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TEL:0467-45-6700
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千葉県から通院頂いた腱性マレットフィンガーの女性の経過

2017年11月01日|マレットフィンガー

平成29年10月31日、50代女性の腱性マレットフィンガーの患者さんの治療を終えました。

負傷年月日は平成29年2月15日で負傷の原因は、自宅の玄関で買い物の荷物を持ったまま足を滑らせ転倒され、右手小指を玄関のコンクリートと買い物の荷物に挟み負傷されました。

痛みがあまり無かったためしばらく様子をみられて、3月3日頃に近くの開業整形外科を受診されました。 受傷から約2週間(17日間)経過しています。

 

レントゲン検査で骨折はなく、腱性マレットフィンガーの診断を受け4月28日まで装具固定をされました。 57日間 8週間と1日の全日固定です。

 

その後、5月~6月は夜間固定をご自分で継続され、日中はテーピングをされていたそうですが、パートで本の梱包作業をされていて、家事などの負担も有り、中々改善がみられず6月27日に来院されました。

 

下記が来院時の外観です。

 

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第一関節の伸びは-20度ですが、ご覧のように屈曲制限が第一関節、第二関節、第三関節に及び生じており、手の平に指先が着かず、浮腫、発赤も認められます。

4ヶ月以上が経過しており、これではお困りでしょうと陳旧性マレットフィンガーの治療方針をご理解頂けるようにご説明し、詳細な資料もプリントでお渡ししました。

通院に片道約1時間半は掛かるということでしたので、2週間に一回のペースで通院頂きました。

 

下記が最終日の10月31日の外観です。

 

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第一関節(DIP関節) 伸展 -20度→-3度 屈曲 42度→60度 

 

第二関節(PIP関節) 屈曲  75度→90度(健側と同じ)

 

第三関節(MP関節) 屈曲  85度→95度(健側と同じ)

 

【治療期間 約4カ月・治療日数 9日】

 

 

経過も良く、最終日には当初あった屈曲時の痛みも消えて、日常生活には支障がなくなられたとのことでした。可動域制限は残しておりましたが、今後も可動域訓練を継続頂ければ、もう少し屈曲の改善が見込めることをお伝えして治療を終了しました。

 

遠方より、通院頂きお疲れ様でした。これからはお怪我されないように、気を付けてお過ごしください。お大事に。

 

 

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敬老の日に急患で2才の男の子が小児肘内障で来院

2017年09月19日|小児肘内障

9月17日(日)18日(月)は京都で第21回の敬身会という私的勉強会がありました。症例発表があり、ノートパソコンとプロジェクターを持参して、朝8時の小田原発の新幹線に乗る為に、7時前の大船発の東海道線に乗りました。台風の影響も幸い少なく勉強会は盛会に終わり、充実した2日間を過ごすことができました。

 

帰りの新幹線では疲れも有り1時間ほど眠りました。目を覚ましてすぐにスマホのメールをチェックすると、妻から急患の連絡が入っていました。

 

「2才のの肘の脱臼で整骨院で一度診てもらったらしく、はまっていないみたいなので診て欲しいとのこと」

「午後7時30分頃に帰宅予定なのでと伝えたところ、待っていて下さるとのことでした。帰宅次第、連絡しますと伝えました。お子さんは今は寝ているそうです。」

 

「前にも診ている患者さんで○○さんです。」

 

小田原で東海道線に乗り換えるときに連絡をする事を伝え、小田原で東海道線に乗り換えると、大船到着は7時31分でした。

大船駅に着くと足早に接骨院へ向かい、妻が接骨院の受付で待っていてくれました。

間もなく患者さんは来るだろうという事で、妻を自宅の4階へ帰すと、間もなく患者さんが到着されました。

 

お父様が2才の男の子を抱っこして来られましたが、全く泣いてはおらず静かでした。もう会うのも3回目だったので、私を見ても嫌がりませんでした。

 

下記が整復前の状態で、右肘を伸ばしたまま右手を使おうとしませんでした。

  

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受傷の原因は、お父さんと布団の上でゴロゴロしていて、寝返りで脱臼したとのことでした。慣れていたため、あまり抵抗はされなかったのですが、整復の瞬間は少しだけ泣かれていまいましたが、すぐに泣き止んでおもちゃを渡すと両手でつかんでから右肘を曲げて右手が使えるようになりました。

 

