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マレットフィンガー

30代女性の腱性マレットフィンガーの患者さんがほぼ完治

2017年08月11日|マレットフィンガー

5月6日に小学1年生の娘さんの手とご自身の手がぶつかってしまい、左手第4指の腱性マレットフィンガーを負傷された30代の女性が、8月4日にほぼ関節の可動域が改善されたため治療を終了しました。

受傷当日に受診された近所の整形外科では固定すらしてもらえず、ご自分で割りばしを使って第一関節(DIP関節)を伸ばして固定されていたそうです。翌々日に別の整形外科を受診された際にはテーピングとマジックテープで固定されたのですが、担当医の対応が悪かったため、同日初めに受診された整形外科に再度行かれました。プラスチックシーネで固定はされたものの、固定されたプラスチックシーネが指に食い込んで痛んでしまい、どちらの整形外科でも腱性マレットフィンガーは完治はしないと言われたため、5月10日にお電話を頂きました。

 

5月13日に来院され、年齢的にもほぼ完治することをお伝えして、第一関節(DIP関節)のみのプラスチックシーネ固定を作成して、超音波バスでの物理療法を開始しました。

お住まいが片道2時間ほどは掛かる東京のK市で、遠方であったたため1~2週間に1回の通院をお願いしました。

 

経過も良く受傷から7週間目(6月23日)で下記のように、第一関節(DIP関節)の伸展0度の維持が可能となりました。屈曲は20度可能で、第二関節(PIP関節)の可動域は健側と同様に115度でした。

 

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※この時点では夜間固定(8時間)をプラスチックシーネで継続して、日中16時間は伸縮性テーピングをして頂いております。尚、6週目には第一関節(DIP関節)の伸展0度の維持が可能となったため、伸縮性テーピングで第一関節(DIP関節)を固定して入浴は許可しました2才の活発な息子さんも居り、再受傷を心配されましたが、お子さんとの入浴時には接触で再受傷しないように、暫くは伸縮性テーピングで固定し予防して頂きました。

 

その後も経過が良好で可動域制限が改善され、受傷から13週間目(91日目・通院回数12回)の8月4日、下記の様に可動域制限はほぼ消退しました。

 

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平均的な第一関節(DIP関節)の最大屈曲は80度、第二関節(PIP関節)の最大屈曲は100度です。(可動域には可なりの個体差が有ります)

 

上記の患者さんは第一関節(DIP関節)の最大屈曲は80度、第二関節(PIP関節)の最大屈曲は115度でした。第二関節(PIP関節)が良く曲がるタイプだったため、8月4日の第一関節(DIP関節)の最大屈曲は75度でしたが、写真のようにMP関節伸展位でも指先が手の平に着いております。

 

最後の日にお聞きしたのですが、お母さんとぶつかってしまった小学1年生の娘さんが、お母さんの怪我をとても気にしていたようで「ママの指が治るのなら遠くの鎌倉の接骨院に行って来てね」と後押ししてくれたそうです。

近隣の整形外科で完治はしないと言われてしまい、来院された当初は気落ちされたご様子でしたが、7月中旬に「経過も良いので完全に治りますよ」とお伝えしたところ、とても喜んでおられました。最終日にはわずかな屈曲制限は有りましたが、完全屈曲時の違和感すら全く無いのを不思議がられていました。

遠方でしたので、今後も入浴時の屈・伸運動と経過によっては夜間固定を行って頂ければ、一ヶ月程で自然治癒する事をお伝えして治療を終えました。 

 

40歳以下の腱性マレットフィンガーは概ね完治する疾患です。

 

40才~60才ぐらいの方でも、適切な固定と固定期間及び早期からの物理療法を行なえば、8割以上の機能的改善が可能です。

 

 腱性マレットフィンガーの患者さんでお困りの方は、受傷からの経過をメモ書きにしてお持ち頂ければ幸いです。特に予約は要りませんが、来院される日時を電話かメールでご連絡頂ければ幸いです。宜しくお願い致します。

 

 

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