチームの代表の方からでした。

チームの男性が右足首を捻挫したので、これから診て欲しいとのことでした。

一旦自宅へ子供さんを送ってから来院されるとのことで、食事を済ませてから

一階の接骨院へ降りました。

 

代表の方からは、大したことはないと思うんだよねと言われていたのですが、原付バイクで来院された患者さんは、バイクを降りるとケンケンで全く右足を着けませんでした。  下記が来院時の外観写真です。受傷は8時30分頃で1時間ほどしか経過していない割には、右の腓骨遠位端部に可なりの腫脹を認めました。

 

DSC07279.JPG

 

DSC07281.JPG

 

負傷の原因はバスケットボールのゲーム中にリバウンドに跳んで、着地の際に自分の身体を支えきれずに右足関節を内返しに捻ってしまったとのことでした。

 

腓骨遠位端部の腫脹と限局した圧痛から腓骨遠位端部骨折を疑い、超音波観察装置で患部の観察をしました。 幸い腓骨遠位端部に骨折はなく、腓骨筋腱の損傷が強かったために腓骨遠位端部に血腫が著明であったことが解りました。また、前距腓靭帯の損傷が著明で前方引き出し症状も認めました。

足関節の底・背屈制限も認めたため、アイシング後に距腿関節のアライメントを整えるために整復をしてから、足関節を背屈約5度でギブス固定を施しました。

 

DSC07282.JPG

 

治療後、荷重歩行痛はほぼ消えましたが急性期のため一本杖を貸し出しました。

 

※足関節捻挫(靭帯損傷)は一般的に軽視されがちな疾患です。整形外科ではレントゲンで骨に異常がないと固定はされず、湿布の処方だけで帰されてしまう事が少なくありません。また、簡易サポーターで固定されても歩くのに痛みがあったり、腫れが中々引かず、経過が不良で転療されてくる患者さんが多数おられます。

 

足関節捻挫(靭帯損傷)は整復後に初期固定をしっかり施して、松葉杖が無くても荷重歩行可能な状態にする事がとても大切です。

 

私も20代の頃、毎週土曜日に隔週で大船中学校と岩瀬中学校の体育館でバスケットボールのクラブチーム「スクランブル」の代表をしておりました。鎌倉市内のクラブチームの大会にも登録して、春と秋には大会にも出場しておりました。

当時の私も左右の足関節を数え切れないほどバスケットボールで捻挫していて、予防のために、必ず自分でテーピングをしてプレーしておりました。

 

捻挫は癖になると言われる方が居りますが、初期固定をしっかりとせずにリハビリや物理療法等を行わなかった場合には、靭帯の組織癒合が不充分な状態で終わってしまいます。歩行時痛が無くなっても、傾斜や低い段差等で簡単に足関節を捻りやすくなります。このような状態になってしまった足関節を

 

足関節不安定症といいます。

 

このような状態にはならないように、バスケットボールクラブに早く復帰できるよう、頑張って治していきましょう。お大事に。

 

 

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新年明けましておめでとうございます。

2018年01月06日|骨折

新年明けましておめでとうございます。

 

11月は例年より寒くなるのが早かったこともあり、午前中の患者さんが少ない傾向でした。しかしながら、12月に入ると年の瀬で患者さんも忙しくなり、例年ですとかなり減るのですが、交通事故(頸椎捻挫、腰椎捻挫、腰椎横突起骨折、膝部挫傷等)の患者さん(5名)・労災労働災害・通勤災害)の患者さん(13名)・橈骨遠位端骨折(4名)・アキレス腱断裂(3名)・重度の足関節捻挫(3名)・足趾骨折・中足骨骨折(3名)や手指の骨折(3名)・膝関節内、外側副靭帯損傷(2名)・指関節の側副靭帯損傷(2名)・肘関節の内側側副靭帯損傷(2名)・指の伸筋腱断裂=腱性マレットフィンガー(22名)・骨性マレットフィンガー(2名)の患者さん等、年末は多くの方に来院いただきました。

 

年末年始は12月31日に右膝の炎症症状の強い患者さんを急患で拝見し、

1月3日は右足のリスフラン関節捻挫(靭帯損傷)の小学生の急患患者さん

が来院されました。

 

