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住所:〒247-0056
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TEL:0467-45-6700
アクセス:JR東海道線・横須賀線・根岸線 大船駅東口 徒歩1分
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腱性マレットフィンガーの40代女性がほぼ完治

2015年09月29日|マレットフィンガー

 2月19日に自宅で転倒され、床に左手第5指を突いて腱性マレットフィンガーを受傷された40代の女性が9月29日で治療を終えました。

 

患者さんは受傷された翌日に整形外科を受診され2月20日から3月28日までの38日間(5週間と3日)装具固定をされておりましたが、担当医より指の曲がりが悪くなるからと固定を除去して、早めにリハビリをするように指示されたとのことでした。すると、徐々に第一関節が曲がってきて、夕方には関節に痛みと腫れも生じてしまいました。そのため、4月2日の再診時に患者さんが担当医にその事を訴えると、腱は治ったが曲がっているのは筋力が弱いためで、固定をする必要は無いとの返答でした。

 

☞腱性マレットフィンガーは全日の約6週間~8週間の固定期間が必要です。その上、数週間から数か月の夜間固定も必要となります。

 

しかし患者さんは5週間と3日の短い期間で固定を除去された上、夜間固定もされておりませんでした。そのため、電話でご連絡頂いた際には約40度ほど第一関節(DIP関節)が曲がってしまっているとのことでした。すぐにお持ちの固定装具で終日再固定して頂くようにお伝えし、翌日に来院頂きました。

 

来院時、左手第5指の第一関節の背側には腫れと、発赤が生じていて、可なりの痛みを訴えられておりました。患者さんにとってはとても不自由ではありますが、患者さんの指の形に合わせたプラスチックシーネで再固定を数週間させて頂きました。

その後、超音波バスでの機能訓練等を施行して、徐々に伸展位の状態が安定していきました。

 

下記は7月15日の状態です。伸展は約-10度で屈曲は約65度に改善されましたが早期から屈伸のリハビリをしたことによる伸筋腱の炎症があり、屈曲時の痛みがなかなか取れませんでした。

 

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 9月29日。週に1~2回の通院をして頂き、下記のように伸展は-5度以下、屈曲は約80度にまで改善されました。

 

 

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4月の初めより通院頂きましたが痛みも無くなり、日常生活上の支障も無くなられたので治療を終えることにしました。

わずかに屈伸は不充分ですが、入浴時に屈伸運動を続けて頂ければ、今後もまだ改善する旨をお伝えしました。

 

専業主婦の方でお子さんもおり、第一関節(DIP関節)が出来るだけ真っ直ぐになりたいと希望されておりましたが、最後の日に「こんなに良くなるとは思ってもいませんでした」と言われて、とても喜ばしく思いました。

半年間も遠方より通院頂いてお疲れ様でした。これからもお怪我をされないように気を付けてお過ごし下さい。お大事に。

 

 

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急性腰痛(ギックリ腰)の患者さんが急患で来院

2015年09月14日|腰痛

今朝はシルバーウィークに行われる、敬身会(東京・静岡・新潟・京都の有志の柔道整復師による勉強会)で発表する資料をパソコンでまとめていました。

お昼からは東京で開催される柔整アスレチック研究会・日本柔道整復接骨医学会 整復治療手技固定分科会に出席するため、11時過ぎの大船駅発の電車に乗る予定でした。

 

遅めで軽い朝食を食べていると接骨院の電話が鳴り、受話器をとると50代の女性の方からの急患の電話でした。

2日前の金曜日にスポーツクラブでストレッチをしていた際に腰を痛め、それからは前屈位姿勢で身体が伸ばせず、なかなか良くならないとのこと。

コルセットはお持ちとのことだったので、それをしっかり締めて来院下さるようにお伝えして外掛ける準備をしました。

接骨院に降りると間もなく患者さんが車で到着されました。

コルセットを着けているにも拘らず、40度ぐらいの前屈位姿勢で車から降りてこられる様子は痛々しく思えました。

 

