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院長:佐藤和義
住所:〒247-0056
鎌倉市大船1-23-31 サトウビル1F
TEL:0467-45-6700
アクセス:JR東海道線・横須賀線・根岸線 大船駅東口 徒歩1分
駐車場(有料駐車場40分間サービス券発行)

捻挫

深夜に左足関節(ショパール関節)捻挫の男性が来院

2019年04月30日|捻挫

4月27日土曜日の23時40分頃の入浴中に、髪を洗っていると妻が急患の電話を取ったようで

「急患だけど、あとどれくらいで出られる?」と聞かれました。

シャワーの音にかき消されて、聞こえ辛かったのですが、

「15分で来られるそうだけど、20分後にしてもらう」 と妻。

「じゃあそうしてもらって」と私。

 

正直なところ「何でこんな深夜に、ましてや風呂上がりに参ったなー」

と心の声が聞こえておりましたが、これも急患応需をうたっている宿命と納得

し、急いで髪を乾かしました。

 

一階の接骨院へ降りるとまだ患者さんは到着しておらず、道路に出て見渡しても来る気配は有りませんでした。

接骨院へ戻り少し待っていると、ピザ屋さんのデリバリーのような三輪バイクで患者さんが到着しました。この時すでに午前0時を過ぎ4月28日になっていました。

 

患者さんは以前もバスケで右足首を捻挫して、急患で来院されたのですが、今回は左足首のようでバイクを降りると右足でケンケンした状態で、一歩も左足を着くことが出来ませんでした。

接骨院の中へすぐに入っていただき、初診申し込み用紙に記入していただきながら、左足首の患部を観察しました。負傷の原因はバスケのゲーム中にリバンドに跳んで、着地の際に左足首を内側に捻ってしまったようでした。下記の写真では外果の前方のショパール関節部分が腫れ、発赤も生じていました。

 

DSC08689.JPG

 

前距腓靭帯部に腫れは無く、圧痛も有りませんでしたが、ショパール関節部には少し触れただけでも相当な痛みを訴えられました。

上記の写真では分かり難いですが、下記の両足関節の正面からの写真ではショパール関節部分の腫れの差がはっきり分かります。

  

DSC08688.JPG

 

ショパール関節には二分靭帯(=Y靭帯:踵舟靭帯と踵立方靭帯)が有り、しばしば踵骨前方突起裂離骨折を生じますが、痛がり様からは恐らく踵骨前方突起裂離骨折ではないかと思いました。しかし、エコーで観察したところ、踵骨前方突起には裂離骨折は観察出来ず、ショパール関節部の離開と二分靭帯損傷、顕著な腫脹を観察しました。

 

アイシングをしていると、軽い貧血になってしまったため、横になってもらいもう少しアイシングを継続しました。

貧血が落ち着いた頃に整復固定処置を行い、帰りには松葉杖を貸し出しました。

 

 処置を終えると

「昨日じゃなくて、もう今日なんですけど講習会が有って、昨年も欠席しているので行かないとまずいんですよね」「いつも予定の有る前に怪我するんだよなー」

 「それに、明日は横浜マラソンで仮装とかして42.195キロを走る予定だったのですが無理ですよね」 と言われました。

 

「講習会は座学なら松葉杖ついて行けるけど、なるべく安静が良いけどね」 

「マラソンは流石に無理だろう」

 

「マラソンは流石にやめときます」

 

DSC08690.JPG

 

患者さんのバイクのセルが故障していて、キックでしかエンジンがかからない

ため、

「来るとき怪我した左足でエンジンかけて、めちゃめちゃ痛かったんですよ」

と言われたので、私が代わりにエンジンをかける手伝いをしました。

キック3回でエンジンがかかり深夜1時に無事に帰られました。

 

幸い28,29日の連休後の30日火曜の来院時には、松葉杖を使用しなくても歩けるようになっており、松葉杖を返却されました。

 

バスケが早く出来るように治しましょう。それよりまずは仕事が普通に出来るようにしましょう。お大事に。

 

 

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飲酒運転の車に追突された交通事故の被害者の患者さんが通院中

2017年11月15日|交通事故

10月末から飲酒運転の車に追突された患者さんが通院されております。

事故の状況は車で直線道路を走行中、飲酒運転の車が中央車線を越えてきて、正面衝突しそうになり、とっさに左へハンドルを切り避けた際に、車の右側に追突され左へ横転してしまったそうです。