毎年1月4日は午前より診療を開始するのですが、今年は午前中を休診として予約診療としました。予約で3ヶ月を経過した50代のアキレス腱断裂の患者さんや新患の腱性マレットフィンガーの患者さんなど、5名の患者さんを拝見しました。

また、通常ですと木曜日は午後4時から診療開始なのですが、休み明けなので午後3時からの診療開始としました。正月休み明けなので、あまり混まないと思っていたのですが、受付開始の午後2時30分から数人の新患患者さんや年末の新患の方が待合室でお待ちでした。そのため午後の診療開始を早めました。

午後だけで新患患者さんが7人来院されたこともあり、受付は午後7時までなのですが、、片付けを終えたのは午後9時を過ぎていました。ここ数年、新年の初日にここまで患者さんが来院されたことはなかったと思います。お待たせしてしまった患者さんには、大変申し訳なく思っております。

 

さて、今年は例年よりも厳しい寒さで雪も積もりましたが、幸い鎌倉市内は積雪量が少なく雪で転倒され負傷された方は少なかったようです。

今年の冬はまた積雪が有るかもしれませんので、雪の日に通勤や通学をされる方は転倒しないように気を付けて頂ければと思います。また、万が一にも転倒されて負傷された場合には、無理をせず、我慢をせず、様子を見ずに早めに来院下さい。

 

急性の怪我(骨折・脱臼・捻挫・打撲・挫傷)は早期の固定処置と治療により治療経過が良くなり、治療期間をかなり短縮できます。

 

骨折:ずれている骨を整復して、患部に適切な固定処置を施します。固定期間中も物理療法、手技療法を施行して、関節が固まらないように経過を観察しながら早めに機能訓練(リハビリ)を行います。

 

脱臼関節部の逸脱した骨を元の位置に戻す整復をして、骨折と同様に適切な固定処置を施します。整復動作は痛みの少ない、無痛整復で行います。

 

打撲:打撲をしたことにより筋断裂や筋膜損傷等が生じており、打撲部を触って腫れや陥凹が有ればアイシングや湿布だけでは処置が不充分です!傷が有れば水道水で充分な洗浄処置を行います。消毒をしてはいけません。止血してから浸潤療法(閉鎖療法)を行いましょう。患部への適度な圧迫が軟部組織の修復を促します。

 

捻挫:靭帯の断裂、部分断裂、関節包の損傷、筋・筋膜損傷が合併していることが殆どです。レントゲン検査で骨に異常なしと言われて、湿布のみ処方されたという患者さんがとても多い疾患です。靭帯の損傷は組織レベルで完全に元通りにはならないことがわかっております。軽症であっても、初期の固定処置は必須です。痛みが軽度であっても、治療をしないと関節の不安定性が残存しまうことが有ります。捻挫は軽傷と侮ってはいけません。

 

挫傷:一般的に肉離れと言われる疾患ですが、肉離れ=筋断裂です。筋線維の損傷の割合により、軽症から重症まで様々な症状を呈しますが、打撲とは異なる発生機序(自家筋力の急激な収縮)により、筋肉を断裂(損傷)します。

代表的なのは下腿後面の下腿三頭筋や大腿後面のハムストリングスの肉離れで、野球やサッカー、陸上の短距離走などで発生します。

 

また、このようは急性外傷骨折・脱臼・捻挫・打撲・挫傷を放置または湿布のみで様子を見てしまうと、慢性的な症状へ移行してしまいます。

慢性的な症状になる前に、早期に固定処置や治療を行い、短期間で治癒できるよう、そのお手伝いが出来ればと思っております。

 

急性の怪我(外傷)骨折・脱臼・捻挫・打撲・挫傷】でお困りの際

は、時間外でも拝見いたしますので、お電話のうえ来院下さい。

 

今年も、患者さんへのインフォームドコンセント(説明と納得)を大切にして、

患者さんのために貢献できますよう日々精進してまいります。

本年も宜しくお願い申し上げます。

 

 