初診申込み用紙にご記入いただきながら、受傷の際の様子を詳細にお聞きしました。

数日前のスポーツクラブに行かれた際に、長座で下肢後面のストレッチをされた時に左腰に痛みが走り受傷され、それから2日過ぎても変化が無く、前屈位姿勢のまま家事等がお辛い様子でした。

 

治療室のベッドに横向きで寝て頂き、腰を触診すると腰部の筋肉が硬くパンパンに張っていて、特に左腰部はまるで板のようでした。お話では最近はとても忙しく無理をされていたとのことでした。

腰部の硬くなった筋肉の緊張を緩めるため、電気治療を左腰部中心に行いながら遠赤外線の温熱療法を施行。電気治療が終わったら、左腰部にアイシングを施しました。☞温冷交代療法

その後、特別な伸縮テーピングとお持ちのコルセットでしっかり固定をしました。

マッサージ等の手技療法は一切行いませんでした。

帰りには前屈の角度が20度ぐらいになり大変楽になられたと喜んでおられました。日曜日から毎日通院されて、2日後には長時間の運転も可能だったとのご報告を受け、通院4日目には真っ直ぐに立って歩けるようになられました。

ちなみに、アイシングは初日しかしておりません。筋の緊張状態を触診で確認して2日目からは温熱療法とし、4日目から軽めのマッサージを加えました。

 

※ 数年前に同様の症状の急性腰痛(ギックリ腰)の中年男性の患者さんが来院されたことが有ります。その患者さんは前日に物を拾おうとして腰をギクッとされて、歩くのがやっとでした。同日、近くの整骨院に行かれて、かえって痛みが増してしまったと翌日に来院されました。どんな治療を受けられたのかをお聞きしましたところ、電気をかけ温めた後、長くマッサージをされたとのことでした。

 

急性期のマッサージは禁忌です。腰の筋肉の炎症が増大したと考えます。

 

この患者さんは腰に熱感(炎症)の症状が出ていましたので、弱めの電気治療とアイシングを施行後、晒(さらし)包帯固定を致しました。帰りには歩くのが楽になられて前屈の角度が改善して数日後には普通に歩けるようになられました。

 

急性腰痛(ギックリ腰)は整形外科領域において、2週間で急性期の痛みはほぼ消失し、6週間で自然治癒すると言われております。つまり、何も治療を施さなくても自然治癒すると言われているのです。

 

このことは全ての急性腰痛患者さんには当てはまらないとは思います。しかし、急性期の強い痛みで歩くのもやっとでしたら、病院や接骨院には行かずに取り敢えず1~2日は自宅で安静にして様子を見て頂いた方が宜しいと思います。どうしても仕事を休めない事情が有る方は別として、ご自身で動ける範囲で徐々に動いていき、回復の状態をみてから受診される方が得策です。

 

急性腰痛(ギックリ)の痛みは激痛ではありますが、必ず痛みは緩和していきます。ただ、あまり安静にし過ぎますと筋力が低下して、慢性腰痛に移行してしまうことが有りますので、ご注意ください。

 

急性腰痛ギックリの場合には就寝姿勢がとても大事です。横向きでは胎児肢位をとり、上向きなら膝の裏にクッションなどを当てて、膝がある程度曲がる姿勢をとってください。腰の筋肉が弛緩して痛みが和らぐのが解ります。

 

また入浴は痛みが落ち着けば構いませんが、全くかがめないような状態でしたら無理には入浴せず立ったままシャワーを浴びて汗を流す程度で我慢しましょう。

 

☞入浴の際にかがんだり、低い風呂場の椅子から立つときには再受傷をする危険性が有ります。日本人にはお風呂好きの方が多いと思います。入浴には温熱効果やリラックス効果等々の治療効果が期待出来ますし腰痛が緩和します。しかし、急性期の炎症が強い時期は入浴をすれば痛みは増してしまいます。

 

 