下記が整復後の様子です。

 

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当院には小児肘内障で4月と6月に通院歴が有りました。

前々回も、日曜と祝日に開院している整骨院に行かれたが整復されず、その日のうちに当院に来院され整復しました。

前回は当院に直接来院されたのですが、今回は祝日で当院が休診ということも有り、お住まいのすぐ近くで祝日でも開院している同じ整骨院へ、午後2時ごろの受傷後、すぐに行かれたそうです。

その整骨院では、整復動作の後も右手は使わない様子だったようですが、整骨院の先生は脱臼が整復されているのか良く分からないようで、多分大丈夫ではないかと帰されたそうです。帰宅後も息子さんが右手を使わないため、連絡を頂きました。

 

2才前後の小児肘内障は比較的整復は容易ですが、コミニケーションが取り難いため整復音が整復の確認になります。また、整復後におもちゃ等を患側の手に持たせて、手を使うようになるかの確認をすることも大切です。ただ、来院前に自然整復されてしまっていることも有ります。病院嫌いの子供さんですと、整復されても暫く患側の手を使わないことも有ります。

 

4才から5才ぐらいになると橈骨頭が成長により大きくなり、輪状靭帯は脱臼しにくくなります。私は小学生の7歳ぐらいの小児肘内障の経験が有りますが、しっかり肘関節を屈曲しないと整復されませんでした。整復音が大きいのも特徴で、そばにいる人の耳にも良く聞こえる大きな音がします。

 

0才から1才ぐらいですと、整復音は指に触知は出来ますが、音までは聞きとれないことがほとんどです。

 

2才の男の子のお父さんは抱っこをしていただいていたので、整復音が身体に伝わるかたちで「聞こえました」と整復音を確認いただけました。

半年の間に3回とも右肘関節の小児肘内障ですので、手首から引っ張らないように気をつけて下さい。急患の際はいつでもどうぞご連絡ください。お大事に。

 

 

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日曜日の早朝に2才の男の子が小児肘内障で来院

2017年08月20日|脱臼

8月20日の早朝7時30分に接骨院の電話が鳴り、妻が出ると急患の電話でした。寝起きに2才の息子さんが肘を脱臼(小児肘内障)した様子で、お母さんからの電話でした。私が電話に出ると以前も来院されたことのある患者さんでした。

20分程で来られるとのことで、身支度をして接骨院へ下りました。少し待っていると、8時ごろにお祖母さんと2才の息子さんを抱っこしたお母さんが来られました。

受傷した原因はお母さんが息子さんの添い寝をしていて、起きたらすぐに泣き出したそうで、前回の5月4日も寝返りで左肘を脱臼(小児肘内障)しており、特に転倒や左手首を引っ張った様子は有りませんでした。

すでに息子さんは泣き止んでおりましたが、整復をするとお母さんの耳にも聞こえる整復音があり、急に大きな声で泣き出しました。

それもつかの間、私が振動する猫バスのぬいぐるみを差し出すと、すぐに興味を示して泣き止み、整復された左手を伸ばして握って遊び始めました。

今度は男の子を妖怪ウオッチの絵本であやしながら、お母さんに初診申込み用紙にご記入いただきながらお話を聞きました。今回で左右の肘の脱臼(小児肘内障)は7~8回目ぐらいになるとのことでした。そういえば5月4日に来院された際にお聞きしていたのを思い出しました。息子さんはかなり習慣性になってはおりますが、幼稚園に入る頃には脱臼をしなくなるので、あと1~2年は気をつけて下さいとお伝えしました。

また、当院までは少し遠いので、診療時間内であれば近隣の整形外科を受診頂いて、昼休みや祭日・休日に脱臼してしまったら、いつでもご連絡下さいとお伝えしました。

 

泣き止んでいたので妖怪ウオッチの絵本を持って記念撮影をしてくれました。

 

 

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鼻水が出ていたのでティッシュペーパーを差し上げると、もう1週間前から風邪を引いているそうで治りかけとのことでした。風邪も早く治ると良いですね。くれぐれもお大事にね。

 

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30代女性の腱性マレットフィンガーの患者さんがほぼ完治

2017年08月11日|マレットフィンガー

5月6日に小学1年生の娘さんの手とご自身の手がぶつかってしまい、左手第4指の腱性マレットフィンガーを負傷された30代の女性が、8月4日にほぼ関節の可動域が改善されたため治療を終了しました。

