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院長:佐藤和義
住所:〒247-0056
鎌倉市大船1-23-31 サトウビル1F
TEL:0467-45-6700
アクセス:JR東海道線・横須賀線・根岸線 大船駅東口 徒歩1分
駐車場(有料駐車場40分間サービス券発行)

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日曜日に左第5中足骨骨折の中学生が来院

2017年11月19日|骨折

今日は家庭婦人バレーボール大会の救護ボランティアがありました。長年、公益社団法人神奈川県柔道整復師会の公益事業として、家庭婦人バレーボール大会の救護ボランティアが行われております。今回、東京のあきる野市から若手柔道整復師のS君が見学を希望し同行することになりました。車で当院まで来てくれ、当院の中を少し案内して出発しようとした時に接骨院の電話が鳴りました。

「○○ですけど娘が左足を痛めて、甲が腫れているのですが診て頂けますか?」

「すみませんが、これから家庭婦人バレーボール大会の救護ボランティアに行くので、午後3時から4時には帰りますから、申し訳ありませんがアイシングを繰り返し行って待っていて頂けますか。向こうを出るときにお電話をしますから」

「はい解りました。お休みのところすみません」

とお話して電話を切りました。

 

家庭婦人バレーボール大会の会場は藤沢小学校体育館で、会場の救護場所は体育館の舞台の上でした。

 

テーピングなどの準備をしていると、さっそく昨夜左の頸筋を寝違えたというセッターの方がお見えになりました。可動域制限は軽度でしたが、セッターというポジションには支障が有る状態でした。

頸椎の調整をしたあとに伸縮性テーピングを施しました。その後の試合中のプレーを観た感じでは支障がなくなったようで嬉しく思いました。

 

他には膝の悪い方が多く来られました。サポーター固定をされてはいるのですが、それでは不安とのことで、テーピングを希望されて、伸縮性テーピングと非伸縮性テーピングを組み合わせて固定を施しました。

 

ある程度の予防テーピングの方達を終え一段落したところで、当院に通院されている患者さんが、アンダーレシーブに失敗して左手の4.5指のMP関節を床に強打され、アイシングをしながら来られました。

拝見すると主に左手第5指のMP関節部周囲のの腫脹、内出血、限局性圧痛を認めました。

応急的に固定処置を施して、他に急患の患者さんが来ることを伝えて、大会終了後接骨院に来て頂くことにしました。

 

昼過ぎまでに7人の方が救護に来られましたが、それ以降は救護に来られる方はなく、ママさん達の試合の模様を観戦しました。

患者さんが多く所属しているチームの応援には熱が入りましたが、残念ながら2敗で2次リーグ進出はなりませんでした。次回は頑張って頂きたいと思います。

 

3時20分過ぎには大会が終わり、朝に電話を頂いた患者さんへ連絡をして、接骨院で待ち合わせをしました。妻に連絡をして接骨院を開けてもらいました。

到着するとすでに患者さんが待合室でお待ちでした。初診申込み用紙には記入を終えていたので、すぐに治療室に入って頂きました。

 

負傷の原因は昨夜9時頃、自宅の部屋で娘さんがお母さんにダンスを見せていたところ、ジャンプ後の着地で左足の第5趾の指先から内側に捻った様子でした。電話を頂いた時には恐らくリスフラン関節捻挫(損傷)かと思っていたのですが、そうではなく左第5中足骨骨折でした。

 

下記の写真が来院時の外観です。

 

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中足骨の遠位部に内出血と限局性圧痛、軸圧痛を認めました。超音波観察装置で明らかな遠位骨片の転位を認めたため、整復後固定を施しました。

翌日、医接連携を取らせて頂いているクリニックに診察を依頼し、レントゲン検査の結果で整復位良好でした。松葉杖による免荷歩行となってしまいましたが、幸い学校の教室は1階とのことでホッとしました。

部活で剣道をされているうえダンス教室にも通われているので、暫くはお休みになってしまいますが、出来る限り早く治して復帰できるように頑張りましょう!