かなり以前のエピソードですが、大学院生がキャンパス内の階段を急いで駆け下りていて、バランスを崩し少し腰を捻ってしまいました。それ程の痛みでもなかったため、講義を受けてから電車で自宅に帰宅しました。多少痛みが有ったため、腰痛には入浴して腰を温めた方が良いと思い、すぐにお風呂に入り長湯をしました。

すると、お風呂から出たらまともに歩けなくなってしまいました。

 

腰の筋肉の炎症が増大したと考えられます。

 

一晩寝て翌朝には、ベッドから起きることも立ち上がることさえも出来なくなってしまいました。

その日の午前中にお母様から電話で往診の依頼が有りました。昼休みにお宅まで伺うと患者さんはトイレにも行けずに困っており、先ずはお父様と私とで肩を貸してトイレまでお連れしました。用足しが終わると、また肩を貸してベッドまでお連れして、携帯用の電気治療器の後にアイシングをして晒包帯固定を施しました。

数日は往診をしましたが、間もなく通院が可能となり、1か月ほどで自発痛が消退して治癒しました。

 

急性腰痛(ギックリ腰)は以前から比べますとエビデンス(科学的根拠)のデータが揃ってはきましたが、急性、慢性を問わず腰痛全般では原因不明なことが多くを占めていると言われております。

 

腰痛は脳との関わり合い等も解ってはきております。しかし、何よりも現代人は便利になり昔に比べて日常生活上で運動量が減ってしまったため、腰痛になりやすくなったのではないでしょうか。

 

最近の患者さんの傾向として、柔軟性や筋力の低下から姿勢の維持が困難になり腰痛を来たす小学生や中学生、高校生がとても増加しております。お子さんに付き添われて来院される親御さんのほとんどの方がお子さんの姿勢の悪さを嘆いておられます。

もちろん中高年の方でも運動不足の方を多く見受けます。

私も申し訳ないのですがその一人です。

 

腰痛は二足歩行になった人間の宿命などとも言われますが、一生腰痛を患わない人が居るのも事実です。

腰痛の患者さんにはエビデンス(科学的根拠)に基ずく適切な情報提供が大切だと思っております。そして、きちんと頭でご自身の腰痛の原因を理解した上で日常生活上の悪い習慣や癖を改めて、対処していくべきだと思います。

 

私は職業病と諦めて20年以上腰痛と付き合っております。もうすぐ50才になるので、最近では柔軟性と筋力の低下が著しいと思い、本当に危機感を感じております。

入浴後に柔軟運動を行い、外出時にはエスカレーターやエレベーターを使わないようにはしておりますが、それでも運動不足は否めません。

毎年1パーセントずつ筋力は必然的に低下をしていると言われております。

特別にスポーツで体を鍛える機会がなくとも、ラジオ体操をしたり、毎日コツコツと歩くことでも、何もしないよりはましだと思います。

 

腰痛でお悩みの皆さん、お互い腰痛の改善に努めて行きましょう。

 

 

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夜間に小児肘内障(肘の脱臼)の3才の女の子が来院

2015年08月28日|小児肘内障

午後8時に仕事を終えて4階の自宅に戻り、普段なら先にお風呂に入るのだがお腹が空いていたので食事を先にして、テレビを観ていると接骨院の電話が鳴った。

 

急患の電話で娘さんがお父さんと遊んでいて、急に左手を痛がり泣いているとのこと。お母さんからの電話での説明を受けて、

肘の脱臼のようですので、すぐにいらして下さい」

と伝えて1階の接骨院に降りた。

 

少し待っていると午後9時半過ぎに小さな女の子2人がお母さんとお父さんに連れられて来院された。

お姉ちゃんの方は左腕に三角巾をしており、かなり泣き疲れた様子だった。

私はすぐにしゃがんで「お名前は」と聞いて、娘さんが名前を答えた後に「年齢はお姉ちゃんが3才で妹さんが2才かな」と言うと大正解でした。

 