その場で飲酒運転の車の男性は警察に逮捕され、患者さんは救急車で搬送されてしまったため、加害者とは何も話が出来なかったうえ、ほとんど相手を見ていないとのことでした。

患者さんは頸椎捻挫(むち打ち)と腰椎横突起骨折の負傷で、救急搬送された病院に入院され、退院後当院に通院されております。

 

このケースの場合、加害者の違法な飲酒運転により、任意保険での扱いはどうなるのか心配しておりましたが、ようやく2週間を過ぎてから加害者の加入している保険会社から連絡が入り、被害者の患者さんへの支払いを保険会社が一括するとのことでした。

患者さんへの連絡も有ったようですが、今、社会問題としても大きく取り上げられている飲酒運転の被害による事故で、死亡事故に至っていたかもしれない状況なので、患者さんの怒りは収まりません。

 

現状ではお仕事への復帰も困難なので、一定期間の安静、固定、治療の後、徐々に就労への復帰を考えております。

出来るだけ早期に就労復帰し完治できるよう、優先して治療いたしますので、くれぐれもお大事になさって下さい。

 

※患者様の個人情報保護に配慮して、年齢、性別等を記載しておりません。

 

 

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右手第5指中節骨剥離骨折の関節拘縮の女性の経過

2017年08月04日|骨折

 6月21日のママさんバレーボールの練習中、アンダーレシーブの際、床に右手小指を突き指されて、右手第5中節骨掌側の剥離骨折を負傷された40代の患者さんが7月19日の早朝に来院されました。

以前も、バレーボールで負傷された右手第2指のMP関節捻挫(側副靭帯損傷)の治療で通院されたことがある患者さんで、今回は受傷翌日、自宅近くの整形外科を受診されて、レントゲン検査上、右手第5指中節骨剥離骨折の診断を受けられました。アルフェンスで手掌から指先までを固定され、週に1回程度通院されていたそうですが、3週間程でアルフェンス固定を取ったところ、第一関節(DIP関節)から第三関節(MP関節)までが曲がり辛くなってしまい、腫れも引いていない為、とても驚かれて来院されました。

 

下記の写真が来院時の外観です

 

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約1ヶ月が経過しているにも関わらず、腫脹、発赤、屈曲制限が著明です。

超音波バス後のアイシング(温・冷交代療法)を施行後、伸縮性テーピング固定を施行しました。

 

下記の写真は約2週間後の経過です。腫脹、発赤、屈曲制限が可なり改善しております。

 

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患者さんから後から聞いた話では、固定処置は毎回看護師さんがされたそうです。 

 

指の関節は固定範囲と固定期間を誤ると患者さんのように関節拘縮を生じてしまいます。繊細な指の関節の固定は、可なり短かい期間で固定範囲を狭めていかなければなりません。

また、PIP関節掌側部の中節骨剥離骨折の場合には、軟部組織(屈筋腱や側副靭帯等)の癒着を防ぐため、始めから隣接指の第4指とテーピング固定を施して、関節を可動させながら治療することを手の外科専門医で有名な石黒隆医師は推奨しております。

 

この患者さんの場合には、MP関節の可動域はすぐに改善されましたが、負傷していないDIP関節部に屈曲制限が生じてしまっております。

何より負傷されたPIP関節の可動域制限の改善には、これから相当な日数を要すると思われますが、焦らずにママさんバレー復帰目指して頑張りましょう。

 

 

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早朝に単純性股関節炎の5才の女の子が来院

2017年04月10日|捻挫

以前も来院されたことのある5才になる女の子のお母様から、今朝の7時5分に電話がありました。朝6時に娘さんを起こしに行き、いつものように娘さんがベッドの上からお母さんへ跳びつき、床に降りると左足を痛がり歩けなくなっているとのことでした。お母様は仕事が有るため、治療をして娘さんが幼稚園へ行けるようにとのご希望でした。7時30分には自転車で来られるとのことでしたので、早めに用意をして1階の接骨院へ降りました。

 