中学生の治療を終えて見送ると、先程のママさんバレーの患者さんから電話があり、間もなく到着されました。 

 

接骨院来院時が下記写真です。

 

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超音波観察装置で観察したところ、左手第5基節骨に剥離骨片を認めました。

 

翌日、医接連携を取らせていただいているクリニックでのレントゲン検査と当院での超音波観察装置の結果から、左手第5基節骨剥離骨折の診断でした。

 

患者さんは一次予選を突破されて、12月3日に二次予選があり、人数の関係から受傷からわずか2週間で試合に出たいという意向でした。

骨折の割りには自覚症状は軽度なので、経過次第ではレシーバーであれば患部にプラスチックシーネをテーピングで止めて固定をして、出場が可能であるかもしれないと伝えました。

 

週に5日、5チームの練習に参加されている方なので、練習が出来ないのもストレスかもしれません。しっかり治して思いきりバレーボールをプレーできるように早く治しましょう!

 

 

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飲酒運転の車に追突された交通事故の被害者の患者さんが通院中

2017年11月15日|交通事故

10月末から飲酒運転の車に追突された患者さんが通院されております。

事故の状況は車で直線道路を走行中、飲酒運転の車が中央車線を越えてきて、正面衝突しそうになり、とっさに左へハンドルを切り避けた際に、車の右側に追突され左へ横転してしまったそうです。

その場で飲酒運転の車の男性は警察に逮捕され、患者さんは救急車で搬送されてしまったため、加害者とは何も話が出来なかったうえ、ほとんど相手を見ていないとのことでした。

患者さんは頸椎捻挫(むち打ち)と腰椎横突起骨折の負傷で、救急搬送された病院に入院され、退院後当院に通院されております。

 

このケースの場合、加害者の違法な飲酒運転により、任意保険での扱いはどうなるのか心配しておりましたが、ようやく2週間を過ぎてから加害者の加入している保険会社から連絡が入り、被害者の患者さんへの支払いを保険会社が一括するとのことでした。

患者さんへの連絡も有ったようですが、今、社会問題としても大きく取り上げられている飲酒運転の被害による事故で、死亡事故に至っていたかもしれない状況なので、患者さんの怒りは収まりません。

 

現状ではお仕事への復帰も困難なので、一定期間の安静、固定、治療の後、徐々に就労への復帰を考えております。

出来るだけ早期に就労復帰し完治できるよう、優先して治療いたしますので、くれぐれもお大事になさって下さい。

 

※患者様の個人情報保護に配慮して、年齢、性別等を記載しておりません。

 

 

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30代男性の腱性マレットフィンガーの患者さんの経過

2017年11月11日|マレットフィンガー

10月24日から30代の男性が右手第5指の腱性マレットフィンガーで通院されております。

受傷日は10月7日で手袋をはめるときに小指が引っ掛かってしまったとのことで、翌日に開業整形外科を受診されました。装具の上から伸縮性テーピングで固定をされ、2週間後の10月22日に再診を受けられ、担当医からマレットフィンガーは装具を強くしめないと駄目なんだと言われたそうです。


下記が当院来院時の外観です。

  

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第2関節まで固定されており、第2関節が曲げられません!

この固定を6~8週間するのはとても危険です!

 

 第1関節が屈曲しないように伸縮性テーピングを取ってみました。

  

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装具のマジックベルトを取ってみました。

 

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さすがに驚きましたが、私以上に患者さんも驚かれていました。可なりくい込んでいましたが、幸い第1関節の柔軟性が有る(可なり反る)患者さんで、こんなにくい込んでいたのに痛みは軽かったそうです。超音波バスの治療後はくい込んだ組織が大分戻っていたのでホッとしました。

 

本日、受傷から5週間と1日になりご自身での第1関節の伸展の維持が可能になりました。

 

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ご自身で指を上肢台から浮かしていただいても第1関節は伸びています。

 

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ここで伸筋腱が癒合したと思って、固定を全日除去してしまいますと、第一関節はまた屈曲してきます。

患者さんには来週の6週間目から自宅での入浴を許可して、徐々に屈伸運動をして頂きます。ですから、まだ全日のシーネ固定を継続しております。

 

尚、夜間固定は数ヶ月間必要で、日中も伸縮性テーピングで経過を観ます。

 

幸い患者さんは経過良好ですし、年齢的にもほぼ完治されると思います。東京から通院頂き申し訳ありませんが、もう暫く固定を辛抱して頂ければと思います。お大事に。

 

 

腱性マレットフィンガーに対する誤った固定や治療で、負傷されていない第2関節の機能まで、障害や可動域制限を来たしてしまう患者さんが後を絶ちません!

