2016年03月26日|小児肘内障
土曜の朝の診療が始まって間もなくの9時過ぎに、以前も小児肘内障で来院されたことがある3才の女の子が、大泣きでお母さんに抱っこされて来られました。原因をお聞きすると、車の助手席に居たお兄ちゃんが車の後部座席に居た妹さんの手を引っ張ったそうで、そのお兄ちゃんはニヤニヤしながら待合室をうろうろして、私と視線を合わせないようにしていました。
傷病履歴から今回が右の小児肘内障のみ5回目で、以前もお兄ちゃんに手を引っ張られて受傷したことが度々有ったことを覚えています。
すぐにお二人共治療室に入って頂き、回外法で整復音と共に整復されましたが、泣き止んでいた女の子はまた大泣きでした。
治療を終えると、待合室で遊んでいる女の子のお兄ちゃんに妹さんの手を引っ張らないように注意しましたが、はぐらかすかのように視線を合わせず笑顔を振りまいておりました。
妹さんは泣き止みましたが、左手でバイバイをして、右手は抱っこされたお母さんの服をしっかりと掴んでおりました。
以前、お兄ちゃんも何回か小児肘内障で来院したことが有るのですが、大きくなり最近は脱臼しなくなりましたね。二人共また脱臼しないように、兄妹喧嘩もほどほどにしましょうね。
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2016年03月23日|マレットフィンガー
昨年11月8日に左手薬指の腱性マレットフィンガーを受傷され、11月19日に他医より転療された男性患者さんが1月20日以来であったが、3月23日朝8時ごろの診療前に来院されました。
東京武蔵野市から出勤前の早朝に通院頂き、経過も良く1月27日から1週間程度の海外出張とお聞きして、暫く来院されていなかった為、もう来られないのではと思っておりました。しかし、約2か月間体調を崩されていて通院ができなかったとのことでした。
今日来院されたのは、完治しているのかを確認して欲しいという事でした。
以下が患者さんの治療経過です。
昨年の11月19日の初診時に他医での装具固定を当院のシーネ固定に変更して、負傷から47日目(約6週間)の12月18日(下記の写真参照)に伸展の維持が可能となり入浴を許可しました。
下記が1月5日【負傷から65日目(約9週間)】の写真です。伸展は良好です。
上記のように左手薬指の屈曲は右に比べ不充分です。
下記が3月23日【137日目(約19週間)】の来院時の写真です。
伸展も屈曲もほぼ正常に近い状態です。伸展は健側がやや過伸展されるタイプの方なので、これからも改善することをお伝えしました。ところで、患者さんが負傷された原因は夜寝ている間にどこかにぶつけて、朝起きたら左手の薬指の第一関節が曲っていて伸びなかったとのことでした。今後はくれぐれも気を付けて就寝してください。お大事に。
腱性マレットフィンガーでは些細な外力でも伸筋腱が断裂して、第一関節が屈曲してしまい自動伸展が出来なくなります。痛みは軽度か無い場合も有り、受傷された瞬間をご自身で気づかれないこともしばしば有ります。
現在、骨性マレットフィンガーのオペ後の患者さんを含めて、マレットフィンガーの患者さんが約20人通院されております。
マレットフィンガーは適切な固定処置とリハビリをすれば、時間は掛かってもそれほど後遺症は残らない疾患です。
サイズの合わない装具や第二関節(PIP関節)を含めたアルフェンスやプラスチックシーネなどで固定をされた場合には、受傷していない第二関節(PIP関節)まで可動域制限が生じてしまいます。
病院での初期治療に疑問を持たれていたり、充分な治療方針が示されないまま、ただ固定だけをして約6~8週間経過してしまいますと、拘縮症状により治療が長期化してしまいます。治療が半年から1年以上要する方もお見受けします。
マレットフィンガーでお悩みの方は、遠慮なくお電話でご相談ください。
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2016年03月18日|マレットフィンガー
現在、当院には腱性マレットフィンガーの患者さんが多数来院されております。
来院時には固定を取り洗面所で手を洗って頂き、手指を清潔に保って、特殊なテーピングでDIP関節を固定し、伸展位を保持したまま超音波バスでの物理療法を行っております。(下記の写真参照)
ご自宅での入浴の際には、固定を取らずにサランラップやビニール手袋を使用して濡らさぬようにお願いしております。
バスケットボールの試合中に右手薬指の腱性マレットフィンガーを受傷された40代の男性が3月12日 (土)で受傷から6週間となり、第一関節(DIP関節)の伸展の維持が可能となったため固定を取っての入浴を許可しました。
【下記の写真が受傷された翌日の来院時の状態です】
【下記の写真が受傷後6週間で伸展の維持が可能となった状態です】
【下記の写真が受傷後6週間での屈曲の状態です】
当然6週間もの期間、伸展位固定をしていたのですから、曲がりにくいのは当然です。ここで注意しなければならないのが、曲がらなくなってしまったと慌てないことです。
※この日から入浴の際に指の屈伸運動をして頂くのですが、湯の中で充分に温めてから、ゆっくりと10回から20回程度行っていただきます。第一関節を伸ばす際にはやや反らすように行い、曲げる際には軽く握る程度にします。初めのうちはそれくらいで充分です。入浴後は少し第一関節(DIP関節)が屈曲しますが、入浴以外はシーネ固定を継続します。固定をすればまた第一関節(DIP関節)は真っ直ぐになります。
【下記の写真が3月18日(金)6週間と6日目の状態です】
入浴時に固定を取り屈伸運動をされただけですが、6日間で可なり屈曲制限が改善しております。
伸展も超音波バスでの屈伸運動後ですが安定しております。健側よりもわずかに屈曲しておりますが、これは屈伸運動をした後だからです。固定を取ってすぐの状態では健側と同じように真っ直ぐになっております。この患者さんは入浴以外の時間は、シーネで反るように(やや過伸展位)固定を継続して頂いております。8週目から日中は伸縮テーピング固定として、夜間はシーネ固定にする予定です。
受傷された翌日より治療を開始出来ましたのと、40代前半の年齢等の要因も有り経過は良好です。バスケットボールの練習は、もう少し辛抱して下さい。宜しくお願い致します。
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右手薬指の腱性マレットフィンガーの40代男性の経過の続きを読む