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院長:佐藤和義
住所:〒247-0056
鎌倉市大船1-23-31 サトウビル1F
TEL:0467-45-6700
アクセス:JR東海道線・横須賀線・根岸線 大船駅東口 徒歩1分
駐車場(有料駐車場40分間サービス券発行)

2015年12月

踵骨骨端症(シェーバー病)の中学生が来院

2015年12月25日|踵骨骨端症(シェーバー病)

ソフトテニス部の中学生男子が左踵の痛みを訴えて来院されました。左踵の骨端線部に荷重時痛と圧痛を認め、一定期間の安静を促し、アイシングと固定処置を施行しました。

 

☞踵骨骨端症(シェーバー病)

 

そして、次回の来院時にテニスシューズを持参するように伝えました。

下記の写真が持参されたテニスシューズとインソールです。

 

 DSC04143.JPG

 

DSC04140.JPG

 

 

上記の写真から、このテニスシューズは24.5㎝で捨て寸が約1.5㎝のため、適切なサイズです。24.5㎝のテニスシューズに対して足の実寸は23㎝なので、23㎝+1.5㎝=24.5㎝になります。

 

 

DSC04142.JPG

 

しかし、上記の写真を見ますと、足の趾先の跡が先端にあるのがお解り頂けると思います。「これは何を意味していると思う?」と少し意地悪な質問を中学生にしてみましたが答えられませんでした。

答えは簡単です。靴の紐を結ぶのが面倒なのでシューズの紐を緩くしていて、テニスプレー前に靴を履く時も、テニスプレー後に靴を脱ぐ時も靴紐はそのままなのです。そのため、テニスのプレー中に靴の中で足が前方へ移動してしまい足先に跡が残っているのです。シューズの紐をしっかりと絞めていれば、足先の趾の跡はシューズの先端よりも手前に出来るのが通常です。

これではテニスのプレー中、常にシューズの中で足が前後、左右に移動してしまい、踵への摩擦が増して炎症が起き易くなります。また、ストップターンの際には足首の内返し捻挫をし易くもなります。

 

踵骨骨端症(シェーバー病)とは、小学校の高学年から中学生の活動的な思春期の男子に多く見られる疼痛性の疾患です。

成長期の子供さんには、骨端線(成長線)と言われる軟骨組織が有ります。成人すれば閉じて無くなるのですが、骨端線部は組織としては弱く脆いため、強い衝撃(バスケットボール、バレーボール、テニス、剣道、走り高跳び等のスポーツでのダッシュやストップターン、跳躍の反復動作)に耐えられず炎症を起こし易いのです。しかし、骨端線が成長により閉じる高校生頃になってしまえばこの疾患は起きなくなります。

 

 

【踵の衝撃を減らすためには以下のことが重要です】

 

①適切なサイズの靴を選ぶ(捨て寸が約1.5㎝)

  ☞靴からインソールを取り出し、踵を基準にして足を合わせて立ってみると

   解り易い。必ず履いて歩いてみる事が大切。

 

②足の形状・足底アーチに合った、クッション性に優れたインソールの靴を選ぶ。

  

③靴の踵部分に足を合わせて、靴紐を足先からしっかりと絞めて結ぶ。

  ☞靴の中で足が前後に移動しないように履く。

 

④靴の底の踵部分が減ったら早めに新しい靴に買い換える。

 

⑤厚手の靴下を履く。

 

  などです。

 

 

痛みが出たら無理をせず、ダッシュやジャンプ等の動作の練習を控えて、症状の軽減に伴って、徐々に練習量を増やしていくことが大切です。

踵骨骨端症(シェーバー病)は、発症の初期に適切な処置と安静にさえすれば、短期間で治る疾患です。当院では縦アーチのサポートをテーピング等で行いますが、重症な場合には包帯固定やスポーツタイプのインソールを取り寄せて、インソールを交換することもあります。

 

練習は別メニューで行うようにして、体力を落とさないようにします。部活を完全に休まなくても大丈夫です。

上記の患者さんは靴紐を足先からしっかりと絞めるように注意して、物理療法とテーピング固定で少しずつ練習量を増やしていき完治しました。

 

踵骨骨端症(シェーバー病)でお困りの場合には遠慮なくご相談ください。

 

 

大船駅東口徒歩1分

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☎0467-45-6700

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小児肘内障の3才の女の子が祭日に来院

2015年12月23日|小児肘内障

今日は祭日で休診ではありましたが、午前中にアキレス腱断裂の患者さん2名と交通事故の頸椎捻挫、腰椎捻挫、右足関節捻挫等で通院されている患者さん2名を予約で治療しました。

同時に先日の日曜日に待合室と機能訓練室のリフォーム工事を大工さんに施行頂いていて、今日は8時30分から残りの作業をお願いしていました。

予約患者さんの治療を終えて、午後の1時過ぎに治療室と工事の後片付けをしてから、自宅の4階に戻り遅めの昼食を取りました。そして、食休みのあとにクリスマスケーキを西鎌倉のレ・シューへ妻と取りに行きました。帰宅後には夕方になっていたため実家へ行く支度をして、接骨院で残りの片付け物をしておりました。すると接骨院の電話が鳴りました。

 

今月の初めに単純性股関節炎で来院した3才の女の子のお母さんからでした。「また娘が肘を脱臼したみたいなので診てもらえますか?」と受話器からはお母さんの声と3才の女の子の痛い痛いと泣き叫ぶ声が聞こえました。