ご両親に負傷の原因をお聞きすると、お父さんの曲げた両膝に娘さんが足を乗せて、両手を持って回転させるというちょっとアクロバティックな事をしておられたようで、

「恐らく左手側に強く引かれる力が加わってしまい左肘が脱臼したのでしょう」

とご説明して、いつものように整復動作に入る前に音の出るアンパンマンのおもちゃと振動するくまのプーさんの人形であやしたのですがこれは不発でした。

左手を少し持っただけで泣きそうな表情となり、回外法ですぐに整復されたのですが大泣きでした。

ごめんなさいね。痛みを最小限に整復したのですが、初めての肘の脱臼(小児肘内障)では無理も有りませんね。それでも、すぐに泣き止んでお父さんの太ももに左手を着いて体重を支えていたので、その様子を見てご両親も安心されておりました。

 

それからご両親へ肘の脱臼(小児肘内障)に関する、諸注意事項をご説明して、

帰りがけに3才の娘さんはお父さんに抱っこされて、右手でつかまりながら治った左手でバイバイをしてくれました。

 

また肘を脱臼しないように気を付けて下さい。お大事に。


 

 

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小児肘内障(肘の脱臼)の2才の女の子が夜間に急患で来院

2015年07月21日|小児肘内障

 午後の診療後の後片づけを終えて、そろそろ自宅に戻ろうかと思ったところに電話が鳴り、現在、右足首の捻挫で通院中の6才の女の子のお母さんからでありました。その6才の女の子の2才の妹さんが、少し横になっていて起きてきたら急に泣き出して、左肘を痛がり全く左手を使わないとのことで、以前にも小児肘内障で何度か来院されているので、お母さんはまた肘の脱臼ではないかと言われ、診て欲しいとのことでした。電話口ではお母さんの声が聞き取りずらいほどの娘さんの泣き声が聞こえました。

 

すぐに来院下さるように伝えて、午後8時半過ぎに2才の女の子がお母さんに抱っこされて来院されました。午前中、治療に来た6才の女の子とお父さんも一緒でした。

 

今年の初めに来院された時と同様に負傷したのは左肘で、転倒はしておらず恐らく寝返りで脱臼した様子でした。2才の女の子はもう泣きつかれて泣き止んでいました。お母さんに初診申込み用紙の記入をお願いして、抱っこをお父さん代わってもらい中に入ってもらいました。あやす間もなく、今回も回外法ですぐに整復音を触知出来ました。

 

もう、眠たそうな目でしたが、全く泣かれることもなく帰りには左手でバイバイをしてくれました。

 

2才の妹さんは今回で左肘が4回目で右肘が1回と計5回となりました。でも、6才になったお姉ちゃんは1才から3才までの間に左肘が6回、右肘が2回の計8回も脱臼しているのですが、3才以降は全く脱臼していません。もうすぐ脱臼はしなくなるので心配は入りませんが、また脱臼しないように気を付けてくださいね。

 

お大事に。

 

 

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バスケットボールで腱性マレットフィンガーを受傷された患者さんが完治

2015年06月24日|マレットフィンガー

 以前ブログでも2回公開させて頂いた、バスケットボールで左手中指を負傷された腱性マレットフィンガーの40代男性患者さんが5月27日で治療を終了しました。実際はお仕事が忙しくてフェイドアウトした感じでしたが…。

 

受傷されたのは1月22日で整形外科を受診され、5週間と4日(39日間)で固定を外して、ほぼ完全に元の状態に戻ってしまいました。担当医からは「上手く着かなかったようだから、治したければ手術しかないね」と言われてしまい、当院には3月11に来院されました。

 

下記が来院時の写真で第一関節はかなり屈曲変形しておりました。

 

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現在、私は昨年の日本柔道整復接骨医学会で発表した腱性マレットフィンガーに続き、11月7日(土)8日(日)に新潟県で開催される同学会に於いて、陳旧性(受傷から可なり日数を経過した)マレットフィンガーに関する発表の準備をすすめております。その際に発表資料の症例として使用させて頂くために、患者さんには了解を得てはいたのですが、その後の状況を写真に撮らせて頂こうと思い患者さんに連絡をしたところ「近くにいるので5分で行きます」との返事ですぐに