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足関節捻挫(前距腓靭帯等の損傷)について

2017年01月14日|捻挫

以前、某テレビ番組で「ねんざ」をテーマに取り扱っていたので、録画をして興味深く観たことがあります。

30年前の足首の捻挫の後遺症で足関節が変形して手術に至った例や、20年前の足首の捻挫股関節や腰に影響を及ぼす例など、少し誇張し過ぎな内容ではありましたが、確かに当院に来られる患者さんにも、似たような症状を呈している方が以前から多数来院されております。

興味深かったのは整形外科医師の方が、靴の減り具合で被験者の方の過去の足関節捻挫を当てた事でした。当院は待合室と診療室が土足なので、私も患者さんの靴底の減り具合を必ずチェックしております。

過去に捻挫の既往歴がない方でも重心が片側に偏り、立位や歩行時に身体のバランスが崩れている方はとても多いです。

片側の腰痛坐骨神経痛症状の患者さんの中には、疼痛を来たしている側の靴底の外側の減りが強い傾向がありますので、ご自分の履き慣れた靴の底をチェックされてみてはいかがでしょうか。

 

☞下記の写真は70代の右坐骨神経痛症状を来たしていた患者さんの靴です。はっきりとした右足首の捻挫の既往は患者さんの記憶には有りませんでしたが、膝にはO脚変形がなく、右足関節が回内足でしたので、子どもさんの頃に右足関節捻挫をされたことがあるような靴の減り方です。

 

DSC03164.JPG

 

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左の靴底に比べて右の靴底の踵の外側が極端に減っています。この靴では歩行時の着地の際、右側の踵が沈んでしまい、重心が右側に傾いてしまいます。そのため、右腰部や右股関節部に負担が掛かり、右腰部痛と右下肢痛(坐骨神経痛症状)を呈しておりました。

この患者さんには通常の物理療法や温熱療法、手技療法、就寝姿勢等の生活習慣指導を行い、踵のしっかりとした新しい靴を早めに購入されるように勧めて、数回の治療で症状は改善されました。

 

尚、靴の底はご自身の足底が当たるところ(インソール)はクッション性の良い柔らかめの方が、腰・膝・踵等の痛みは生じにくく歩きやすいです。また、地面に接する踵部分はアスファルトで削れないようなある程度は硬めの素材の靴が長持ちします。 

 

☞毎日同じ靴を履くのではなく2足の靴を一日置きに履くことが大切です。一日

  は靴の乾燥に充てて、靴を休ませてあげることで靴は長持ちします。

  履き易い靴と表現される患者さんが多いですが、歩き易い靴が理想です

  また、紐かマジックテープで足の甲の部分が調節出来る靴にしましょう

 

次に、下記の写真の靴は中学生女子の患者さんのものです。腰痛で通院されておりました。小学生の時に2回ほど左足関節の捻挫(腓骨剥離骨折を合併)の既往が有り、その時には整形外科で診断を受けて痛みは治まったそうですが、リハビリはなかったそうです。下記の写真を撮りその場で靴の状態を見てもらうと、とても驚いておりました。

 

 

 

DSC03219.JPG

 

② 

 

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 中学生女子の患者さんはこの状態でも靴を見るまでは気付かずにおりました。

 

上記の写真からお解り頂けるように、①では左の靴の踵部分が外側に傾き、いびつになっています。②では左の靴の踵部分が減ってエアホールまで達しており、数か所に穴が空いてしまっています。

左足関節捻挫の既往歴から左足関節が回内足となり、踵の骨が傾いている

  為です。よく見ますと、右の靴の裏の踵部分も少し穴が空き始めています。

 

これでは歩行時の着地の際に、身体は左側へ傾いてしまいます。立位の際にも左側に身体の重心は傾いてしまいます。この靴を履いて生活することは、身体のバランスを崩してしまい、良くないのはお解り頂けると思います。

この中学生女子には、早急に新しい靴を購入するように促しました。また、自覚症状は有りませんが、左足関節の回内足を改善するため、足関節周辺の機能訓練(リハビリ)を指導しました。

  

さて、足関節捻挫は、負傷後に患者さん自身でアイシングや湿布などをして、放置されるケースが3割ほどあるようです。「骨折はしていなさそうだから平気」と思われる患者さんが多い傾向です。しかし、軽度の足関節捻挫であっても何度も繰り返せば、足関節が不安定な状態になってしまいます。

