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医院案内
院長:佐藤和義
住所:〒247-0056
鎌倉市大船1-23-31 サトウビル1F
TEL:0467-45-6700
アクセス:JR東海道線・横須賀線・根岸線 大船駅東口 徒歩1分
駐車場(有料駐車場40分間サービス券発行)

2017年4月

金曜の診療終了後に右肩関節脱臼の男性が来院

2017年04月28日|脱臼

ゴールデンウイーク前の28日金曜日の午後8時頃、診療終了後の後片付けをしていると電話が鳴り、受付が出ると

「いま肩を脱臼してしまったのですが、診てもらえますか」と男性からとのこと。

私が電話に出ると、聞いたことのある声だったので

「〇〇君?今どこにいるの」と聞くと

「西友の屋上のフットサル場にいます」とのこと。

「近いからすぐに来れるよね」と言うと

「たぶん行けると思います」との返事で電話を切った。

 

15分ほどでフットサル場のスタッフの方に連き添われて〇〇君が来院した。

左手で右手首を持って可なり痛みで辛い様子だったため、すぐに治療室へ入ってもらいベッドに座ってもらった。

右肩を脱臼した状況を聞くと、フットサルでディフェンスをしていて、相手にフェイントされて右手を挙げた状態で身体を振られた時に、右腕を持っていかれてしまったようで、身体接触なく脱臼した様子だった。

「しくじってしまいました」と嘆いていた彼は、以前にもサッカーで右肩の亜脱臼をしており、当院には3回の通院歴があった。また、完全脱臼も今回が3回目で、いわゆる脱臼癖が有り、反復性肩関節脱臼であった。下記が外観写真である。

 

(傷病名)右肩関節前方脱臼

 

DSC05953.JPG

 

DSC05952.JPG

 

勤務柔道整復師の杉本に整復を指示し、私は呼吸法で〇〇君の心理コントロールを行い、動画撮影をしながら整復のサポートをした。反復性ではあったが取り敢えず外転挙上法を試みた。しかし整復が困難なようだったので、ゼロポジション法に変更するように指示した。暫くゼロポジションで牽引をして、上腕の外旋をしたところ、どうも痛みが消えているようなので、代わって肩関節の状態を確認してみるとすでに整復されていた。

〇〇君に今の痛み具合いを聞き、整復されたことを伝えるとほっとした表情で

「さっきのような痛みは無くなりました」と答えた。続けて、

「前にも病院でゼロポジションで整復をされて、先生が腕を挙げるのが早くて凄く痛くて大変だったんですけど、今回は今までで一番痛まなくて楽だったです」

と言われ、背中を支えて身体を起こしてから座位で患部のアイシングをした。

アイシングを終えて、シャツも汗でびっしょりだったため、帰ってからシャワーを浴びるだろうと思い、患部を再脱臼しないようにテーピング固定してから三角巾で提肘した。

「明日の29日は午前のみ予約診療するので、10時30分頃来院するように」

と促し治療を終えた。

 

彼にとって身体接触なく肩が脱臼してしまう反復性肩関節脱臼の状態では、フットサルをしていても、再脱臼の恐怖心で思い切ったプレーが出来ない要素になる為、手術も考慮した精密検査をされるように伝えて、他医への紹介状を書き転療となった。

 

肩関節脱臼の手術後は数日間の入院が必要で、固定やリハビリも長期間に渡る為、ある程度の時間的余裕のある方でないと、手術に踏み切れない場合が多い。しかし、術後の再脱臼率は可なり低くなり、生活上の不安無く過ごされている方は多い。

彼にはタイミングが合えば手術をされて、フットサルを再脱臼の不安なくプレー出来るようになればと思います。お大事に。

 

 

大船駅東口徒歩1分

急患応需

☎0467-45-6700

大船接骨院

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早朝に単純性股関節炎の5才の女の子が来院

2017年04月10日|捻挫

以前も来院されたことのある5才になる女の子のお母様から、今朝の7時5分に電話がありました。朝6時に娘さんを起こしに行き、いつものように娘さんがベッドの上からお母さんへ跳びつき、床に降りると左足を痛がり歩けなくなっているとのことでした。お母様は仕事が有るため、治療をして娘さんが幼稚園へ行けるようにとのご希望でした。7時30分には自転車で来られるとのことでしたので、早めに用意をして1階の接骨院へ降りました。

 

間もなく患者さんが到着して、女の子の歩き方をみると多少は左足をかばっているようでしたが、それ程の跛行は有りませんでした。

「朝は歩けず四つん這いだったのですが、もう痛くないと言っておりまして・・・」とお母様はバツが悪そうでした。

多少の跛行は有るため、初診申込み用紙にご記入いただき、女の子にベットで仰向けになってもらい下肢長差を確認しました。膝を屈曲して左右の下肢長差を診ると左の膝がやや高く、股関節の完全屈曲が困難でした。

 

単純性股関節炎:股関節の骨・軟骨等の未発達な時期に発症する、幼少期(3才から6才くらい)にみられる特有の股関節の疾患です。

 

主な症状は、下肢(股関節、膝関節、足首)の痛みを訴え、跛行や歩行障害が生じます。微熱が出ることも有ります。

原因ははっきりしない面も有りますが、階段をジャンプして跳び降りるのを繰り返したり、走る事が増えたりなど、活動量が増えた時期に発症します。

この女の子は以前も3才の時に同様の症状で来院されたのですが、幼稚園の年長さんになり活発に園庭を走り回っているのでしょう。

 

単純性股関節炎は数日間安静にして、様子を見る(経過観察)だけで症状は治まってしまいますが、遊び盛りのやんちゃな男の子では繰り返し症状が出ることも有ります。

子供さんの股関節痛は、親御さんとしてはとても心配だとは思いますが、単純性股関節炎の場合には安静にしていれば、数日から1週間ぐらいで症状は治まります。とは言え、遊び盛りの子供さんに安静にするよう言い聞かせることは、なかなか難しい事です。

幼稚園や小学校の担任の先生には、お子さんが走ったり、跳びはねたりしないよう注意して頂くように伝えて、ご両親の目が行き届く週末などは、お子さんが安静にするように注意を促されますと早期に治癒します。

女の子は13日木曜に再来院されましたが、症状も無くなり治癒しました。

お子さんがお母さんに甘えたいという心理が働き、症状が増悪する事も有りますが、そんなときには思い切り甘えさせてあげることも大切かと思います。

 

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