受傷当日に受診された近所の整形外科では固定すらしてもらえず、ご自分で割りばしを使って第一関節(DIP関節)を伸ばして固定されていたそうです。翌々日に別の整形外科を受診された際にはテーピングとマジックテープで固定されたのですが、担当医の対応が悪かったため、同日初めに受診された整形外科に再度行かれました。プラスチックシーネで固定はされたものの、固定されたプラスチックシーネが指に食い込んで痛んでしまい、どちらの整形外科でも腱性マレットフィンガーは完治はしないと言われたため、5月10日にお電話を頂きました。

 

5月13日に来院され、年齢的にもほぼ完治することをお伝えして、第一関節(DIP関節)のみのプラスチックシーネ固定を作成して、超音波バスでの物理療法を開始しました。

お住まいが片道2時間ほどは掛かる東京のK市で、遠方であったたため1~2週間に1回の通院をお願いしました。

 

経過も良く受傷から7週間目(6月23日)で下記のように、第一関節(DIP関節)の伸展0度の維持が可能となりました。屈曲は20度可能で、第二関節(PIP関節)の可動域は健側と同様に115度でした。

 

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※この時点では夜間固定(8時間)をプラスチックシーネで継続して、日中16時間は伸縮性テーピングをして頂いております。尚、6週目には第一関節(DIP関節)の伸展0度の維持が可能となったため、伸縮性テーピングで第一関節(DIP関節)を固定して入浴は許可しました2才の活発な息子さんも居り、再受傷を心配されましたが、お子さんとの入浴時には接触で再受傷しないように、暫くは伸縮性テーピングで固定し予防して頂きました。

 

その後も経過が良好で可動域制限が改善され、受傷から13週間目(91日目・通院回数12回)の8月4日、下記の様に可動域制限はほぼ消退しました。

 

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平均的な第一関節(DIP関節)の最大屈曲は80度、第二関節(PIP関節)の最大屈曲は100度です。(可動域には可なりの個体差が有ります)

 

上記の患者さんは第一関節(DIP関節)の最大屈曲は80度、第二関節(PIP関節)の最大屈曲は115度でした。第二関節(PIP関節)が良く曲がるタイプだったため、8月4日の第一関節(DIP関節)の最大屈曲は75度でしたが、写真のようにMP関節伸展位でも指先が手の平に着いております。

 

最後の日にお聞きしたのですが、お母さんとぶつかってしまった小学1年生の娘さんが、お母さんの怪我をとても気にしていたようで「ママの指が治るのなら遠くの鎌倉の接骨院に行って来てね」と後押ししてくれたそうです。

近隣の整形外科で完治はしないと言われてしまい、来院された当初は気落ちされたご様子でしたが、7月中旬に「経過も良いので完全に治りますよ」とお伝えしたところ、とても喜んでおられました。最終日にはわずかな屈曲制限は有りましたが、完全屈曲時の違和感すら全く無いのを不思議がられていました。

遠方でしたので、今後も入浴時の屈・伸運動と経過によっては夜間固定を行って頂ければ、一ヶ月程で自然治癒する事をお伝えして治療を終えました。 

 

40歳以下の腱性マレットフィンガーは概ね完治する疾患です。

 

40才~60才ぐらいの方でも、適切な固定と固定期間及び早期からの物理療法を行なえば、8割以上の機能的改善が可能です。

 

 腱性マレットフィンガーの患者さんでお困りの方は、受傷からの経過をメモ書きにしてお持ち頂ければ幸いです。特に予約は要りませんが、来院される日時を電話かメールでご連絡頂ければ幸いです。宜しくお願い致します。

 

 

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右手第5指中節骨剥離骨折の関節拘縮の女性の経過

2017年08月04日|骨折

 6月21日のママさんバレーボールの練習中、アンダーレシーブの際、床に右手小指を突き指されて、右手第5中節骨掌側の剥離骨折を負傷された40代の患者さんが7月19日の早朝に来院されました。

以前も、バレーボールで負傷された右手第2指のMP関節捻挫(側副靭帯損傷)の治療で通院されたことがある患者さんで、今回は受傷翌日、自宅近くの整形外科を受診されて、レントゲン検査上、右手第5指中節骨剥離骨折の診断を受けられました。アルフェンスで手掌から指先までを固定され、週に1回程度通院されていたそうですが、3週間程でアルフェンス固定を取ったところ、第一関節(DIP関節)から第三関節(MP関節)までが曲がり辛くなってしまい、腫れも引いていない為、とても驚かれて来院されました。

