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2025年05月25日|マレットフィンガー
現在、腱性マレットフィンガーの患者さんが35名以上通院されています。
骨性マレットフィンガーの患者さんは5名通院されております。医師の同意を得て施術をしている骨折患者さんも25名以上通院されています。
腱性マレットフィンガーの患者さんの通院回数は月に1~2回から週に1回ぐらいですが、千葉県、東京都、埼玉県、静岡県、茨城県、滋賀県、富山県等の遠方から通院頂いている方が多く土曜日に通院されている方が多い傾向です。
また、土曜日は午前8:00~11:30の受付時間で午後が休診の為、
平日の午前中に比べますと予約が取り難い状況です。
当院は急患は随時対応で優先予約制ですが、初回(初診)のマレットフィンガーの患者さんはお時間が掛かるため完全予約制となっております。来院の際は電話でご予約いただき、余裕を持って来院下さいますよう、ご協力のほどお願い致します。
【当院は下記の時間内に受付が予約電話の対応をしております]
(月曜~土曜)
午前8時00分~12時00分 午後2時30分~7時00分
(木曜) 午後3時30分~7時00分
《木曜 午前 ・ 土曜 午後 ・ 日曜・祝日》 休診
上記の時間内にお電話でご予約頂ければ幸いです。
⇒院長が手の空いている時には、直接電話でお話を伺うことも有ります。
尚、来院いただく際にはご自身がマレットフィンガーを負傷された際の
①負傷の原因
②負傷年月日
③現在までの治療経過
(いつからどのような固定をして、何週間で固定が外れたか等)
をメモ書きしてお持ち下さいますでしょうか。他の整形外科や接骨院(整骨院)で使用されていた固定具が有りましたら必ずお持ちください。お持ちでない場合には結構ですが、固定を外された後に第一関節(DIP関節)が受傷された時のように曲ってしまった方は、取り敢えず圧迫しない程度に第一関節(DIP関節)のみをテーピング等で固定して来院下さい。
※数日間固定するだけでも、第一関節(DIP関節)はある程度伸び、伸展の維持
が可能になります。
問診をスムーズにして、今後の治療計画を立て易くするため、恐れ入りますが
経過のメモは必ずお持ちくださいますよう、宜しくお願い致します。
「どんな治療をされるのですか? 」と患者さんに電話でご質問を受けます。
下記が当院の治療内容になります。
《初診時の治療内容と治療時間等について》
① 問診(今後の治療内容と治療方針を詳しくご説明いたします)
マレットフィンガーを受傷された左・右の指の外観写真を撮らせていただき、
健側(負傷されていない指)の第一関節(DIP関節)と第二関節(PIP関節)の
屈曲角度を計測しカルテに記録します。
健側の関節可動域を参考にして、患側の関節可動域を最大限改善すること
がマレットフィンガーの治療の目標となります。
マレットフィンガーに限らず
手関節、指などの関節部や関節付近の外傷(骨折、脱臼、靱帯損傷など)は、
健側の関節可動域を参考にして、患側の関節可動域を最大限改善
することが治療の目的であり、目標となります。
あくまでも参考関節可動域の角度ではありますが、
指の第一関節(DIP関節)の最大屈曲角度は80度です。
また、第二関節(PIP関節)の最大屈曲角度は100度です。
尚、この角度には個人差が有り、第一関節(DIP関節)の最大屈曲が30度、第二関節(PIP関節)の最大屈曲が125度の方もおりましたし、第一関節(DIP関節)の最大屈曲が105度で第二関節(PIP関節)の最大屈曲が110度以上の方もおります。
マレットフィンガーは第一関節(DIP関節)の最大伸展時におよそ0度であったものが、最大伸展時に屈曲30~80度程になってしまい、自力では0度に出来ない状態です。しかし、この症状を改善するための治療(固定)によって、最大屈曲に制限が生じてしまったり、治療(固定)の甲斐も無く、最大伸展が屈曲30度で終わってしまう患者さんがおります。
他医より転療され当院に来られる患者さんの中には、不適切な固定により、
第一関節(DIP関節)だけではなく、負傷していない第二関節(PIP関節)の
関節拘縮を生じ、後遺症を残してしまう気の毒な患者さんが多くおります。
当院では、患者さんの指の関節可動域の特徴を把握した上で治療方針を立てています。関節可動域制限を最小限にする固定方法、固定期間の設定、物理療法(超音波バスによる温熱療法、超音波治療器)、機能訓練、治療期間などについて詳しくご説明し施術を行っています。
また、当院で作成した治療内容に関する資料を必ずお渡ししております。治療内容や治療方針をよりご理解いただけるように、ご自宅でも読み返せます。
② 物理療法(初期から超音波バスによる温熱療法を行います)
当院では腱性マレットフィンガーの患者さんの治療には、受傷後の初期から
超音波バス(オンパー)を物理療法として施行しております。
上記写真のように受傷から5~6週間までは、患部を水に強い伸縮性テーピングで第一関節(DIP関節)がやや反る(過伸展)ように固定した状態で、超音波バス(オンパー)の底に手のひら全体を着けて10分間の超音波バス温熱療法を行います。
☞組織の修復を促し、固定による浮腫みを改善します。
尚、6~8週間を過ぎて伸筋腱が組織癒合して伸展力がついたら、伸縮性テーピングはせず、徐々に可動域訓練(リハビリ)を行っていきます。はじめは第一関節は曲げずに、第二関節の伸ばし曲げを行います。
☞伸ばし曲げ ☞曲げ伸ばしではありません!
③ 固定処置(患者さんの指に合ったプラスチックシーネを作成します)
☞丁寧に患者さんの指にフィットしたシーネを作成し、伸縮性テーピング
で固定します。
以上で、初回は約30~60分の治療時間を要します。
(再診の2回目以降は、20~30分程度になります。)
《腱性マレットフィンガーの治療や固定で大切なこと》
① 6~8週間の固定期間中の固定具が第二関節の屈曲を妨げないこと。
② 合わない固定装具などで伸筋腱断裂部を圧迫し、血行を妨げないこと。
☞腱性マレットフィンガーは痛みがほとんどありません。装具などの固定後
に痛みが有れば、固定が合っていませんので固定を変更すべきです。
③ 可動域制限(拘縮症状)を防ぐため、物理療法を早期から行うこと。
④ 6~8週間の固定後に約8時間の夜間固定を長期間(4~12週)すること。
⑤ 日中も伸縮性テーピングを使用して、第一関節の再屈曲を防止すること。
☞患者さんの職業,趣味,スポーツ活動により,日中の固定強度を調節する。
⑥ 関節拘縮を防ぐ意味でも、再診(経過観察)は1週間ごとにすべきですが、
病院や医師の都合で4~8週後の再診となってしまう患者さんがおります。
この時点で関節拘縮の可能性が高まりますので(特に年配者の方)早め
に転医すべきです。後遺症で困らないために早めに判断しましょう。
⑦ 負傷した患部が薬指の場合には中指、小指の関節可動域に制限が生じて
しまうことが多いため、特に固定の状態には気をつけましょう。
第二関節(PIP関節)を含めた固定はしないように注意しましょう。
腱性マレットフィンガーは年齢や指の柔軟性、可動域等の影響を受けますが、
50才以下の方なら、およそ80~100%の機能的改善が見込める疾患です。
50才以上の方でも、日常生活に困らない程度の機能的改善が見込めます。
他医で経過が不良であっても、ある程度の改善が見込めますので、諦めずに
お気軽に電話で予約の上、来院ください。
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