 

指は繊細な組織構造をしております。

解剖学に詳しい医師でさえも誤った固定をしてしまうのが現実です。

多忙な医師の日常外来では、痛みの少ない腱性マレットフィンガーは治療対象として重きを置く疾患ではありません。

 

整形外科の手の外科専門医を受診されますと骨性マレットフィンガーは手術も有りますので、治療対象疾患として重きを置いて診察・治療をしていただけます。しかし、腱性マレットフィンガーは治療成績が悪いことを告げられ、固定装具等での経過観察のみです。

また、大きな総合病院を受診しますと再診まで4週間~8週間と間隔が空き、次回の再診までの期間が長くなります。そのため、関節の拘縮による機能障害が起こりやすい傾向です。

これは一次医療機関である総合病院の役割やトリアージという重傷疾患に重きを置く医療行為の優先順位に関係しているとも言えます。

 

開業整形外科でも、装具等の「固定を絶対取らずに、2週間後に来院して下さい」と言われる方がほとんどです。

残念ながら開業整形外科でも腱性マレットフィンガーはあまり重きを置いて診られてはいない疾患と言わざるを得ません。(一部の医師を除きます)

 

 

40歳以下の腱性マレットフィンガーは概ね完治する疾患です。

 

40才~60才ぐらいの方でも適切な固定と固定期間及び早期からの物理療法を行なえば、8割以上の機能的改善が可能です。

 

 腱性マレットフィンガーの患者さんでお困りの方は、受傷からの経過をメモ書きにしてお持ち頂ければ幸いです。特に予約は要りませんが、来院される日時を電話かメールでご連絡頂ければ幸いです。宜しくお願い致します。

 

 ※ 尚、上記の方のように固定状態の不良による圧迫から、痛みが出ていたり、かゆみ等が有る場合や固定を取ったら、元のように第1関節が曲がってしまったという方は、一度お電話ください。来院されるまでの対処法をお伝えいたします。

 

 

腱性マレットフィンガー(伸筋腱断裂)で変形を残さない為に!

 

①適切な固定具(サイズ、材料)

②適切な固定期間(6~8週間)および夜間固定

③初期からの物理療法と手技療法

 

が患者さんのために施行されることを願います。

 

 

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第26回日本柔道整復接骨医学会 大阪大会での口頭発表を終えました

2017年11月05日|骨折

11月3日(金)4日(土)は第26回日本柔道整復接骨医学会が大阪で開催されました。11月4日(土)を臨時休診し、患者さんには大変ご迷惑をかけてしまい申し訳ありませんでした。

 

当院から11月3日(金)に2題の口頭発表を致しました。以下が口頭発表の要約文です。

 

「柔道整復師の医療コーディネーター的な役割について」

          ―当院の医接連携の実際―  

        

〈キーワード〉

医療コーディネーター、医接連携、保存療法、人工関節置換術、接接連携。

                                  

柔道整復師が開業する接骨院には健康保険の適用上では、保存療法で施療可能な急性、亜急性の骨折・脱臼(応急処置後の施療には医師の同意が必要)・捻挫・打撲・挫傷の患者さんが来院される。しかし、患者さんが接骨院での施療が可能な疾患であるか、整形外科等で治療すべき疾患かの判断は難しく、接骨院では施療が困難な疾患でも、受診される方が多いのは周知の通りである。また、医師の同意を必要とする骨折や脱臼の患者さんで、整形外科での治療ではなく接骨院の施療を希望される方もいる。他には高齢化に伴う変形性の関節疾患の増加で、変形性股関節症、変形性膝関節症の患者さんが接骨院を受診される場合もある。整形外科領域では人工関節手術適応の患者増加にともない、人工関節の専門病院が全国に増えている。