 

下記の写真が来院時の外観です

 

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約1ヶ月が経過しているにも関わらず、腫脹、発赤、屈曲制限が著明です。

超音波バス後のアイシング(温・冷交代療法)を施行後、伸縮性テーピング固定を施行しました。

 

下記の写真は約2週間後の経過です。腫脹、発赤、屈曲制限が可なり改善しております。

 

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患者さんから後から聞いた話では、固定処置は毎回看護師さんがされたそうです。 

 

指の関節は固定範囲と固定期間を誤ると患者さんのように関節拘縮を生じてしまいます。繊細な指の関節の固定は、可なり短かい期間で固定範囲を狭めていかなければなりません。

また、PIP関節掌側部の中節骨剥離骨折の場合には、軟部組織(屈筋腱や側副靭帯等)の癒着を防ぐため、始めから隣接指の第4指とテーピング固定を施して、関節を可動させながら治療することを手の外科専門医で有名な石黒隆医師は推奨しております。

 

この患者さんの場合には、MP関節の可動域はすぐに改善されましたが、負傷していないDIP関節部に屈曲制限が生じてしまっております。

何より負傷されたPIP関節の可動域制限の改善には、これから相当な日数を要すると思われますが、焦らずにママさんバレー復帰目指して頑張りましょう。

 

 

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2才の男の子が小児肘内障(肘の脱臼)で来院

2017年07月29日|小児肘内障

土曜の午後2時少し前、遅めの昼食を食べていると接骨院の電話が鳴り、お孫さんの男の子が肘を脱臼したようなので、これから診て頂けますかとのお祖母様からの電話でした。以前にも当院には来院されており、今は藤沢からこちらへ車で向かっているとのことでした。接骨院前に車を停めて頂くように伝えて、昼食を済ませて接骨院に降りました。

 

パソコンで検索すると3月に来院された男の子でした。顔を思い浮かべつつ待っていると間もなく接骨院前に車が停まりました。助手席からお父さんが男の子を抱っこして降りてこられました。男の子は大泣きでしたので、ずっと泣いていたのですかと尋ねると、車の中では寝ていて、起こしたため泣き出してしまったようでした。すぐに治療室に入って頂き、負傷の状況をお聞きしましたが、脱臼した状況を聞き取るのも大変な程の泣き声でした。

 

前回は奥様がお子さんを連れて来られて、ご主人が右手を持って引き上げて脱臼したのですが、今回は公園を散歩していて、転びそうになったお孫さんの右手をお祖父様が引っ張り脱臼したとのことで、転倒はされていないとのことでした。

3月に来院された際のブログを読みましたと言われて、今回もブログにしないといけないと使命感を抱きました。

 

1才10か月から2才2か月になり、目のクリッとした男の子はひと回り大きくなったように感じました。アンパンマンのおもちゃであやすとかえって大きな泣き声になり、お父様との会話も困難な状態になりました。すぐに整復動作を行うと、大きな泣き声の中でも聞き取れる程、パキッと整復音が聞こえ整復されました。

 

男の子は寝起きで機嫌も悪かったので、整復された後も暫くは泣いていましたが、泣き声のボリュームは徐々に低下していきました。

お父様とお祖母様に再脱臼しないように、手首ではなく上腕を引っ張ってあげれば肩関節は脱臼しないことを伝えました。また、5才頃までは小児肘内障(肘の輪状靭帯の亜脱臼)になりやすいので、急患は時間外や休日でも、お電話くださいと伝えました。

また、脱臼しないように気を付けて下さいね。お大事に。

 

 

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京都から来院された陳旧性腱性マレットフィンガーの患者さんの経過

2017年07月26日|マレットフィンガー

7月6日より、京都から60代の女性で陳旧性の腱性マレットフィンガーの患者さんが通院されております。

4月25日に路上でつまずいて転倒され、右手の薬指を地面に突いて負傷されました。同日に整形外科を受診され、レントゲン上は骨に異常は無く、腱が断裂したタイプの腱性マレットフィンガーの診断で、アルフェンスシーネでの固定を受けられました。