間もなく患者さんが到着して、女の子の歩き方をみると多少は左足をかばっているようでしたが、それ程の跛行は有りませんでした。

「朝は歩けず四つん這いだったのですが、もう痛くないと言っておりまして・・・」とお母様はバツが悪そうでした。

多少の跛行は有るため、初診申込み用紙にご記入いただき、女の子にベットで仰向けになってもらい下肢長差を確認しました。膝を屈曲して左右の下肢長差を診ると左の膝がやや高く、股関節の完全屈曲が困難でした。

 

単純性股関節炎:股関節の骨・軟骨等の未発達な時期に発症する、幼少期(3才から6才くらい)にみられる特有の股関節の疾患です。

 

主な症状は、下肢(股関節、膝関節、足首)の痛みを訴え、跛行や歩行障害が生じます。微熱が出ることも有ります。

原因ははっきりしない面も有りますが、階段をジャンプして跳び降りるのを繰り返したり、走る事が増えたりなど、活動量が増えた時期に発症します。

この女の子は以前も3才の時に同様の症状で来院されたのですが、幼稚園の年長さんになり活発に園庭を走り回っているのでしょう。

 

単純性股関節炎は数日間安静にして、様子を見る(経過観察)だけで症状は治まってしまいますが、遊び盛りのやんちゃな男の子では繰り返し症状が出ることも有ります。

子供さんの股関節痛は、親御さんとしてはとても心配だとは思いますが、単純性股関節炎の場合には安静にしていれば、数日から1週間ぐらいで症状は治まります。とは言え、遊び盛りの子供さんに安静にするよう言い聞かせることは、なかなか難しい事です。

幼稚園や小学校の担任の先生には、お子さんが走ったり、跳びはねたりしないよう注意して頂くように伝えて、ご両親の目が行き届く週末などは、お子さんが安静にするように注意を促されますと早期に治癒します。

女の子は13日木曜に再来院されましたが、症状も無くなり治癒しました。

お子さんがお母さんに甘えたいという心理が働き、症状が増悪する事も有りますが、そんなときには思い切り甘えさせてあげることも大切かと思います。

 

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足関節捻挫(前距腓靭帯等の損傷)について

2017年01月14日|捻挫

以前、某テレビ番組で「ねんざ」をテーマに取り扱っていたので、録画をして興味深く観たことがあります。

30年前の足首の捻挫の後遺症で足関節が変形して手術に至った例や、20年前の足首の捻挫股関節や腰に影響を及ぼす例など、少し誇張し過ぎな内容ではありましたが、確かに当院に来られる患者さんにも、似たような症状を呈している方が以前から多数来院されております。

興味深かったのは整形外科医師の方が、靴の減り具合で被験者の方の過去の足関節捻挫を当てた事でした。当院は待合室と診療室が土足なので、私も患者さんの靴底の減り具合を必ずチェックしております。

過去に捻挫の既往歴がない方でも重心が片側に偏り、立位や歩行時に身体のバランスが崩れている方はとても多いです。

片側の腰痛坐骨神経痛症状の患者さんの中には、疼痛を来たしている側の靴底の外側の減りが強い傾向がありますので、ご自分の履き慣れた靴の底をチェックされてみてはいかがでしょうか。

 

☞下記の写真は70代の右坐骨神経痛症状を来たしていた患者さんの靴です。はっきりとした右足首の捻挫の既往は患者さんの記憶には有りませんでしたが、膝にはO脚変形がなく、右足関節が回内足でしたので、子どもさんの頃に右足関節捻挫をされたことがあるような靴の減り方です。

 

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左の靴底に比べて右の靴底の踵の外側が極端に減っています。この靴では歩行時の着地の際、右側の踵が沈んでしまい、重心が右側に傾いてしまいます。そのため、右腰部や右股関節部に負担が掛かり、右腰部痛と右下肢痛(坐骨神経痛症状)を呈しておりました。

この患者さんには通常の物理療法や温熱療法、手技療法、就寝姿勢等の生活習慣指導を行い、踵のしっかりとした新しい靴を早めに購入されるように勧めて、数回の治療で症状は改善されました。

 

尚、靴の底はご自身の足底が当たるところ(インソール)はクッション性の良い柔らかめの方が、腰・膝・踵等の痛みは生じにくく歩きやすいです。また、地面に接する踵部分はアスファルトで削れないようなある程度は硬めの素材の靴が長持ちします。 

 