接骨院に来て下さいました。

 

6月24日(受傷から約6か月)の来院時の写真が下記になります。

  

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第一関節の伸展はほぼ真っ直ぐになり、屈曲制限も殆ど消退しています。

 

上記の状態を見られて患者さん ご自身も納得された様子でした。まだ屈伸時に多少の違和感はあるそうですが、それも徐々に改善されると思います。

先日、受傷後初めてのバスケの試合にワンポイントで出場されたそうで、私は少し驚きましたが、これからも無理の無い程度にバスケを継続して頂ければと思います。

 

お大事に。

 

 

陳旧性の腱性マレットフィンガーの患者さんで、他医での短期間で不充分な固定後に第一関節が再屈曲してしまった方の場合には、再固定(全日)を1週間~4週間程度行います。1週間ごとに第一関節の伸び具合を確認しながら、徐々に固定の強度や固定時間を減らすと共に、機能訓練(第一関節の曲げ伸ばしの運動)を行います。経過の良い方ですと上記の患者さんのようにかなり改善する事が可能です。

 

 

陳旧性の腱性マレットフィンガーであっても早々には諦めず、地道なリハビリである程度の改善は見込めますので遠慮なくご相談ください。


 

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埼玉から来院下さった腱性マレットフィンガーの男性患者さんが完治

2015年05月30日|マレットフィンガー

2月11日に着替えの際、ズボンに左手の中指を引っかけて負傷され、左手第3指の腱性マレットフィンガーとなり、2月14日から埼玉より通院下さった男性(40代)が5月30日で完治されました。

 

【負傷から15週間と4日間(109日間)通院は14日でした】

 

 ☞下記の写真は5月30日の来院時の外観です。

 

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写真では多少の腱の肥厚は残存しておりますが、伸展時の第一関節は真っ直ぐに伸び、屈曲も完全に出来るようになられました。屈曲の際に少しだけ違和感は有るそうですが、経過も良く、関節可動域の制限も無くなり5月30日で治癒と致しました。

 

片道1時間半以上掛けて通って下さったのですが、ご実家が大船に近かったので、通院もあまり苦にはならなかったそうです。また、お怪我をされないように気を付けてお過ごしください。

 

腱性マレットフィンガーは指の関節の柔軟性(関節可動域)が正常で、過去に指の既往症(骨折や靭帯損傷、変形性関節症等)が無く、受傷から1か月以内の来院であれば関節可動域(伸展および屈曲)の80%以上は改善が可能な疾患であると考えます。例え、他医にて「腱の癒合が不充分でもう治らない」「腱が上手く着かなかったね」と言われてしまった陳旧症例(2ヶ月~3ヶ月以上経過された症例)であっても、日常生活上に支障のない程度の改善は見込めますので遠慮なくご相談ください。

 

 

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最近来院された腱性マレットフィンガーの患者さんの2症例の経過

2015年05月15日|マレットフィンガー

 先週の5月8日に腱性マレットフィンガーの女性が静岡から来院下さいました。アルフェンスシーネを第二関節(PIP関節)屈曲位、第一関節(DIP関節)過伸展位で伸縮性テーピングを使って固定されていたようなのですが、来院時はその固定が完全に前方へずれていて、第一関節(DIP関節)が屈曲位になっておりました。

 

☞本来、腱性マレットフィンガーの固定では第二関節(PIP関節)屈曲位、第一関節(DIP関節)過伸展位を約2週間するのが理想です。しかし、固定を維持するのがとても難しく、患者さんも日常生活上使い辛くて好まれない傾向です。当院では第一関節(DIP関節)のみをやや過伸展位で固定しております。】

 