このような背景から柔道整復師の日常の施療における医接連携は、患者さんにとって柔道整復師が医療コーディネーター的な役割を担う事が多いと考える。当院では医科へ年間約120件の診察依頼を行い、医接連携のもとに施療を進めるように心掛けている。

今回、最近数年間に当院から医科・接骨院へ診察依頼した患者さんの経過を主な疾患別に統計調査を行った。主に医科へ診察依頼した変形性股関節症で、人工股関節全置換術に至った患者さんの経過を中心に報告する。


さかのぼること16年前になりますが、平成13年に変形性股関節症のYさんを人工股関節の手術が可能な医療機関にご紹介しました。Yさんは平成元年に右股関節の人工股関節手術を受けられていたのですが、10年以上が過ぎて痛みが出てきてしまい、再手術を依頼したところ、先に反対の左股関節の手術を施行され、翌年、難易度の高い右股関節の人工股関節再置換手術をされました。現在81才になられますが、両股関節に痛みは無く、水泳と水中歩行を週に2回程継続されております。

Yさん以降、10名以上の方から股関節痛の相談を受け、紹介先の医療機関で人工股関節手術を受けられた方は6名以上おります。

お電話等で経過の聞き取り調査をしたところ、お一人だけ傷口に軽度の痛みの後遺症を残された方がおりますが、その他の方は経過が良好で、ウォーキング等を楽しまれております。オペをして下さった整形外科の先生方には感謝しかありません。

 

 

「右鎖骨外端部骨折と複数の肋骨骨折を合併した

                   高齢女性の一症例」

  

〈キーワード〉 

高齢者、一人暮らし、多発骨折、保存療法、外転位装具固定

 

【背景】近年、高齢者の骨折は増加傾向にあり、大腿骨頸部骨折、橈骨遠位端骨折、上腕骨近位端骨折、脊柱圧迫骨折に好発する。(高齢者の四大骨折)今回、右鎖骨遠位端骨折複数の肋骨骨折を合併し、患者さんの希望により保存療法で施療し、経過良好に治癒したので考察を加え報告する。

 

【対象】84歳女性、一人暮らし、胸椎後彎著明、階段で70段上の高台の一軒家に居住。自宅の階段で転倒し負傷。受傷翌日、近所に住む家族に付き添われ来院。隣接するクリニックでX線検査を依頼し、右鎖骨遠位端骨折、複数の肋骨骨折(3ヶ所)を認めた。利き手側の右鎖骨遠位端骨折と複数の肋骨骨折の合併で、一人暮らしのため入院加療を促したが、患者さんの強い希望により通院で施療した。

【結果】外転位装具固定を施行し、超音波観察装置の画像とX線検査画像の併用で仮骨形成、骨癒合の状態を経過観察し、僅かな短縮転位は残したもののADL(日常生活動作)上問題なく16週と3日で治癒した。

【考察】入院加療が必要であろう右鎖骨遠位端骨折複数の肋骨骨折を合併した症例を、患者さんの希望により通院施療し経過良好に治癒した。患者さん、家族と充分に話し合い(インフォームドコンセント)、家族の付き添いの協力を得て、良い結果を得られたと考える。外転位装具固定によりQOL(生活の質)の低下を最小限にし、X線画像と超音波観察装置の併用で仮骨形成、骨癒合の状態を随時把握できたことにより、固定装具や鎖骨バンド等の除去のタイミングを判断し、肩関節拘縮に至らずに治癒したと考える。

 

この発表の前に患者さんに電話でお話を聞くことが出来ました。現在も独り暮らしで以前と変わらず家事全般をこなし、元気に暮らしていらっしゃるとのことで、大変嬉しく思いました。

 

 

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千葉県から通院頂いた腱性マレットフィンガーの女性の経過

2017年11月01日|マレットフィンガー

平成29年10月31日、50代女性の腱性マレットフィンガーの患者さんの治療を終えました。

負傷年月日は平成29年2月15日で負傷の原因は、自宅の玄関で買い物の荷物を持ったまま足を滑らせ転倒され、右手小指を玄関のコンクリートと買い物の荷物に挟み負傷されました。