☞毎日同じ靴を履くのではなく2足の靴を一日置きに履くことが大切です。一日

  は靴の乾燥に充てて、靴を休ませてあげることで靴は長持ちします。

  履き易い靴と表現される患者さんが多いですが、歩き易い靴が理想です

  また、紐かマジックテープで足の甲の部分が調節出来る靴にしましょう

 

次に、下記の写真の靴は中学生女子の患者さんのものです。腰痛で通院されておりました。小学生の時に2回ほど左足関節の捻挫(腓骨剥離骨折を合併)の既往が有り、その時には整形外科で診断を受けて痛みは治まったそうですが、リハビリはなかったそうです。下記の写真を撮りその場で靴の状態を見てもらうと、とても驚いておりました。

 

 

 

DSC03219.JPG

 

② 

 

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 中学生女子の患者さんはこの状態でも靴を見るまでは気付かずにおりました。

 

上記の写真からお解り頂けるように、①では左の靴の踵部分が外側に傾き、いびつになっています。②では左の靴の踵部分が減ってエアホールまで達しており、数か所に穴が空いてしまっています。

左足関節捻挫の既往歴から左足関節が回内足となり、踵の骨が傾いている

  為です。よく見ますと、右の靴の裏の踵部分も少し穴が空き始めています。

 

これでは歩行時の着地の際に、身体は左側へ傾いてしまいます。立位の際にも左側に身体の重心は傾いてしまいます。この靴を履いて生活することは、身体のバランスを崩してしまい、良くないのはお解り頂けると思います。

この中学生女子には、早急に新しい靴を購入するように促しました。また、自覚症状は有りませんが、左足関節の回内足を改善するため、足関節周辺の機能訓練(リハビリ)を指導しました。

  

さて、足関節捻挫は、負傷後に患者さん自身でアイシングや湿布などをして、放置されるケースが3割ほどあるようです。「骨折はしていなさそうだから平気」と思われる患者さんが多い傾向です。しかし、軽度の足関節捻挫であっても何度も繰り返せば、足関節が不安定な状態になってしまいます。

 

☞ 慢性足関節不安定症:足関節の内返し捻挫を繰り返すことにより、

            慢性的な足関節の不安定感を抱いてしまう状態となります。

 

《具体的な症状としては下記のようになります》

 

①わずかな傾斜や段差でもガクッと内返しに捻り易くなった。

②しゃがむことや正座で痛みが生じるようになった。

③スポーツ中やスポーツ後に痛みを生じてしまう事がある。

④サポーターやテーピングをしないと不安でスポーツが出来ない。

⑤長時間の歩行や階段の昇降、ランニングで痛みが生じやすくなった。 

 などです。

 

また、整形外科でレントゲン検査をしても骨折はしていないからと、湿布薬だけを渡されて様子を見るというケースがとても多く見受けられます。

そのため、初期固定がなく、翌日に歩くのが辛いということで、転療されてくる患者さんがとても多い傾向です。

足関節捻挫で軽症の場合には、歩行時の痛みは数日で軽減するため、自然に治ったと勘違いをされて、様子を見てしまう方も多いです。いざ正座やあぐらをしてみると痛みで体重を掛けられず、治ってはいない事に気づかれます。その様な場合に、整形外科の再診を受けられ、またレントゲン検査をして、骨折は無いから大丈夫でしょうと言われてしまい、症状が取れずに転療されて来られる方も多数おります。

 

捻挫の際にはレントゲン上骨折が無くても靭帯損傷や関節包損傷、

  筋腱損傷が合併して生じております。腫れ(腫脹)は毛細血管が損傷

  を受けたために生じた内出血(血腫)です。

 

 

『参考までに受傷当日に来院された右足関節捻挫の外観写真です』

 

☞ 下記写真:右足関節捻挫(主に前距腓靭帯損傷、三角靭帯損傷)後の 

  外果周囲と内果周囲の腫脹の健側(左足関節)との比較。

 

 DSC04279.JPG

 

下記写真では外側部に高度な腫脹が認められます。

 

DSC04281.JPG

 

足関節を強く内返しに捻挫をして、腓骨遠位端部を骨折した場合には靭帯、関節包、筋腱損傷を合併していることが多々有ります。腓骨遠位端骨折が1ヵ月程度で修復されても靭帯損傷部分などは修復されてはいないため、靭帯部分の痛みや圧痛が残存します。整形外科ではレントゲン検査で骨折は治っているので大丈夫と言われて治療を終えられてしまう患者さんが多い傾向ですが、軟部組織(靭帯等)に対する治癒の評価がされておらず、この時点では患者さんのほとんどの方が足関節の関節可動域制限を残し、正座・あぐらが困難です