その後、5月末に37日間(5週間と2日)の固定後、全日のアルフェンスシーネの固定を除去されて間もなく、受傷時のように第一関節(DIP関節)が曲がってしまったとのことでした。

 

 通常は約6週間~8週間の固定期間が必要です。

 

それから1か月ほど過ぎたある日にお電話を頂き、京都からわざわざ来院下さいました。(受傷から72日目・約2か月経過)

 

下記が来院時の第一関節(DIP関節)の最大伸展時と最大屈曲時の外観です。

 

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第一関節(DIP関節)の最大伸展は-50度で最大屈曲は70度(左の健側の薬指は最大屈曲75度)で、写真のように浮腫が強く発赤も認めました。また、第二関節(PIP関節)にもわずかながら屈曲制限(右105度・左110度)を認めたので、1/f(ゆらぎ)SSP通電・音楽療法、超音波バスによる温熱療法後にアイシング(温・冷交代療法)を施行しました。

また、患者さんの薬指に合わせてプラスチックシーネを作成して、取り敢えず入浴時以外の第一関節(DIP関節)のみの再固定を施行しました。また、入浴時には第一関節(DIP関節)をテーピングで固定して、第二関節(PIP関節)の屈伸運動のリハビリと温・冷交代浴をして頂くようにご指導しました。

遠方の方なので、次回来院できるのは2~3週間後とのことでしたので、ご自宅で上手に固定処置とリハビリをして頂くようお願いしました。

 

下記が約3週間後の7月25日に来院された際の外観写真です。

 

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小指に隠れてしまい分かり難いですが、第一関節(DIP関節)の最大伸展約-5度、最大屈曲51度(翌日は60度)と改善していました。浮腫も発赤も可なり軽減しておりました。

 

初検時の7月6日の第一関節(DIP関節)は最大伸展-50度で、最大屈曲70度の20度しか可動域は有りませんでしたが、現在は-5度から60度の55度の可動域に改善されました。伸展が45度改善した分、屈曲が70度から60度になってしまいまいましたが、これから充分に改善できると思います。

 

私自身、京都から患者さんが本当に来られるのか半信半疑だったのですが、以前も大阪の陳旧性腱性マレットフィンガーの女性が東京への出張のついでに来院されたのを思い出しました。患者さんにとっては第一関節が曲がったままでは見た目も気になりますし、機能的にも切実な問題なのだと改めて感じました。

 

 

現在、腱性マレットフィンガーの患者さんは25名程通院されておりますが、早めに転療頂いた患者さんはわずかな可動域制限のみの残存かほぼ完治されており、日常生活に支障なく改善されております。

 

陳旧性腱性マレットフィンガーとは、負傷から数か月以上治療しても指の関節の機能改善が認められず、経過が不良な状態の腱性マレットフィンガーのことを指します。

  

腱性マレットフィンガーは第一関節(DIP関節)の伸筋腱断裂ですが、固定装具やアルフェンスの不適切なサイズ、指に合わないプラスチックシーネ等の固定が第二関節(PIP関節)を含むことにより、第二関節(PIP関節)の拘縮症状を発症してしまいます。 また、痛みを伴わないはずの腱性マレットフィンガーにもかかわらず、伸筋腱の断裂部分への強い圧迫固定により、痛みを訴えて来院される患者さんがとても多くおられます。

 

 

下記は40代男性で受傷から2週間後の来院時の状態です。

他医での初診から1週間後の再診時に担当医がバンド部分を強く締めすぎて、受傷部は陥没し爪床部に水疱形成が認められました。

 

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上記の患者さんは約2か月が経過し、幸い経過は良好です。

 

 

【腱性マレットフィンガーの治療の現状】ー当院に転療された症例からー

 

①正直なところ固定処置の下手な先生が多いのは悲しい現実です。

 

②第一関節(DIP関節)の拘縮を恐れて固定期間が短か過ぎる傾向です。

 

6~8週間の固定後に、夜間固定をしない先生がとても多くいます。

 

④治療経過は,固定だけして2~8週間後の再診の指示では患者さんがお困りです。

 

⑤良くなるかはあなたの運次第と言われた患者さんがおります。

 

⑥痛みが無い(少ない)ため、同情心に欠ける医療者側の対応が問題です。

 

⑦固定具の状態で痛みが有り、再診日よりも早めに受診すると嫌な顔をされ

 

  なぜ早く来院したのかと言われた患者さんがおります。

 