 

☞ 慢性足関節不安定症:足関節の内返し捻挫を繰り返すことにより、

            慢性的な足関節の不安定感を抱いてしまう状態となります。

 

《具体的な症状としては下記のようになります》

 

①わずかな傾斜や段差でもガクッと内返しに捻り易くなった。

②しゃがむことや正座で痛みが生じるようになった。

③スポーツ中やスポーツ後に痛みを生じてしまう事がある。

④サポーターやテーピングをしないと不安でスポーツが出来ない。

⑤長時間の歩行や階段の昇降、ランニングで痛みが生じやすくなった。 

 などです。

 

また、整形外科でレントゲン検査をしても骨折はしていないからと、湿布薬だけを渡されて様子を見るというケースがとても多く見受けられます。

そのため、初期固定がなく、翌日に歩くのが辛いということで、転療されてくる患者さんがとても多い傾向です。

足関節捻挫で軽症の場合には、歩行時の痛みは数日で軽減するため、自然に治ったと勘違いをされて、様子を見てしまう方も多いです。いざ正座やあぐらをしてみると痛みで体重を掛けられず、治ってはいない事に気づかれます。その様な場合に、整形外科の再診を受けられ、またレントゲン検査をして、骨折は無いから大丈夫でしょうと言われてしまい、症状が取れずに転療されて来られる方も多数おります。

 

捻挫の際にはレントゲン上骨折が無くても靭帯損傷や関節包損傷、

  筋腱損傷が合併して生じております。腫れ(腫脹)は毛細血管が損傷

  を受けたために生じた内出血(血腫)です。

 

 

『参考までに受傷当日に来院された右足関節捻挫の外観写真です』

 

☞ 下記写真:右足関節捻挫(主に前距腓靭帯損傷、三角靭帯損傷)後の 

  外果周囲と内果周囲の腫脹の健側(左足関節)との比較。

 

 DSC04279.JPG

 

下記写真では外側部に高度な腫脹が認められます。

 

DSC04281.JPG

 

足関節を強く内返しに捻挫をして、腓骨遠位端部を骨折した場合には靭帯、関節包、筋腱損傷を合併していることが多々有ります。腓骨遠位端骨折が1ヵ月程度で修復されても靭帯損傷部分などは修復されてはいないため、靭帯部分の痛みや圧痛が残存します。整形外科ではレントゲン検査で骨折は治っているので大丈夫と言われて治療を終えられてしまう患者さんが多い傾向ですが、軟部組織(靭帯等)に対する治癒の評価がされておらず、この時点では患者さんのほとんどの方が足関節の関節可動域制限を残し、正座・あぐらが困難です

 

つまり、骨折が治っていても捻挫(靭帯損傷)症状は治っていないのです。

 

 

【当院における足関節捻挫の治療方針】

 

① 足関節のアライメントを改善します。

   ☞距骨前方亜脱臼の整復を行います。

   同時に、 整復動作で靭帯のめくれを改善し整えます。

 

② アイシングにより腫脹と疼痛を最小限にします。


③ 足関節を背屈5度~10度でギプス固定またはプラスチックシーネと特別

   な巻き方の包帯法で固定処置をします。

   症状の強弱で固定材料を選択して使用しております。

   ☞前距腓靭帯が一番近づく位置での固定が重要で、入浴時に固定は

        外しません。


④ 治療経過で超音波バスによる温熱療法とリハビリ(機能訓練)を行います。

   靭帯は筋肉のように鍛えることは不可能です。

   関節の不安定感は足関節周辺の筋力を向上させることで補えます。


⑤ 靭帯部分の圧痛や癒合状態に合わせて徐々に固定処置を変化させて

    いきます。経過により、数週間後からテーピング固定やサポーター固定

   にすることで入浴が可能になります。


⑥ 日常生活上の歩行時痛が消えても、靭帯部分の圧痛や正座時の痛みが

    残っていれば完治ではありません。来院時にはトータルな治療計画表を

   お見せしてご説明致します。


足関節捻挫をした後に歩行時痛が取れて通院されなくなり正座やあぐらが

  痛むと言われて再来院される方が多くおられた為、インフォームドコンセント

  (丁寧な説明と患者さんの納得)を大切にしております。

 