 

つまり、骨折が治っていても捻挫(靭帯損傷)症状は治っていないのです。

 

 

【当院における足関節捻挫の治療方針】

 

① 足関節のアライメントを改善します。

   ☞距骨前方亜脱臼の整復を行います。

   同時に、 整復動作で靭帯のめくれを改善し整えます。

 

② アイシングにより腫脹と疼痛を最小限にします。


③ 足関節を背屈5度~10度でギプス固定またはプラスチックシーネと特別

   な巻き方の包帯法で固定処置をします。

   症状の強弱で固定材料を選択して使用しております。

   ☞前距腓靭帯が一番近づく位置での固定が重要で、入浴時に固定は

        外しません。


④ 治療経過で超音波バスによる温熱療法とリハビリ(機能訓練)を行います。

   靭帯は筋肉のように鍛えることは不可能です。

   関節の不安定感は足関節周辺の筋力を向上させることで補えます。


⑤ 靭帯部分の圧痛や癒合状態に合わせて徐々に固定処置を変化させて

    いきます。経過により、数週間後からテーピング固定やサポーター固定

   にすることで入浴が可能になります。


⑥ 日常生活上の歩行時痛が消えても、靭帯部分の圧痛や正座時の痛みが

    残っていれば完治ではありません。来院時にはトータルな治療計画表を

   お見せしてご説明致します。


足関節捻挫をした後に歩行時痛が取れて通院されなくなり正座やあぐらが

  痛むと言われて再来院される方が多くおられた為、インフォームドコンセント

  (丁寧な説明と患者さんの納得)を大切にしております。

 

⑧ スポーツの特性に合わせ、捻挫を繰り返さないようなリハビリ(機能訓練)

   指導します。

   バスケットボール、バレーボール、バドミントン、サッカー、ハンドボール、

   野球、ラグビーなどの足関節捻挫を繰り返しやすい競技の特性に応じた

   リハビリ(機能訓練)を行います。

 

⑨  予防テーピングでの競技復帰を徐々にサポートしていきます。

  平日の早朝や土曜、休日に予防テーピング固定をしております。

   体育部活練習前や試合前の予防テーピングはご相談ください。

 

 

足関節捻挫(靭帯損傷)でお悩みの方は、様子を見ずに早めに来院下さい。

 

 

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日曜日のお昼に急患で左手母指のMP関節捻挫の女性が来院

2016年12月11日|捻挫

今朝は接骨院前の植木の出っ張り部分を切りました。歩道にとび出ていたので、歩行者の方に邪魔になっていると思っていました。時間も出来て天気も良かったので、やっと切る事が出来ました。歩行中の皆さんご迷惑を掛け申し訳御座いませんでした。

 

さて、今日の午前中、イトーヨーカドーへ妻と植木を買いに行こうとして玄関を出たところで、妻がママ友からのメールに気付きました。

昨夜、妻のママ友のKさんがママさんバレーで左手の母指を突き指されて、家事が痛みでやり辛く苦労されているご様子でした。特に遠くへ出掛ける用事もないので、30分後の我々が買い物を終えて帰宅するころに、接骨院で落ち合う事にしました。

買い物を終えて接骨院で待っていると、妻のママ友のKさんが2才の可愛い男の子をベビーカーに乗せて来院されました。すぐに初診申込み用紙に記入いただき、両手の母指を拝見しました。腫れは強くはないのですが、母指を完全に曲げるのが困難でした。

負傷原因はサーブを左手のみでレシーブしようとして、母指の先にボールが当たってしまったとのことでした。

主にMP関節橈骨側の側副靭帯損傷で、母指の屈筋腱も損傷している為、母指を伸ばす(伸展)痛みもありました。アイシング中、妻は2才の息子さんをあやしていました。Kさんはママさんバレーの練習を休みたくはないようでしたが、お子さんも3人おり年末で忙しくも有りますので、年内のママさんバレーはお休みされるようにお伝えしました。2週間後ぐらいに練習試合も有るようですが、人数も足りているそうなので見学して頂くことにしました。

 

アイシング後、プラスチックシーネと包帯で固定をすると「これで家事が出来ます」と喜ばれました。

 