患者さんからこれまでの経過をお聞きすると受傷後すぐの4月末から近隣の整形外科に行かれ、3回通院されたそうなのですが、はじめから固定がきつかったそうです。最後の5月7日に医師がアルフェンスシーネを伸縮性テーピングで固定した際にいつも以上に圧迫されてきつく感じ、その上から看護師さんに仕上げにもう1周伸縮性テーピングをされ、看護師さんから「きつくはないですか」と聞かれたので「少しきついです」と患者さんが答えると「少しきつくないとずれてダメなんですよ」と言われて固定を終えて帰宅されたそうです。すると段々と指先の感覚が無くなってきて痛みも伴っててしまい、眠れないので伸縮性テーピングを緩めて巻き直されたとのこと。

来院時も小指にあまり感覚がないと言われ感覚鈍麻が残っておりました。また伸縮性テーピングの圧迫で褥瘡のような水包形成も出来てしまい、とてもお気の毒な状態でした。

水包を破らずにケアリーブで保護して、プラスチックシーネを患者さんの小指に合うように形成し、第一関節(DIP関節)のみをやや過伸展位にて固定を致しました。

5月14日に来院下さり幸い指先の感覚は戻り水泡も良くなっておりました。

☞下記の写真参照。

 

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利き手でとても不自由かとは思いますが、痛みも感覚麻痺も無くなり良かったです。皮膚管理も含めて対応しますのでお大事になさって下さい。

 

また、患者さんからリクエストを頂いたので、4月28日より東京からお越しの左手第3指の腱性マレットフィンガーの男性患者さんについて、経過報告を致します。受傷日は3月28日で受傷から2日後に整形外科を受診され装具をされていたのですが、身長が188センチあり指も長く、装具が短くて指に合ってはおらず固定が不安定な状態でした。職業は音楽制作業でギターを弾かれるため、とてもお困りで来院されました。

私も中学2年生からアコースティックギターを弾いていたこともあり(今は全く弾いてはおりませんが)他人事とは思えませんでした。担当医の説明が不十分でちゃんと固定を始められたのは4月4日とのことで、受傷後すぐには固定をしたまま他の指で少しギター演奏をされていたそうです。

お仕事でギターを演奏されるとなると私も責任が重大であると感じながら、ある程度充分な固定を始められた4月4日からの6~8週間を終日の固定期間と設定しました。

5月15日来院時でちょうど6週間となり、固定を外しても第一関節(DIP関節)の伸展の状態がキープ出来ました。☞下記の写真参照

 

DSC03368.JPG

 

今日からは固定を外して入浴をして頂き、少しずつ屈伸の機能訓練をして頂きます。また、少しずつ昼間にシーネ固定を外して伸縮性テーピング固定としていき、伸展力がつくまでは夜間固定を継続して頂きます。経過は宜しいと思います。

お大事になさって下さい。

 

 

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新患で来院されますマレットフィンガーの患者さんへのお願い

2015年05月11日|マレットフィンガー

4月末から5月に入り腱性マレットフィンガーの患者さんが新患で5名以上来院され、現在10名以上の方が通院中です。

現在通院中の方は静岡、東京、埼玉の県外や市外の患者さんがとても多くわざわざ遠方より来院頂いております。

急性期のマレットフィンガーの患者さんでは初回の治療は、固定処置にはそれ程の時間が掛からないので事前に「予約なしで来院頂いても結構です」とブログに書いたのですが、問診の時間を充分にとり、今後の詳細な治療計画をご説明したいと思いますので、事前に来院される日時を電話かメールでお知らせ頂くと有難いです。その際には受傷年月日、受傷の原因、年齢等をお知らせ頂ければ幸いです。

 

また、マレットフィンガーの患者さんには週に1~3日の通院をお願いしておりますが、当院では受傷の数日後より超音波バスでの温熱療法を施行しております。この治療は10分間行うのですが、マレットフィンガーの患者さんだけではなく、別の怪我の手首や指の骨折・捻挫等の患者さんもおりますので同一の時間帯に患者さんが集中してしまいますとお待たせしてしまうことになります。