⑧ スポーツの特性に合わせ、捻挫を繰り返さないようなリハビリ(機能訓練)

   指導します。

   バスケットボール、バレーボール、バドミントン、サッカー、ハンドボール、

   野球、ラグビーなどの足関節捻挫を繰り返しやすい競技の特性に応じた

   リハビリ(機能訓練)を行います。

 

⑨  予防テーピングでの競技復帰を徐々にサポートしていきます。

  平日の早朝や土曜、休日に予防テーピング固定をしております。

   体育部活練習前や試合前の予防テーピングはご相談ください。

 

 

足関節捻挫(靭帯損傷)でお悩みの方は、様子を見ずに早めに来院下さい。

 

 

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左足関節捻挫を負傷されたの20代女性が来院

2016年06月21日|足関節捻挫

6月20日(月)午後、6月18日(土)夕方頃に駅のホームの下り階段の最後の一段を踏み外してしまい、左足関節を捻挫された20代の女性が来院されました。


下記の写真のように左足関節の①最大底屈が不充分で②最大背屈制限は著明でした。

 

 

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荷重歩行痛は軽度でしたがやや跛行があり、仕事が保育士さんのため、就労時はかなり辛いご様子でした。

 

取り敢えず距腿関節部の距骨亜脱臼の整復を施行しました。

 

下記の写真が整復後の①最大底屈時②最大背屈時です。

 

 

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整復後は底屈・背屈共に制限は消退しております。

 

この距腿関節の距骨亜脱臼はレントゲン検査では骨に異常が無いからと捻挫(靭帯損傷)で片付けられてしまいます。症状によっては簡単な固定をされることも有りますが、殆どの場合湿布で様子をみて下さいと言われて終了です。

しかし、距骨の亜脱臼を整復をせずに済ませてしまうと、後遺症に至ってしまうことが多々あります。

 

足関節の底背屈制限の残存により正座やしゃがみ動作が困難となる。

 

捻挫は傷病名として使用されてはおりますが、実際には靭帯の断裂、関節包の損傷、筋・腱の損傷等を含んだ病態の総称になります。

 

捻挫軽傷と思って放置せず、整復後の一定期間の固定処置、物理療法、手技療法、機能訓練(リハビリ)が必要不可欠です。

症状が軽くても捻挫を繰り返せば関節が不安定な状態に至ってしまいます。

 

後遺症を残さないためにも、早めの受診をお薦めします。

 

 

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新年明けましておめでとうございます。

2016年01月10日|アキレス腱断裂

新年明けましておめでとうございます。

 

昨年末は29日火曜日の午後8時30分頃に急患で左橈骨遠位端骨折の60代の男性患者さんが来院されました。お墓参りに行かれた27日の日曜日に階段を下っていて転倒し、受傷されてから2日を経過していたため、その手は可なりの腫れでグローブをはめているようでした。また、腫れのために全ての指がほぼ曲げられない状態で、左橈骨遠位端部には短縮変形を認め、尺骨は外側に亜脱臼しておりました。腫脹が高度で体格の良い方だったため、一人整復は困難と判断しアイシング後、勤務柔道整復師の杉本と対牽引をしての整復後、シーネ固定を施しました。

整復固定を終えると指の屈曲が少し可能となり、翌日の来院をお願いしました。

翌日の来院時には、かなり腫脹が軽減して指が大分曲げられるようになっていましたが、31日から1月3日までの4日間も固定をしたままでは腫脹が引かないので、31日の午前中の予約患者さんを拝見した後に来院頂くことにしました。

 

31日の朝は現在加療中の交通事故で頸部と右足関節部を捻挫された男性。左膝蓋骨不全骨折右母趾MPT関節捻挫の女性。右手第4指の腱性マレットフィンガーの女性を拝見して、最後に左橈骨遠位端骨折の男性患者さんに来院頂きました。

 