痛みがあまり無かったためしばらく様子をみられて、3月3日頃に近くの開業整形外科を受診されました。 受傷から約2週間(17日間)経過しています。

 

レントゲン検査で骨折はなく、腱性マレットフィンガーの診断を受け4月28日まで装具固定をされました。 57日間 8週間と1日の全日固定です。

 

その後、5月~6月は夜間固定をご自分で継続され、日中はテーピングをされていたそうですが、パートで本の梱包作業をされていて、家事などの負担も有り、中々改善がみられず6月27日に来院されました。

 

下記が来院時の外観です。

 

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第一関節の伸びは-20度ですが、ご覧のように屈曲制限が第一関節、第二関節、第三関節に及び生じており、手の平に指先が着かず、浮腫、発赤も認められます。

4ヶ月以上が経過しており、これではお困りでしょうと陳旧性マレットフィンガーの治療方針をご理解頂けるようにご説明し、詳細な資料もプリントでお渡ししました。

通院に片道約1時間半は掛かるということでしたので、2週間に一回のペースで通院頂きました。

 

下記が最終日の10月31日の外観です。

 

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第一関節(DIP関節) 伸展 -20度→-3度 屈曲 42度→60度 

 

第二関節(PIP関節) 屈曲  75度→90度(健側と同じ)

 

第三関節(MP関節) 屈曲  85度→95度(健側と同じ)

 

【治療期間 約4カ月・治療日数 9日】

 

 

経過も良く、最終日には当初あった屈曲時の痛みも消えて、日常生活には支障がなくなられたとのことでした。可動域制限は残しておりましたが、今後も可動域訓練を継続頂ければ、もう少し屈曲の改善が見込めることをお伝えして治療を終了しました。

 

遠方より、通院頂きお疲れ様でした。これからはお怪我されないように、気を付けてお過ごしください。お大事に。

 

 

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敬老の日に急患で2才の男の子が小児肘内障で来院

2017年09月19日|小児肘内障

9月17日(日)18日(月)は京都で第21回の敬身会という私的勉強会がありました。症例発表があり、ノートパソコンとプロジェクターを持参して、朝8時の小田原発の新幹線に乗る為に、7時前の大船発の東海道線に乗りました。台風の影響も幸い少なく勉強会は盛会に終わり、充実した2日間を過ごすことができました。

 

帰りの新幹線では疲れも有り1時間ほど眠りました。目を覚ましてすぐにスマホのメールをチェックすると、妻から急患の連絡が入っていました。

 

「2才のの肘の脱臼で整骨院で一度診てもらったらしく、はまっていないみたいなので診て欲しいとのこと」

「午後7時30分頃に帰宅予定なのでと伝えたところ、待っていて下さるとのことでした。帰宅次第、連絡しますと伝えました。お子さんは今は寝ているそうです。」

 

「前にも診ている患者さんで○○さんです。」

 

小田原で東海道線に乗り換えるときに連絡をする事を伝え、小田原で東海道線に乗り換えると、大船到着は7時31分でした。

大船駅に着くと足早に接骨院へ向かい、妻が接骨院の受付で待っていてくれました。

間もなく患者さんは来るだろうという事で、妻を自宅の4階へ帰すと、間もなく患者さんが到着されました。

 

お父様が2才の男の子を抱っこして来られましたが、全く泣いてはおらず静かでした。もう会うのも3回目だったので、私を見ても嫌がりませんでした。

 

下記が整復前の状態で、右肘を伸ばしたまま右手を使おうとしませんでした。

  

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受傷の原因は、お父さんと布団の上でゴロゴロしていて、寝返りで脱臼したとのことでした。慣れていたため、あまり抵抗はされなかったのですが、整復の瞬間は少しだけ泣かれていまいましたが、すぐに泣き止んでおもちゃを渡すと両手でつかんでから右肘を曲げて右手が使えるようになりました。

 

下記が整復後の様子です。

 