そのため、現在通院中の患者さんの来院日と時間をおおよそ把握しておりますので、新患で来院される患者さんと重ならないように調整したいと考えております。ある程度の来院される時間帯を教えて頂きますと待ち時間を減らせて、患者さんにもご迷惑を掛けずに済むと思いますので、ご協力の程、宜しくお願い致します。

 

 

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バスケットボールで左膝を負傷した20才男性が急患で来院

2015年05月08日|膝関節捻挫

今日は午後の始まりは空いていたが終わりごろに患者さんが集中して、午後の診療を終えたのは20時を過ぎていた。自宅の4階に帰り入浴の準備をしていたところ、20時30分過ぎに接骨院の電話が鳴った。

 

毎週金曜日に一般開放で中学校の体育館を借りてバスケットボールをしているクラブチームの代表の方からの電話だった。「今バスケで足を捻ったメンバーがいるからこれから診てくれますか?」とのこと。すぐに来院下さるようにお伝えして、1階の接骨院に降りて待っていると間もなく車でお二人が到着された。

先に代表の方がナンバーリングを着たまま待合室に入られて、後から患者さんである若い男性が特に足を引きずる様子もなく入って来られた。

 

私は電話の様子で足首の捻挫かと思っていたのだが、負傷原因を聞くと左足を軸にして右側の味方にパスをする時に左膝を強く捻った様子だった。2か月前にも左膝を捻挫して整形外科で内側側副靭帯の損傷と診断され、脚の付け根から足首までギプス固定をされてしまったそうで、仕事にならないため1日で取ってしまいその整形外科には1度しか行かなかったとのこと。

 

半年以上前に右膝もバスケットボールで負傷されていて、整形外科で内側側副靭帯損傷(部分断裂)の診断を受け、MRI検査もされていて現在は治っていて特に支障はないとのこと。

自発痛はあまり無いそうだが、左右の膝を比べてみると右膝よりも左膝の方が明らかに腫れており、膝蓋跳動を認めた。2か月前に捻挫をされてからバスケの時にはサポーターはされていたようだが、治ってはおらず無理をしてバスケをされていた様子だった。また、アイシングもされていたそうだが、2か月前からの腫れが残っているようで、新鮮な腫れではないのが推察された。

左右の側方動揺テストでは右膝は殆ど陰性であったが、左膝は右膝よりもやや側方動揺を認めた。☞内側側副靭帯損傷を示唆する外反ストレステスト陽性

内側側副靭帯損傷がまだ治らないうちに再受傷されたものであろうと思い、左右の膝の可動域制限を確認すると左膝は屈曲も伸展も右膝ほど充分には出来ず、可動域制限を認めた。

 

念のため、前方引き出し徴候のテストをすると左膝は明らかに陽性で前十字靭帯の損傷(断裂)が疑われることを患者さんにお伝えした。バスケのご友人にも前十字靭帯を断裂した方が何人かいるとのことで、お仕事がフォークリフトの運転や運搬作業ということなので、可なり仕事にも支障を来たすため、暫くはバスケが出来ないことをお伝えした。

 

アイシングをやや長めにしてテーピングと包帯固定を施し、地元の方ではなかったので仕事場かご自宅の近くの整形外科でMRI検査を含めた診察を受けるようお伝えして治療を終えた。

 

私もバスケを中学1年から約15年以上プレーしていたが、25才頃に母校の大船中学の体育館でクラブチームの練習中にレイアップシュートの二歩目の踏み切りの際に左足でディフェンスの足を踏んでしまい、左足首の重篤な捻挫(靭帯損傷)をしたことがある。それからはバスケのプレーの際には左足首に錦織圭選手がしているようなアンクルサポーターかテーピングが必要になった。

その翌年には友人の鎌倉高校のOBチームの練習に参加していて、ストップターンの際に右膝の内側半月板がロッキングしてしまい、自然にロッキングは解除されたのだが、この右膝関節の内側半月板損傷が回復しても、その後のバスケでは右膝にもサポーターが欠かせなくなってしまった。痛みもなく違和感だけしかないのだが、恐怖心はどうしても残ってしまった。