昨日よりも左手の腫脹は可なり軽減していて、指先が手掌に着くまで握れるようになっていました。これで正月の3日間を空けても問題のない状態まで腫脹が引いたと安心しました。

 

治療を終えて患者さんを見送りほっとしていると、お昼の少し前に接骨院の電話が鳴りました。電話は急患の30代の女性からでした。昨日、病院の待合室で長時間座っていて、立った時に急性腰痛(ぎっくり腰)となり、前屈が困難で可なりお辛い様子でした。

すぐに来て頂くように伝えて12時30分過ぎにご主人の運転で来院されました。

車から降りるのも大変でしたが、治療後に伸縮性テーピング、コルセット固定を施したので、正月中はある程度の安静は必要ですが、痛みと相談しながら徐々に動ける範囲で動いて頂くよう説明しました。数日で可なり痛みは軽減することも伝えて、1月4日の月曜日に来院頂くよう伝えました。

 

1月4日に通常通りの診療が始まり、早朝には受傷から1ヶ月未満のアキレス腱断裂の患者さんを2名治療し、先日の急性腰痛(ぎっくり腰)の女性はお昼近くに来院されました。症状を伺うと、元旦と2日はあまり変化が無かったようですが、3日の夜ぐらいから急に痛みが軽減して動きが楽になられたとのことでした。年末に来院された時のように歩くのもやっとではなくなり、ある程度のスピードで歩けるようになられていました。

 

午後には左橈骨遠位端骨折の男性患者さんに来院頂き、医科に診察を依頼しましたが、レントゲン検査上整復が不充分であったことと患者さんが血液凝固阻害剤を投与されていた為、翌日に総合病院の整形外科へ診察を依頼することにしました。

 

1月5日の10時過ぎに総合病院の整形外科での診察を終えた男性患者さんが当院での固定処置のまま来院されました。

総合病院のレントゲン検査上、整復位が改善されており整復位が許容範囲内であると診断くださり、当院での保存療法の同意を頂きました。

左橈骨遠位端部は粉砕骨折と関節面への骨折線も呈しており、男性患者さんには私からは入院して手術になる場合もある旨を伝えていたため、保存療法で治療できることになり大変喜んでおられました。

 

そんな矢先に80代の女性が階段で転倒されて、右鎖骨外端骨折と右第2~4肋骨骨折を合併されて来院されました。一人暮らしで固定処置により利き手が思うように使えなくなるため、入院された方が食事などのケアもして頂けると思い「医科を紹介しますので入院をされてはどうか」と提案しましたところ、入院はせずにご自宅からの通院で治療されたいと強く希望されましたので、了承して一日置きに通院して頂くことにしました。

 

他にも年末に道路で転倒されて、膝や顔面部を打撲された上、首をむち打ち(頸部捻挫)になられた女性など、年末年始は転倒によるお怪我の患者さんが多数来院されております。

 

暖冬とはいえ寒いと身体も縮こまり急ぎ足になりがちです。足元には充分に気を付けて、お怪我の無い一年になりますよう、心よりお祈り致します。

それでもお怪我をされてしまった際には、様子を見たりせずに早期に受診くださいますようお願い致します。

 

 

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左足関節捻挫で小学2年生のサッカー少年が来院

2015年11月24日|足関節捻挫

以前に比べ、最近ではサッカーやフットサルのプレー中に怪我をされる小学生や中学生、高校生、大学生、社会人の患者さんの来院が増えております。

 

今朝の9時にも以前に通院歴のある、サッカーのクラブチームに所属する

小学2年生の男の子が、サッカーの試合中に左足首を痛めて来院されました。

足関節捻挫(前距腓靭帯Ⅰ度損傷)

 

負傷の原因はディフェンスをしていて、相手が蹴ったボールを左足で止めようとした際に、ボールの圧力に押されて左足首を内返しに捻ってしまったとのことでした。

歩き方を見ると少しだけ左足首をかばっておりました。

下記の写真のように腫れは軽度でしたが背屈制限がありました。

 

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足関節を内返しに捻挫すると距腿関節部に距骨の前方亜脱臼を生じるため、このように背屈制限が生じます。整復をしますと下記のように背屈が出来るようになりました。