⑧開業整形外科に行き、総合病院の整形外科の手の外科専門医へ紹介されたが、

 

  うちで診る疾患ではないと前の整形外科に戻された患者さんがおります。

 

⑨開業整形外科へ行き、大学病院の整形外科の手の外科専門医へ紹介されたが、

 

  固定装具が代わって、かえって痛みが出てしまった患者さんが通院中です。

 

⑩開業整形外科を受診したら、担当医から私は開業して20年以上になるが、今まで

 

  腱性マレットフィンガーの患者さんを最後まで治療したことは無く、完治した患者さん

 

  を1人も見たことが無いと言われたという患者さんが来院されております。

 

 

《腱性マレットフィンガーでお困りの患者さんへ》

 

上記のような場合には、躊躇せずに転療されたほうが得策です。もしも、固定除去後に第一関節(DIP関節)が再屈曲してしまった場合には、取り敢えずテーピング等で第一関節(DIP関節)のみを伸ばして固定すると、第一関節(DIP関節)は再び伸びてきます。

 

固定具や固定期間の状況にもよりますが、日中に良く手を使う方は第一関節(DIP関節)をテーピングで固定して再屈曲しないように防止して下さい。同時に一定期間は夜間固定を約8時間、毎日欠かさずに行う必要が有ります。

 

年齢等の個人差は有りますが、夜間固定の除去の時期は、一日固定をせずに日常生活を送って頂き、朝と晩で比べて第一関節(DIP関節)が全く屈曲しない状態になった時に、試しに除去して下さい。 

 

整形外科医で、手の外科専門医で有名な石黒隆先生は、著書の中で数か月間の夜間固定の必要性を指摘しております。

 

年齢にもよりますが、適切な治療さえ施されれば腱性マレットフィンガー骨性マレットフィンガーよりも後遺症を残し難い疾患です。

当院で初期から治療された腱性マレットフィンガーの患者さんでは、50歳以下であれば、90%~100%の機能的改善が認められております。

陳旧性の腱性マレットフィンガーの患者さんでも、50歳以下であれば、75%~95%の機能的改善が認められております。

 

腱性マレットフィンガーの患者さんでお困りの方は上記を参考にして頂ければ幸いです。現在、腱性マレットフィンガーの患者さんで混み合う事は有りませんが、受傷からの経過をメモ書きにしてお持ち頂ければ幸いです。特に予約は要りませんが、来院される日時を電話かメールでご連絡頂ければ幸いです。宜しくお願い致します。

 

 

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陳旧性腱性マレットフィンガーの男性患者さんが治癒

2017年05月22日|マレットフィンガー

本日、昨年の5月28日にフラッグフットボールで負傷されて、他医でのバネ付固定装具後、8月24に当院に転療された陳旧性腱性マレットフィンガーの40代後半の男性が治療を終えました。

 

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当院来院時は上記写真のようにDIP関節が約42度屈曲変形しておりましたが、再固定とリハビリ(物理療法、機能訓練)で下記写真のように、ほぼ伸展0度になりました。

 

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また、下記写真のように屈曲制限もわずかでした。

 

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約9ヵ月間の通院期間で月に2~3日の通院でしたが、20日間もご自宅の千葉や勤務先の東京から通院下さいまして、お疲れ様でした。受傷から約3か月も過ぎてからの治療だったので、可動域制限がもう少し残ってしまうと思っておりましたが、経過が良く「通院して良かった」と喜んでいただけて幸いです。

これからもお身体に気を付けてフラッグフットボールを楽しんで下さい。

 

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3才の女の子が小児肘内障で日曜午後に急患で来院

2017年05月14日|小児肘内障

曜日の午後3時過ぎに、二つ下の妹から「知り合いの娘さんが肘を脱臼小児肘内障)したようだから診てあげて」と携帯に電話がありました。

「今、イトーヨーカ堂から向かうから宜しくね」とのことだったので、急いで用意をして一階の接骨院へ降りました。

すると、既に入口前に御家族でお待ちで、お母さんが3才ぐらいの娘さんを抱っこされ、お父さんが生まれて間もない赤ちゃんを抱っこされていました。「どちらのお子さんかな?」と思いつつ、急いで鍵を開けて待合室に入って頂きました。お母さんが娘さんを椅子に腰かけさせると、娘さんが泣き出しました。娘さんは左手首の上に右手首をちょこんと乗せて、痛そうにしておりました。アンパンマンの音の出るおもちゃやしっぽを引っ張ると前に進む猫バスなどで娘さんをあやして、お母さんに初診申込み用紙へ記入して頂きながら、受傷の原因をお聞きしました。

