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TEL:0467-45-6700
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捻挫

早朝に単純性股関節炎の5才の女の子が来院

2017年04月10日|捻挫

以前も来院されたことのある5才になる女の子のお母様から、今朝の7時5分に電話がありました。朝6時に娘さんを起こしに行き、いつものように娘さんがベッドの上からお母さんへ跳びつき、床に降りると左足を痛がり歩けなくなっているとのことでした。お母様は仕事が有るため、治療をして娘さんが幼稚園へ行けるようにとのご希望でした。7時30分には自転車で来られるとのことでしたので、早めに用意をして1階の接骨院へ降りました。

 

間もなく患者さんが到着して、女の子の歩き方をみると多少は左足をかばっているようでしたが、それ程の跛行は有りませんでした。

「朝は歩けず四つん這いだったのですが、もう痛くないと言っておりまして・・・」とお母様はバツが悪そうでした。

多少の跛行は有るため、初診申込み用紙にご記入いただき、女の子にベットで仰向けになってもらい下肢長差を確認しました。膝を屈曲して左右の下肢長差を診ると左の膝がやや高く、股関節の完全屈曲が困難でした。

 

単純性股関節炎:股関節の骨・軟骨等の未発達な時期に発症する、幼少期(3才から6才くらい)にみられる特有の股関節の疾患です。

 

主な症状は、下肢(股関節、膝関節、足首)の痛みを訴え、跛行や歩行障害が生じます。微熱が出ることも有ります。

原因ははっきりしない面も有りますが、階段をジャンプして跳び降りるのを繰り返したり、走る事が増えたりなど、活動量が増えた時期に発症します。

この女の子は以前も3才の時に同様の症状で来院されたのですが、幼稚園の年長さんになり活発に園庭を走り回っているのでしょう。

 

単純性股関節炎は数日間安静にして、様子を見る(経過観察)だけで症状は治まってしまいますが、遊び盛りのやんちゃな男の子では繰り返し症状が出ることも有ります。

子供さんの股関節痛は、親御さんとしてはとても心配だとは思いますが、単純性股関節炎の場合には安静にしていれば、数日から1週間ぐらいで症状は治まります。とは言え、遊び盛りの子供さんに安静にするよう言い聞かせることは、なかなか難しい事です。

幼稚園や小学校の担任の先生には、お子さんが走ったり、跳びはねたりしないよう注意して頂くように伝えて、ご両親の目が行き届く週末などは、お子さんが安静にするように注意を促されますと早期に治癒します。

女の子は13日木曜に再来院されましたが、症状も無くなり治癒しました。

お子さんがお母さんに甘えたいという心理が働き、症状が増悪する事も有りますが、そんなときには思い切り甘えさせてあげることも大切かと思います。

 

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