「すぐにいらして下さい」と伝えて、しばらくの間待っていると、先週に来院された珍しい右手母指の腱性マレットフィンガーの男性が休診とは思わずに来院されました。

患者さんは少し遠くからいらしており「丁度、急患の患者さんが来るのを待っているので宜しいですよ」と治療室へ促しました。治療を終える頃に大泣きの3才の女の子を抱いてお母さんが来院されました。

先に右手母指の腱性マレットフィンガーの男性の治療を終えて、待合室でお母さんに抱っこされたまま、3才の女の子の小児肘内障の整復をしました。

女の子は今年の1月にも右肘の小児肘内障で来院されており、右は過去に2回脱臼しているのですが、左は初めてでした。

負傷の原因をお母さんに聞くと、お友達の家で遊んでいて急に泣き出して、帰宅後も左手を使わないとのことでした。全く転倒などはしていないとのことでしたが、念のために肘関節周辺の腫脹等の有無を確認して、骨折の疑いがないと判断し回外法で整復をしました。しかし、娘さんがお母さんと向き合ってしがみついていたため上手く整復が出来ず、回内法で整復したところ、可なりの整復音を触知し整復されました。

 

帰りにはやっと泣きやんでくれて私が何度か手を振ってバイバイをすると、右手でお母さんにしがみつきながら、繰り返し左手でバイバイをしてくれました。

3才頃は小児肘内障(肘の脱臼)をしやすい時期なので仕方がありませんから、時間外や休日でも遠慮なくご連絡ください。お大事に。

 

 

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日曜日の昼過ぎに急患で左アキレス腱断裂の男性が来院

2015年12月20日|アキレス腱断裂

今日は朝の9時から大工さんに待合室と機能訓練室のリフォーム工事をお願いしていて、私も色々と相談をしながら大工さんの手伝いをして過ごしておりました。手伝いが一段落して、パソコンで仕事をしていたところ、午前11時30分頃に左手の小指の脱臼骨折のリハビリで通院中の女性から電話がありました。すぐに電話の声でYさんと分かり、ご主人がサッカーで左足のアキレス腱かふくらはぎ辺りを負傷されたので、都合が良ければ診て欲しいとのことでした。ご主人は歩けるのでそれ程大した怪我ではないと言われているようでした。まだ近くではないので、もう一度ご主人と連絡を取り合ってから、大船に着く時間を知らせて下さるということで電話を切りました。その後30分ほどしてから電話があり12時15分頃に大船に到着されるとのことでした。

 

12時20分を過ぎた頃にやや跛行は有るものの、歩いてご主人が来院されました。奥様もすぐに来院されて、初診申込み用紙へご主人に記入して頂いたあと、ベットにうつ伏せになって頂きました。

左右のアキレス腱を見比べると左のアキレス腱部にはやや陥凹が認められ、断裂部に約2.5㎝の離開を触知しました。Thompson testを試しましたが、やはり足関節は底屈せず反応はほぼ有りませんでした。先週の右アキレス腱断裂の患者さんに続き新鮮な左アキレス腱断裂でした。

 

そういうわけで、現在、固定期間中のアキレス腱断裂の患者さんが4名通院中です。早朝と昼休みに治療をしております為、当分の間は新患の新鮮なアキレス腱断裂の患者さんの治療はお受け出来ませんので、ご理解の程、宜しくお願い致します

☞当院の保存療法は固定処置に1時間ほど掛かり、予約でないと治療が出来ないため。 (清拭、物理療法、手技療法、固定処置等を毎回施します。)

 

尚、固定期間を終えられ機能訓練(リハビリ)をご希望のアキレス腱断裂の患者さんは治療をお受け出来ます。事前にお電話で連絡を頂ければ幸いです。

 

また、マレットフィンガーの患者さんは現在22名の方が通院中ですが、あまり治療時間を要しませんので、お電話の上、来院時間を受付に申し伝えて下さい。尚、受傷されてからの簡単な経過を必ずメモ書きしてお持ちください。宜しくお願い致します。

 

 

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左鎖骨外端骨折の70代男性が来院

2015年12月09日|骨折

以前にも通院歴のある70代の男性が、自宅の外階段で足を踏み外して左側に転倒され、左鎖骨外端骨折で来院されました。

午前10時に受傷され、当院には10時40分に来院されました。

受傷から40分しか経過していないため、写真のように腫脹、内出血も見られない状態でしたが、左鎖骨外端には限局性圧痛が著明で左上肢の挙上は困難でした。

 

 DSC04126.JPG 

 

骨折の同意を依頼している医療機関でレントゲン検査上、左鎖骨外端骨折を認めアイシング後固定処置を施行しました。

翌日の来院時の外観が下記の写真です。

 

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翌日には鎖骨骨折特有の可なりの内出血が見られました。

 

翌々日には下記のような状態となりました

 

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胸部と上腕部に内出血がかなり拡がっております。

 

幸い、骨片転位が殆ど無い骨折だったため、腋窩装具を使用せずに済み、晒包帯や鎖骨固定用バンド、副子等で固定処置をしたところ、当日の夜から夜間痛もなく眠れたとのことでした。

 

お酒が好きな方で、急性期は飲酒をしないように伝えましたが、3日程禁酒したら4日目からは飲みたいと仰るので、1杯ぐらいならと許可しました。

暑い夏でなくて良かったですが、ゆっくりとお風呂に入れないのは辛いと思います。身体全身の入浴は4週間程度は辛抱して下さい。お正月には美味しいお酒が飲めますように、くれぐれもお大事になさって下さい。

 

 

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