ご両親とも受傷した場面を見てはいなかったようでしたが、ショッピングモール内の遊具施設で遊んでいて、急に娘さんが泣き出して右手を使わなくなった様子でした。遊具のトンネルを四つん這いで進んで遊んでいて、転倒はしていないとのことで、また、過去に2回右肘関節脱臼(小児肘内障)の経験が有るとのことでした。

 

治療室に入って頂き、お母さんに娘さんを抱っこしてもらい、上腕骨顆上骨折、橈骨遠位端骨折等の症状が無い事を確認して、やや肘関節を伸展し、軽度屈曲位で前腕を回外しただけで、お母さんにも聞こえる整復音と共に整復されました。

整復後は少し泣かれましたが、すぐに泣きやんで「ありがと」とお礼を言われて驚きました。アンパンマンのおもちゃを渡すと右手で使いだし、音を鳴らして遊び出したので、ご両親も安心された様子でした。

 

ご両親には小児肘内障の病態を模型を使って説明して、再脱臼をしないように、手首ではなく上腕部や脇から抱き上げるようにすれば、再脱臼しない事をお伝えました。

帰り際、入口まで見送っていると3才の娘さんから、また「ありがと」とお礼を言われ右手でバイバイをしてくれました。

 

ゴールデンウイークの4月30日(日)、5月4日(木)、5月7日(日)には、みんな2才の男の子でしたが小児肘内障の急患がありました。わずか2週間程の間に小児肘内障の患者さんが4人も来院されるのは珍しいことです。

 

 

小児肘内障(肘の脱臼)の豆知識

 

① 小児肘内障は0才から5才ぐらいまでに多く発症します。

② 小児肘内障は習慣性にもなりますが、後遺症を残さない橈骨周辺にある

  輪状靭帯などの亜脱臼で、成人の関節の脱臼とは異なります。

③ 整復をして治療は1回で終わりです。

④ 再脱臼に気を付ければその日に入浴しても構いません。

⑤ 転倒による受傷か、手を引っ張ったことによる受傷かを見極める必要が有り

  ます。

 

遊んでいて、転んでもいないのに子供さんが急に手を使わなくなった場合には

小児肘内障の可能性があります。

 

 

受傷の原因には以下のようなものがあります。(当院の来院患者さんの例)

 

 ・ご両親と手を繋いで歩いていて子供さんを高い高いして手を引っ張ったとき。

 (お父さんとお母さんの身長差や手を引く力の差で生じます)

 

・お父さんまたはお母さんが子供さんが転びそうになって手首を引っ張ったとき。

 

・子供同志(兄弟や友達)でおもちゃの取り合いや引っ張りっこをしたとき。

 

・兄妹げんかでお兄ちゃんが妹さんの手を引っ張ったとき。

 

・椅子やソファーから後ろ向きでお子さんが降りようとしたとき。

 

・子供さんが滑り台で滑っていたら、身体の方が先に前へ進んでしまい、捕まっ

 ていた持ち手で引っ張られてしまったとき。

 

・子供さんが転びそうになり、自分の手でどこかに捕まったとき。

 

・入浴後に親御さんがお子さんの身体をタオルで拭いていて手を引っ張って

 しまったとき。 

 

・お店でお子さんが床に寝転がってダダをこねて、堪りかねたお父さんが

 お子さんの手を引っ張って立ち上がらせたとき。

 

以上の様な原因が有りますが、お子さんが急に泣き出すと慌ててしまうのも無理はありません。お子さんが泣き出す前の状況を冷静に思い出して頂き、記憶にとどめておいて下さい。現場を見ていなかったとしても、何をして遊んでいたかだけでも解れば大丈夫です。

 

☞ご両親がお子さんの負傷の原因を明確にしておくと診断がし易いです。

 

小さなお子さんは、身体が柔軟で意外と転倒しても怪我をしにくいものです。しかし、転倒後に泣き止まず暫く泣き続ける場合には、骨折の可能性を否定できないことも有ります。

 