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当院には小児肘内障で4月と6月に通院歴が有りました。

前々回も、日曜と祝日に開院している整骨院に行かれたが整復されず、その日のうちに当院に来院され整復しました。

前回は当院に直接来院されたのですが、今回は祝日で当院が休診ということも有り、お住まいのすぐ近くで祝日でも開院している同じ整骨院へ、午後2時ごろの受傷後、すぐに行かれたそうです。

その整骨院では、整復動作の後も右手は使わない様子だったようですが、整骨院の先生は脱臼が整復されているのか良く分からないようで、多分大丈夫ではないかと帰されたそうです。帰宅後も息子さんが右手を使わないため、連絡を頂きました。

 

2才前後の小児肘内障は比較的整復は容易ですが、コミニケーションが取り難いため整復音が整復の確認になります。また、整復後におもちゃ等を患側の手に持たせて、手を使うようになるかの確認をすることも大切です。ただ、来院前に自然整復されてしまっていることも有ります。病院嫌いの子供さんですと、整復されても暫く患側の手を使わないことも有ります。

 

4才から5才ぐらいになると橈骨頭が成長により大きくなり、輪状靭帯は脱臼しにくくなります。私は小学生の7歳ぐらいの小児肘内障の経験が有りますが、しっかり肘関節を屈曲しないと整復されませんでした。整復音が大きいのも特徴で、そばにいる人の耳にも良く聞こえる大きな音がします。

 

0才から1才ぐらいですと、整復音は指に触知は出来ますが、音までは聞きとれないことがほとんどです。

 

2才の男の子のお父さんは抱っこをしていただいていたので、整復音が身体に伝わるかたちで「聞こえました」と整復音を確認いただけました。

半年の間に3回とも右肘関節の小児肘内障ですので、手首から引っ張らないように気をつけて下さい。急患の際はいつでもどうぞご連絡ください。お大事に。

 

 

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日曜日の早朝に2才の男の子が小児肘内障で来院

2017年08月20日|脱臼

8月20日の早朝7時30分に接骨院の電話が鳴り、妻が出ると急患の電話でした。寝起きに2才の息子さんが肘を脱臼(小児肘内障)した様子で、お母さんからの電話でした。私が電話に出ると以前も来院されたことのある患者さんでした。

20分程で来られるとのことで、身支度をして接骨院へ下りました。少し待っていると、8時ごろにお祖母さんと2才の息子さんを抱っこしたお母さんが来られました。

受傷した原因はお母さんが息子さんの添い寝をしていて、起きたらすぐに泣き出したそうで、前回の5月4日も寝返りで左肘を脱臼(小児肘内障)しており、特に転倒や左手首を引っ張った様子は有りませんでした。

すでに息子さんは泣き止んでおりましたが、整復をするとお母さんの耳にも聞こえる整復音があり、急に大きな声で泣き出しました。

それもつかの間、私が振動する猫バスのぬいぐるみを差し出すと、すぐに興味を示して泣き止み、整復された左手を伸ばして握って遊び始めました。

今度は男の子を妖怪ウオッチの絵本であやしながら、お母さんに初診申込み用紙にご記入いただきながらお話を聞きました。今回で左右の肘の脱臼(小児肘内障)は7~8回目ぐらいになるとのことでした。そういえば5月4日に来院された際にお聞きしていたのを思い出しました。息子さんはかなり習慣性になってはおりますが、幼稚園に入る頃には脱臼をしなくなるので、あと1~2年は気をつけて下さいとお伝えしました。

また、当院までは少し遠いので、診療時間内であれば近隣の整形外科を受診頂いて、昼休みや祭日・休日に脱臼してしまったら、いつでもご連絡下さいとお伝えしました。

 

泣き止んでいたので妖怪ウオッチの絵本を持って記念撮影をしてくれました。

 

 

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鼻水が出ていたのでティッシュペーパーを差し上げると、もう1週間前から風邪を引いているそうで治りかけとのことでした。風邪も早く治ると良いですね。くれぐれもお大事にね。

 

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30代女性の腱性マレットフィンガーの患者さんがほぼ完治

2017年08月11日|マレットフィンガー

5月6日に小学1年生の娘さんの手とご自身の手がぶつかってしまい、左手第4指の腱性マレットフィンガーを負傷された30代の女性が、8月4日にほぼ関節の可動域が改善されたため治療を終了しました。