明日から下記の超音波バスでの温熱療法を致します。

  

DSC02929.JPG

 

ご説明しましたが、母指のMP関節は関節の構造上、他の4指のMP関節に比べると治りにくい面が有ります。痛みが伴わない固定がとても大事ですし機能訓練(リハビリ)も必要です。初期の強固な固定から、回復の経過で徐々に固定を弱くしていきます。

約4週間は完治までかかると思われますので、しっかり治して良い年を迎えられますように通院下さい。お大事に。

 

 

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日本柔道整復接骨医学会で腱性マレットフィンガーの口頭発表を終えました。

2016年11月22日|マレットフィンガー

平成28年11月19日(土)宮城県仙台市の国際センターに於いて、腱性マレットフィンガーの口頭発表を致しました。

 

以下が要約文になります。

 

「腱性マレットフィンガーの患者さんを柔道整復師が施療する意義について」

Key Word:固定具の問題点、固定期間中の物理療法、夜間固定、日中のテーピング固定

 

【背景】腱性マレットフィンガーは痛みがほとんど無いにも拘らず6~8週間の全日の固定を必要とし、その後も数週間以上の夜間固定をしなくてはならず、受傷された患者さんにとっては厄介な疾患である。当院ではホームページのブログに腱性マレットフィンガーの症例の経過を患者さんから了解を得て掲載している。そのため、ここ数年は常時10~20名前後の腱性マレットフィンガーの患者さんが市外や県外から通院されている。また、全国から電話による問い合わせの相談も多い。通院中の腱性マレットフィンガーの患者さんの殆どの方は整形外科からの転療例で、固定装具やテーピングによる圧迫での痛みや痺れ、再診までの通院間隔が空くため(4週間後や8週間後の再診)の不安を訴えられている。また、初診の際に医師から「腱性マレットフィンガーは骨性マレットフィンガーに比べ後遺症を残しやすく完治はしない」と説明を受けられた患者さんが多い。そこで、固定装具やアルフェンスを用いた固定方法の問題点等を検証し、当院で施行しているレナサームシーネとアクションテックスを併用した固定方法と共に比較検討したので考察を加え報告する。【対象】最近数年間に来院された50才未満の新鮮な腱性マレットフィンガーの患者さんに施行した固定方法と施療経過。【結果】50才未満の新鮮な腱性マレットフィンガーの患者さんに対して、適切な固定と固定期間、早期からの物理療法等を施行することで90から100%の機能回復が認められた。【考察】6~8週間の固定期間中に血管分布の少ない指先への強い圧迫(特にDIP関節の背側部)は伸筋腱の癒合を妨げる要因であると推察する。固定期間中の物理療法は患部の浮腫を軽減させ、末梢への血流を改善させるため、組織修復には欠かせない要素である。腱性マレットフィンガーは医師の同意を必要とせず、柔道整復師が丁寧に施療すれば概ね完治する疾患である。

 

 

下記写真は今回の発表で了解を得て使用させて頂いた、30代の男性の症例で当院受診時の固定状況です。

 

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他医でこのような固定を3週間程され、不安になり来院されました。

第二関節(PIP関節)が40度程しか曲げられない状況です。この固定を6~8週間したら確実に第二関節(PIP関節)の屈曲制限(関節拘縮)を生じてしまいます。幸い3週間で来院下さったので、第一関節(DIP関節)のみの固定に変更し、8週間が経過しました。

 

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 写真のように経過は良好です。

 

以前、同様な固定を8週間されて、関節拘縮後の後遺症(屈曲制限と伸展制限)を残して治療を中止した患者さんが数十名おられます。また、現在加療中の患者さんも数人おります。

最近は早い時期に、当院のホームページを観て転療頂くので、幸い辛い後遺症を残される患者さんが減少してきております。

 

とは言え、先程の様な固定で日常生活の不自由さが増し、治療期間が延長され長期に至ってしまいます。その上で後遺症も残ってしまいます。

通常なら4~6か月で治癒できるものが、1年以上掛かってしまう方もおり、お気の毒です。

また、マレットフィンガーだけでなく突き指損傷による、骨折、脱臼、靭帯損傷、腱損傷等は指の関節構造が複雑で繊細なため治りにくい面が有ります。

 