それからは以前のようなバスケのプレーが出来なくなり、仕事も忙しくなったため徐々にバスケットボールから遠ざかっていった。

 

しかし、仕事が大事とは言え、まだ患者さんは20才ですから治療とリハビリを頑張って、バスケにもぜひ復帰して欲しいと思います。

くれぐれもお大事に。

 

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小児肘内障(肘の脱臼)の2才の男の子が日曜日に急患で来院

2015年04月26日|小児肘内障

今日は天気も良く、娘を私の実家に預けて、妻と日産スタジアムで開催されたフリーマーケットにウォーキングを兼ねて行ってきた。最近私は運動不足解消のために週末の土、日は出来る限りMBTを履いて歩くようにしている。日頃からオムロンのカロリスキャンという活動量計を着けているのですが、1万歩以上歩いても消費カロリーは意外と少ないのが解ります。歩いていなくても日常の仕事では可なり身体を使っているので消費カロリーはあまり歩いていなくても高くなります。

 

新横浜から日産スタジアムまでは歩いて15分程で、日産スタジアムの外周は可なりの距離が有り、歩いていると汗がじんわりと出てきた。しかし、お店の前で立ち止まると風が強いため少し肌寒く感じた。

日産スタジアムのフリーマーケットは関東圏最大のフリーマーケットでかなりの数の出店があり、とても賑やかで活気に溢れている。妻は掘り出し物を、私は食べ物を目当てに歩いていると、いつの間にかはぐれてお互いが見当たらなくなり、携帯で「いまどこ?」「何々のお店の前」と連絡をして、捜して見つけるとまたはぐれての繰り返しであった。

スタジアムを1周して、そこそこの物(紳士ベルトやアクセサリーなどを購入)が買えたのと大分疲れたので、新横浜駅へ向かいお茶でも飲んで帰ろうということになった。駅ビルの上のお店でケーキとコーヒーのセットを頼み、お水を飲んで一息ついていると私の携帯に電話が入った。(もちろんバイブにしていたのですが)急いでお店の外へ出て電話に出ると、「3月にお世話になった○○ですが、息子がまた手が外れたようなので診て頂きたいのですが」とのこと。4時過ぎだったので「今新横浜にいるので、5時頃に接骨院に着くようにいらして下さい」と伝えて、急いでケーキとコーヒーを頂き、足早に電車に乗って帰路へとついた。

新横浜から横浜までは乗り換えなしでスムーズに行けて、横浜で乗り換えて大船に着いたのは4時57分だった。急いで接骨院へ向かうとすでに入口の前にご家族の姿が有った。挨拶もそこそこに入口のカギを開けて、すぐに待合室へ入って頂いた。

 

「前回は息子さんの手洗いをお母さんが後ろから手伝っていて左手を引っ張ってしまい負傷されたのでしたが、今回はどうされましたか?」とお聞きすると、息子さんが3才のお友達が両親に左右から両手を繋いでもらい、前転する遊びをしてもらうのを見て来て、同じようにやって欲しいと息子さんにせがまれてしてあげたところ、左手を痛がって使わなくなってしまったご様子。

前回の来院時に「現在の年齢の時期は肘を脱臼をしやすいので、手首は引っ張らずに上腕部を持って引っ張っぱるようにして下さい。肩は絶対に脱臼はしませんから」とご説明したのですが、息子さんにせがまれてしまうと仕方ないですね。

 

男の子の右手にアンパンマンの音の出るおもちゃを持たせて気を引き、左肘の脱臼を整復すると小さな整復音を触知した。一瞬痛そうな表情をしたが、泣かずにそのままアンパンマンのおもちゃで遊び出し、左手も自然と使うようになった。

今回が3回目の小児肘内障ということで「2度有ることは3度有る」になってしまいましたが、4回目以降がないように気を付けて下さい。

お大事に。

 

 

大船駅東口徒歩1分

急患応需

大船接骨院

☎0467-45-6700 

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