受傷当日に受診された近所の整形外科では固定すらしてもらえず、ご自分で割りばしを使って第一関節(DIP関節)を伸ばして固定されていたそうです。翌々日に別の整形外科を受診された際にはテーピングとマジックテープで固定されたのですが、担当医の対応が悪かったため、同日初めに受診された整形外科に再度行かれました。プラスチックシーネで固定はされたものの、固定されたプラスチックシーネが指に食い込んで痛んでしまい、どちらの整形外科でも腱性マレットフィンガーは完治はしないと言われたため、5月10日にお電話を頂きました。

 

5月13日に来院され、年齢的にもほぼ完治することをお伝えして、第一関節(DIP関節)のみのプラスチックシーネ固定を作成して、超音波バスでの物理療法を開始しました。

お住まいが片道2時間ほどは掛かる東京のK市で、遠方であったたため1~2週間に1回の通院をお願いしました。

 

経過も良く受傷から7週間目(6月23日)で下記のように、第一関節(DIP関節)の伸展0度の維持が可能となりました。屈曲は20度可能で、第二関節(PIP関節)の可動域は健側と同様に115度でした。

 

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※この時点では夜間固定(8時間)をプラスチックシーネで継続して、日中16時間は伸縮性テーピングをして頂いております。尚、6週目には第一関節(DIP関節)の伸展0度の維持が可能となったため、伸縮性テーピングで第一関節(DIP関節)を固定して入浴は許可しました2才の活発な息子さんも居り、再受傷を心配されましたが、お子さんとの入浴時には接触で再受傷しないように、暫くは伸縮性テーピングで固定し予防して頂きました。

 

その後も経過が良好で可動域制限が改善され、受傷から13週間目(91日目・通院回数12回)の8月4日、下記の様に可動域制限はほぼ消退しました。

 

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平均的な第一関節(DIP関節)の最大屈曲は80度、第二関節(PIP関節)の最大屈曲は100度です。(可動域には可なりの個体差が有ります)

 

上記の患者さんは第一関節(DIP関節)の最大屈曲は80度、第二関節(PIP関節)の最大屈曲は115度でした。第二関節(PIP関節)が良く曲がるタイプだったため、8月4日の第一関節(DIP関節)の最大屈曲は75度でしたが、写真のようにMP関節伸展位でも指先が手の平に着いております。

 

最後の日にお聞きしたのですが、お母さんとぶつかってしまった小学1年生の娘さんが、お母さんの怪我をとても気にしていたようで「ママの指が治るのなら遠くの鎌倉の接骨院に行って来てね」と後押ししてくれたそうです。

近隣の整形外科で完治はしないと言われてしまい、来院された当初は気落ちされたご様子でしたが、7月中旬に「経過も良いので完全に治りますよ」とお伝えしたところ、とても喜んでおられました。最終日にはわずかな屈曲制限は有りましたが、完全屈曲時の違和感すら全く無いのを不思議がられていました。

遠方でしたので、今後も入浴時の屈・伸運動と経過によっては夜間固定を行って頂ければ、一ヶ月程で自然治癒する事をお伝えして治療を終えました。 

 

40歳以下の腱性マレットフィンガーは概ね完治する疾患です。

 

40才~60才ぐらいの方でも、適切な固定と固定期間及び早期からの物理療法を行なえば、8割以上の機能的改善が可能です。

 

 腱性マレットフィンガーの患者さんでお困りの方は、受傷からの経過をメモ書きにしてお持ち頂ければ幸いです。特に予約は要りませんが、来院される日時を電話かメールでご連絡頂ければ幸いです。宜しくお願い致します。

 

 

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右手第5指中節骨剥離骨折の関節拘縮の女性の経過

2017年08月04日|骨折

 6月21日のママさんバレーボールの練習中、アンダーレシーブの際、床に右手小指を突き指されて、右手第5中節骨掌側の剥離骨折を負傷された40代の患者さんが7月19日の早朝に来院されました。