※ 「突き指だから大丈夫」「たかが突き指くらいで練習を休めない」等々、よく耳にしますが、突き指は病名ではありませんボールなどで突き指をした結果、骨の損傷、靭帯断裂、靭帯損傷、筋・腱損傷等が生じて、骨折、脱臼、捻挫、打撲といった病名が付けられるのです。

そして、骨折は重症で治りが悪く、捻挫や打撲は軽症で早く治るという感覚をお持ちの方が多いですが、そうとは限りません。年齢や性別、負傷部位によって様々な経過を辿ります。指の側副靭帯損傷でも数か月から年単位かかる場合も有ります。

 

指の怪我(外傷)は適切かつ早期の固定とリハビリ(機能訓練)・物理療法等が必要不可欠です。軽症とは思わずに早めの受診をお勧めします。

 

 

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左足関節捻挫を負傷されたの20代女性が来院

2016年06月21日|足関節捻挫

6月20日(月)午後、6月18日(土)夕方頃に駅のホームの下り階段の最後の一段を踏み外してしまい、左足関節を捻挫された20代の女性が来院されました。


下記の写真のように左足関節の①最大底屈が不充分で②最大背屈制限は著明でした。

 

 

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荷重歩行痛は軽度でしたがやや跛行があり、仕事が保育士さんのため、就労時はかなり辛いご様子でした。

 

取り敢えず距腿関節部の距骨亜脱臼の整復を施行しました。

 

下記の写真が整復後の①最大底屈時②最大背屈時です。

 

 

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整復後は底屈・背屈共に制限は消退しております。

 

この距腿関節の距骨亜脱臼はレントゲン検査では骨に異常が無いからと捻挫(靭帯損傷)で片付けられてしまいます。症状によっては簡単な固定をされることも有りますが、殆どの場合湿布で様子をみて下さいと言われて終了です。

しかし、距骨の亜脱臼を整復をせずに済ませてしまうと、後遺症に至ってしまうことが多々あります。

 

足関節の底背屈制限の残存により正座やしゃがみ動作が困難となる。

 

捻挫は傷病名として使用されてはおりますが、実際には靭帯の断裂、関節包の損傷、筋・腱の損傷等を含んだ病態の総称になります。

 

捻挫軽傷と思って放置せず、整復後の一定期間の固定処置、物理療法、手技療法、機能訓練(リハビリ)が必要不可欠です。

症状が軽くても捻挫を繰り返せば関節が不安定な状態に至ってしまいます。

 

後遺症を残さないためにも、早めの受診をお薦めします。

 

 

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新年明けましておめでとうございます。

2016年01月10日|アキレス腱断裂

新年明けましておめでとうございます。

 

昨年末は29日火曜日の午後8時30分頃に急患で左橈骨遠位端骨折の60代の男性患者さんが来院されました。お墓参りに行かれた27日の日曜日に階段を下っていて転倒し、受傷されてから2日を経過していたため、その手は可なりの腫れでグローブをはめているようでした。また、腫れのために全ての指がほぼ曲げられない状態で、左橈骨遠位端部には短縮変形を認め、尺骨は外側に亜脱臼しておりました。腫脹が高度で体格の良い方だったため、一人整復は困難と判断しアイシング後、勤務柔道整復師の杉本と対牽引をしての整復後、シーネ固定を施しました。

整復固定を終えると指の屈曲が少し可能となり、翌日の来院をお願いしました。

翌日の来院時には、かなり腫脹が軽減して指が大分曲げられるようになっていましたが、31日から1月3日までの4日間も固定をしたままでは腫脹が引かないので、31日の午前中の予約患者さんを拝見した後に来院頂くことにしました。

 

31日の朝は現在加療中の交通事故で頸部と右足関節部を捻挫された男性。左膝蓋骨不全骨折右母趾MPT関節捻挫の女性。右手第4指の腱性マレットフィンガーの女性を拝見して、最後に左橈骨遠位端骨折の男性患者さんに来院頂きました。

 

昨日よりも左手の腫脹は可なり軽減していて、指先が手掌に着くまで握れるようになっていました。これで正月の3日間を空けても問題のない状態まで腫脹が引いたと安心しました。

 

治療を終えて患者さんを見送りほっとしていると、お昼の少し前に接骨院の電話が鳴りました。電話は急患の30代の女性からでした。昨日、病院の待合室で長時間座っていて、立った時に急性腰痛(ぎっくり腰)となり、前屈が困難で可なりお辛い様子でした。