 ☞ この整復がとても大切です。

 

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整復後にアイシンングを施して、前距腓靭帯および脛腓靭帯に圧痛を認め、リスフラン関節にも圧痛を認めたため、背屈約10度で中足部を含めた固定処置を施行しました。

サッカーに早く復帰させてあげたいですが、しっかりと治して後遺症を残さぬようにリハビリを頑張りしょう。お大事に。

 

 

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帰宅途中に妻から右足関節捻挫(前距腓靱帯損傷)の急患のメール

2014年10月12日|足関節捻挫

 今日は、日本超音波骨軟組織学会が東京ビックサイトの国際展示場であり、午前時半から午後4時半までの長丁場であった。帰りは、りんかい線で大崎まで行きJR湘南新宿ラインで大船へ向かった。大船には5時45分ごろに着く事を妻にメールして、大船に着いて携帯を見ると着信とメールが件。妻からで急患の患者さんが、鎌倉からこちらへ向かっているとのこと。帰ってから妻に患者さんの様子を聞くと、市民運動会で女性が足を捻挫されたらしい。車で来るので混んでいるとかなり時間がかかるかもしれないと言われ、二人で接骨院の前から通りの先を眺めつつ、もうすぐ6時45分になるがなかなかお見えにならないので、明日の台風情報でも観ようかと待合室に入ると、御主人につかまりながら奥さまが左足でケンケンをして入って来られた。それに続き息子さんと娘さんも入って来られた。

 

やはり連休の中日で道が混んでいたらしく、小袋谷の交差点でかなり時間が掛かったそうだ。すぐに治療室に入って頂き、左右の足関節を比べてみると、それ程の強い腫れはないが、右足関節の外側の前距腓靱帯にかなりの圧痛と熱感を認めた。

 

☞右足関節捻挫(前距腓靱帯Ⅰ度損傷)

 

底屈は不充分で、背屈は困難であった。受傷の様子を聞くと、午前11時にボールを運ぶ競争でゴールの際にゴールテープが高い位置に有りそれを跳び越え着地した時に右足首を内返しに捻ったようだ。その後は痛みもなく運動会にそのまま参加されたが、午後時頃の終了時には足を引きずるようになり、帰宅後の時半ごろに自宅で洗濯物を取り込んでいると、痛みが強くなられたそうだ。仕事中のご主人に帰ってきてもらい、ネットで急患応需の当院を検索されてお電話を下さったということだった。

 

足関節捻挫で受傷時の外力が小さく、靱帯の損傷も軽度であっても、アイシングや固定等の急性期の応急処置がなされないと、患部の炎症症状が強くなり足が着けないほどの痛みになってしまう場合があります。

 

この方は背屈が困難で距骨の前方亜脱臼を認めたので、足関節の底背屈時の写真を撮って整復前と整復後を見てもらったところ、大変驚かれていた。鎌倉の方だったため、当院に通うのも大変だろうと思い、明後日から鎌倉の兄弟子の接骨院に通院されるように勧めたところ、息子さんが前にかかられていたそうで、連絡をしておくので安心して下さいと伝えた。その後、長めにアイシングをしてシーネ固定をしたところ、足を着いて娘さんの肩を借りながら帰られた。

 

待合室でご家族を見送っていると「お休みのところ本当に助かりました」と言われ、なんだか照れくさく、学会で疲れてはいたが、疲れが吹き飛ぶぐらいに嬉しく思った。くれぐれもお大事になさって下さい。

 

余談だが、昨日は妻と久しぶりに映画を観に行った。

「アバウト・タイム」―愛おしい時間について―という、

ラブストーリーで少しコメディの不思議な映画だったが、

とても良質な映画でまた観たいと思いました。おススメです!