以前も、バレーボールで負傷された右手第2指のMP関節捻挫(側副靭帯損傷)の治療で通院されたことがある患者さんで、今回は受傷翌日、自宅近くの整形外科を受診されて、レントゲン検査上、右手第5指中節骨剥離骨折の診断を受けられました。アルフェンスで手掌から指先までを固定され、週に1回程度通院されていたそうですが、3週間程でアルフェンス固定を取ったところ、第一関節(DIP関節)から第三関節(MP関節)までが曲がり辛くなってしまい、腫れも引いていない為、とても驚かれて来院されました。

 

下記の写真が来院時の外観です

 

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約1ヶ月が経過しているにも関わらず、腫脹、発赤、屈曲制限が著明です。

超音波バス後のアイシング(温・冷交代療法)を施行後、伸縮性テーピング固定を施行しました。

 

下記の写真は約2週間後の経過です。腫脹、発赤、屈曲制限が可なり改善しております。

 

DSC06206.JPG

 

患者さんから後から聞いた話では、固定処置は毎回看護師さんがされたそうです。 

 

指の関節は固定範囲と固定期間を誤ると患者さんのように関節拘縮を生じてしまいます。繊細な指の関節の固定は、可なり短かい期間で固定範囲を狭めていかなければなりません。

また、PIP関節掌側部の中節骨剥離骨折の場合には、軟部組織(屈筋腱や側副靭帯等)の癒着を防ぐため、始めから隣接指の第4指とテーピング固定を施して、関節を可動させながら治療することを手の外科専門医で有名な石黒隆医師は推奨しております。

 

この患者さんの場合には、MP関節の可動域はすぐに改善されましたが、負傷していないDIP関節部に屈曲制限が生じてしまっております。

何より負傷されたPIP関節の可動域制限の改善には、これから相当な日数を要すると思われますが、焦らずにママさんバレー復帰目指して頑張りましょう。

 

 

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2才の男の子が小児肘内障(肘の脱臼)で来院

2017年07月29日|小児肘内障

土曜の午後2時少し前、遅めの昼食を食べていると接骨院の電話が鳴り、お孫さんの男の子が肘を脱臼したようなので、これから診て頂けますかとのお祖母様からの電話でした。以前にも当院には来院されており、今は藤沢からこちらへ車で向かっているとのことでした。接骨院前に車を停めて頂くように伝えて、昼食を済ませて接骨院に降りました。

 

パソコンで検索すると3月に来院された男の子でした。顔を思い浮かべつつ待っていると間もなく接骨院前に車が停まりました。助手席からお父さんが男の子を抱っこして降りてこられました。男の子は大泣きでしたので、ずっと泣いていたのですかと尋ねると、車の中では寝ていて、起こしたため泣き出してしまったようでした。すぐに治療室に入って頂き、負傷の状況をお聞きしましたが、脱臼した状況を聞き取るのも大変な程の泣き声でした。

 

前回は奥様がお子さんを連れて来られて、ご主人が右手を持って引き上げて脱臼したのですが、今回は公園を散歩していて、転びそうになったお孫さんの右手をお祖父様が引っ張り脱臼したとのことで、転倒はされていないとのことでした。

3月に来院された際のブログを読みましたと言われて、今回もブログにしないといけないと使命感を抱きました。

 

1才10か月から2才2か月になり、目のクリッとした男の子はひと回り大きくなったように感じました。アンパンマンのおもちゃであやすとかえって大きな泣き声になり、お父様との会話も困難な状態になりました。すぐに整復動作を行うと、大きな泣き声の中でも聞き取れる程、パキッと整復音が聞こえ整復されました。

 

男の子は寝起きで機嫌も悪かったので、整復された後も暫くは泣いていましたが、泣き声のボリュームは徐々に低下していきました。

お父様とお祖母様に再脱臼しないように、手首ではなく上腕を引っ張ってあげれば肩関節は脱臼しないことを伝えました。また、5才頃までは小児肘内障(肘の輪状靭帯の亜脱臼)になりやすいので、急患は時間外や休日でも、お電話くださいと伝えました。

また、脱臼しないように気を付けて下さいね。お大事に。

 

 

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