すぐに来て頂くように伝えて12時30分過ぎにご主人の運転で来院されました。

車から降りるのも大変でしたが、治療後に伸縮性テーピング、コルセット固定を施したので、正月中はある程度の安静は必要ですが、痛みと相談しながら徐々に動ける範囲で動いて頂くよう説明しました。数日で可なり痛みは軽減することも伝えて、1月4日の月曜日に来院頂くよう伝えました。

 

1月4日に通常通りの診療が始まり、早朝には受傷から1ヶ月未満のアキレス腱断裂の患者さんを2名治療し、先日の急性腰痛(ぎっくり腰)の女性はお昼近くに来院されました。症状を伺うと、元旦と2日はあまり変化が無かったようですが、3日の夜ぐらいから急に痛みが軽減して動きが楽になられたとのことでした。年末に来院された時のように歩くのもやっとではなくなり、ある程度のスピードで歩けるようになられていました。

 

午後には左橈骨遠位端骨折の男性患者さんに来院頂き、医科に診察を依頼しましたが、レントゲン検査上整復が不充分であったことと患者さんが血液凝固阻害剤を投与されていた為、翌日に総合病院の整形外科へ診察を依頼することにしました。

 

1月5日の10時過ぎに総合病院の整形外科での診察を終えた男性患者さんが当院での固定処置のまま来院されました。

総合病院のレントゲン検査上、整復位が改善されており整復位が許容範囲内であると診断くださり、当院での保存療法の同意を頂きました。

左橈骨遠位端部は粉砕骨折と関節面への骨折線も呈しており、男性患者さんには私からは入院して手術になる場合もある旨を伝えていたため、保存療法で治療できることになり大変喜んでおられました。

 

そんな矢先に80代の女性が階段で転倒されて、右鎖骨外端骨折と右第2~4肋骨骨折を合併されて来院されました。一人暮らしで固定処置により利き手が思うように使えなくなるため、入院された方が食事などのケアもして頂けると思い「医科を紹介しますので入院をされてはどうか」と提案しましたところ、入院はせずにご自宅からの通院で治療されたいと強く希望されましたので、了承して一日置きに通院して頂くことにしました。

 

他にも年末に道路で転倒されて、膝や顔面部を打撲された上、首をむち打ち(頸部捻挫)になられた女性など、年末年始は転倒によるお怪我の患者さんが多数来院されております。

 

暖冬とはいえ寒いと身体も縮こまり急ぎ足になりがちです。足元には充分に気を付けて、お怪我の無い一年になりますよう、心よりお祈り致します。

それでもお怪我をされてしまった際には、様子を見たりせずに早期に受診くださいますようお願い致します。

 

 

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左足関節捻挫で小学2年生のサッカー少年が来院

2015年11月24日|足関節捻挫

以前に比べ、最近ではサッカーやフットサルのプレー中に怪我をされる小学生や中学生、高校生、大学生、社会人の患者さんの来院が増えております。

 

今朝の9時にも以前に通院歴のある、サッカーのクラブチームに所属する

小学2年生の男の子が、サッカーの試合中に左足首を痛めて来院されました。

足関節捻挫(前距腓靭帯Ⅰ度損傷)

 

負傷の原因はディフェンスをしていて、相手が蹴ったボールを左足で止めようとした際に、ボールの圧力に押されて左足首を内返しに捻ってしまったとのことでした。

歩き方を見ると少しだけ左足首をかばっておりました。

下記の写真のように腫れは軽度でしたが背屈制限がありました。

 

 DSC04073.JPG

 

 

DSC04072.JPG

 

足関節を内返しに捻挫すると距腿関節部に距骨の前方亜脱臼を生じるため、このように背屈制限が生じます。整復をしますと下記のように背屈が出来るようになりました。

 ☞ この整復がとても大切です。

 

DSC04074.JPG

 

整復後にアイシンングを施して、前距腓靭帯および脛腓靭帯に圧痛を認め、リスフラン関節にも圧痛を認めたため、背屈約10度で中足部を含めた固定処置を施行しました。

サッカーに早く復帰させてあげたいですが、しっかりと治して後遺症を残さぬようにリハビリを頑張りしょう。お大事に。

 

 

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