 

 

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左足関節捻挫(前距腓靱帯損傷)の患者さんが2名来院

2014年09月29日|足関節捻挫

9月29日、月曜日の午前中に9月27日土曜日に駅の階段で左足を踏み外して捻挫された30代の男性が、かなりの跛行で来院された。腫張は両果から中足部に至り高度であった。

 

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腓骨下端部には圧痛が無く前距腓靱帯には強い圧痛を認めた。足関節の底背屈時に疼痛が有り、背屈制限が著明であったため、距骨前方亜脱臼がある事を説明して整復を施した。

 

【整復前・背屈制限著明】

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【整復後・背屈制限消退】

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整復後は荷重歩行時の疼痛もかなり軽減され、とても驚かれていた。

アイシング後、シーネ固定を施し痛みもなく歩いて帰られた。

 

そしてお昼近くに60代の女性が27日土曜日に行われたお孫さんの運動会

で、写真を撮っていて窪みに気づかず左足首を捻り来院された。

この方は荷重歩行痛は軽度だったが、受傷から2日を経過し腫脹は中等度で

あった。前距腓靱帯損傷が著明であったが、距骨前方亜脱臼もあったため

整復後アイシング、シーネ固定を施行した。

 

お二人とも土曜日の午前中の受傷であったが、様子を見てから来院され腫脹

が増大していた。応急的にはアイシングが望ましいが、アイシング後に適切な

固定処置を早期に行えば、腫脹も増大せず自発痛もかなり軽減しますので、

急患の場合は遠慮なくお電話を頂ければと思います。

 

土曜日の午後や日曜祝日は、学会等で不在の場合も有りますが、

不在の場合でも帰宅後に拝見致しますので、取り敢えずお電話下さい。

 

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木曜の午後に右アキレス腱断裂の女性と右足関節捻挫の女性が3名来院

2014年09月26日|アキレス腱断裂

  昨日は午後2時からの予約で、前日にテニスで右アキレス腱を断裂された60代の女性を固定処置後、午後4時以降に新患で右足関節捻挫(主に前距腓靱帯損傷)の患者さんが3名来院された。

 

中学1年生の女性が二人と50代の女性が一人。全員が女性で右足首の受傷であった。

50代の女性は先に電話を頂き「痛みで足が着けないので冷やして明日伺っても宜しいですか」と言われたので、タクシーを呼んですぐに来院されるように促した。

暫くして、その女性は娘さんにつかまり、左足でケンケンをして待合室に現れた。可なり痛みも強い感じだったので、早めに治療室に入って頂き、触診後に整復を施した。「その場で足を着いてみて下さい」と言うと「痛みは有るけれど立てます」と驚いた様子だった。長めにアイシングをしてシーネ固定を施し、帰りには一本杖で両足を着いて歩けるようになりとても喜ばれていた。

翌朝、9時過ぎに来院されて、固定を外すと受傷時の状況からすると腫脹も軽度で荷重歩行時の痛みもかなり軽減されていた。

 

足関節捻挫は受傷後出来るだけ早急にアイシングと固定処置をすることで、腫れが最小限で済み、組織の修復に妨げとなる無駄な血腫も少ないため、早めに温熱療法への移行が出来ます。そして、早期の機能訓練(リハビリ)が可能となります。

損傷を受けた靱帯は元通りには修復されませんが(繊維性結合組織という代替組織で修復されます)、一定期間の固定や物理療法、早期から機能訓練をすることで、捻挫癖」と呼ばれるような不安定な関節にはならずに済みます。

 

多くの患者さんは足関節を捻挫した場合、骨折を心配されて整形外科を受診されます。レントゲン検査で「骨に異常が無いから大丈夫」と医師から言われ安心して帰宅され、出された湿布を毎日自分で貼り換えます。しかし、なかなか自然に治ってはいかず関節の可動域制限を来たしてしまい、大変苦労されている患者さんを私はたいへん多く見てきました。

初期治療を怠りますと、遷延治癒と言って完治まで通常の何倍もの治療期間を要してしまいます。現在、当院には足関節捻挫を1ヶ月前に受傷された患者さんと2年以上前に受傷された患者さんが通院中です。いずれも足関節の可動域制限を来たし、難治性の関節拘縮を呈しておりましたが、徐々に機能回復しております。

 

足関節の捻挫エビデンス(科学的根拠に基ずく治療)の割に、医療機関に於いて統一した治療はされておらず、軽視されがちな疾患です。後遺症に悩む前に、早めに御相談下さい。

 

 

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大船接骨院 院長 佐藤和義

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