小児肘内障の場合には、脱臼をした瞬間には痛みが有り、子供さんはとても泣きますが、暫くすると痛みは軽減又は消失してしまい泣き止みます。それでも、手のひらを返す動作を嫌がり、肘を深くは曲げられません。そのため、泣き止んだあとも患部の腕を使おうとはしません。

 

その様な状態が見受けられる時は小児肘内障の可能性が高いため、整復をして元に戻してあげる必要が有ります。

 

小児肘内障は負傷後から多少の時間を置いても問題は有りません。電話でお子さんの様子を伺い、骨折の可能性が有れば応急処置後、最寄りの医療機関をご紹介いたします。小児肘内障で有れば、外出先から治療室で待ち合わせをして治療を致します。

 

当院は、急患に対応しておりますので遠慮なくお電話ください。

不在の場合でも、留守番電話で私の携帯電話番号をお知らせ致します。

 

 

大船駅東口徒歩1分

急患応需

☎ 0467-45-6700

大船接骨院

3才の女の子が小児肘内障で日曜午後に急患で来院の続きを読む

 
金曜の診療終了後に右肩関節脱臼の男性が来院

2017年04月28日|脱臼

ゴールデンウイーク前の28日金曜日の午後8時頃、診療終了後の後片付けをしていると電話が鳴り、受付が出ると

「いま肩を脱臼してしまったのですが、診てもらえますか」と男性からとのこと。

私が電話に出ると、聞いたことのある声だったので

「〇〇君?今どこにいるの」と聞くと

「西友の屋上のフットサル場にいます」とのこと。

「近いからすぐに来れるよね」と言うと

「たぶん行けると思います」との返事で電話を切った。

 

15分ほどでフットサル場のスタッフの方に連き添われて〇〇君が来院した。

左手で右手首を持って可なり痛みで辛い様子だったため、すぐに治療室へ入ってもらいベッドに座ってもらった。

右肩を脱臼した状況を聞くと、フットサルでディフェンスをしていて、相手にフェイントされて右手を挙げた状態で身体を振られた時に、右腕を持っていかれてしまったようで、身体接触なく脱臼した様子だった。

「しくじってしまいました」と嘆いていた彼は、以前にもサッカーで右肩の亜脱臼をしており、当院には3回の通院歴があった。また、完全脱臼も今回が3回目で、いわゆる脱臼癖が有り、反復性肩関節脱臼であった。下記が外観写真である。

 

(傷病名)右肩関節前方脱臼

 

DSC05953.JPG

 

DSC05952.JPG

 

勤務柔道整復師の杉本に整復を指示し、私は呼吸法で〇〇君の心理コントロールを行い、動画撮影をしながら整復のサポートをした。反復性ではあったが取り敢えず外転挙上法を試みた。しかし整復が困難なようだったので、ゼロポジション法に変更するように指示した。暫くゼロポジションで牽引をして、上腕の外旋をしたところ、どうも痛みが消えているようなので、代わって肩関節の状態を確認してみるとすでに整復されていた。

〇〇君に今の痛み具合いを聞き、整復されたことを伝えるとほっとした表情で

「さっきのような痛みは無くなりました」と答えた。続けて、

「前にも病院でゼロポジションで整復をされて、先生が腕を挙げるのが早くて凄く痛くて大変だったんですけど、今回は今までで一番痛まなくて楽だったです」

と言われ、背中を支えて身体を起こしてから座位で患部のアイシングをした。

アイシングを終えて、シャツも汗でびっしょりだったため、帰ってからシャワーを浴びるだろうと思い、患部を再脱臼しないようにテーピング固定してから三角巾で提肘した。

「明日の29日は午前のみ予約診療するので、10時30分頃来院するように」

と促し治療を終えた。

 

彼にとって身体接触なく肩が脱臼してしまう反復性肩関節脱臼の状態では、フットサルをしていても、再脱臼の恐怖心で思い切ったプレーが出来ない要素になる為、手術も考慮した精密検査をされるように伝えて、他医への紹介状を書き転療となった。

 

肩関節脱臼の手術後は数日間の入院が必要で、固定やリハビリも長期間に渡る為、ある程度の時間的余裕のある方でないと、手術に踏み切れない場合が多い。しかし、術後の再脱臼率は可なり低くなり、生活上の不安無く過ごされている方は多い。

彼にはタイミングが合えば手術をされて、フットサルを再脱臼の不安なくプレー出来るようになればと思います。お大事に。

 

 

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