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挫傷(肉離れ)

左下腿部の肉離れ(腓腹筋断裂)をされた女性の経過など

2015年04月03日|挫傷(肉離れ)

下記の写真は3月14日、ランニング練習中に後ろ向きで走っていてバランスを崩して左腓腹筋内側部の筋挫傷(肉離れ)をされた50代女性患者さんの受傷から3日後の内出血の様子です。下腿3分の1の部分にうっすらと赤い皮下出血を認めます。筋挫傷(肉離れ)をしたのは皮下出血のやや上の部分で、筋断裂部の陥凹を触知できます。

 

(受傷から3日後)

DSC03204.JPG

 

下記の写真は受傷から10日後の皮下出血の状態で、重力で血液が下方へと拡がり、痛々しい状態がご理解いただけると思います。 

 

 (受傷から10日後)

DSC03224.JPG

 

 腓腹筋の内側部が断裂しても、内出血した血液は重力で下方へ降り、外側部にも拡がります。

 

DSC03223.JPG 

 

この患者さんはパートで販売の立ち仕事をされていて、代わりの人がいないため休むことが出来ませんでした。そのため受傷の翌日から患部を適度に圧迫固定し、腓腹筋を弛緩させるために踵に高さを持たせて就労して頂きました。加療により、数日で歩行時の痛みが取れ、一日も休まずに仕事をされており経過は良好です。

 

3月30日から左アキレス腱を断裂された30代男性が通院中ですが、昨年8月に左腓腹筋内側部の肉離れをされて、お仕事が多忙なため特に治療はせずに我慢されました。

受傷から約8か月を過ぎておりますが、患部には筋断裂後の硬結を認め、圧痛も有ります。

左アキレス腱断裂は剣道で受傷されたのですが、昨年8月の左腓腹筋内側部の筋断裂(肉離れ)が伏線となったとも考えられます。

 

尚、アキレス腱断裂の患者さんの多くに、腓腹筋の断裂の既往歴があり、運動中に腓腹筋の違和感や軽い痛みを覚えた後にアキレス腱を断裂されております。

 

たかが肉離れと思われがちですが、湿布を貼って安静にしていても組織の修復は遅れるだけです。歩行時の痛みもすぐには取れず日常生活に支障を来し、跛行により腰痛を発症される方も多く見受けます。

適切な固定処置と物理療法等のリハビリを早期から行うことで、後発する怪我等の予防にもなります。

 

昔から日本人は我慢すること、我慢強いことを美徳としておりますが、怪我をされた後に我慢することは決して良くはありません。損傷した組織には出来るだけ早めに適切なRICE処置(安静・冷却・圧迫・高挙)を加え、組織修復に必要な治療(温熱療法・手技療法・機能訓練等)をされた方が治療期間が短くなります。万が一後遺症が残ったとしても最小限で済みます。

 

マラソン、卓球、社交ダンス、ママさんバレー、野球等のスポーツに親しむ中高年の方はとても多くおられます。怪我の予防に心掛けて、万が一怪我をしてしまったら我慢をせずに早めに治療されることが、長くスポーツに関われることに繋がると思われます。

また、治療をせずに後遺症を残してしまうことが、高齢になった際に生活の質を落としかねない場合も有ります。

 

早期の治療で早めに回復すれば、日常生活の支障も最小限で済み、好きなスポーツにも早く復帰が出来ます。

 

日本人の多くが心身ともに健康で長寿であれば超高齢化社会も乗り切っていけるのではないでしょうか。

 

 

 

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