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院長:佐藤和義
住所:〒247-0056
鎌倉市大船1-23-31 サトウビル1F
TEL:0467-45-6700
アクセス:JR東海道線・横須賀線・根岸線 大船駅東口 徒歩1分
駐車場(有料駐車場40分間サービス券発行)

2015年4月

小児肘内障(肘の脱臼)の2才の男の子が日曜日に急患で来院

2015年04月26日|小児肘内障

今日は天気も良く、娘を私の実家に預けて、妻と日産スタジアムで開催されたフリーマーケットにウォーキングを兼ねて行ってきた。最近私は運動不足解消のために週末の土、日は出来る限りMBTを履いて歩くようにしている。日頃からオムロンのカロリスキャンという活動量計を着けているのですが、1万歩以上歩いても消費カロリーは意外と少ないのが解ります。歩いていなくても日常の仕事では可なり身体を使っているので消費カロリーはあまり歩いていなくても高くなります。

 

新横浜から日産スタジアムまでは歩いて15分程で、日産スタジアムの外周は可なりの距離が有り、歩いていると汗がじんわりと出てきた。しかし、お店の前で立ち止まると風が強いため少し肌寒く感じた。

日産スタジアムのフリーマーケットは関東圏最大のフリーマーケットでかなりの数の出店があり、とても賑やかで活気に溢れている。妻は掘り出し物を、私は食べ物を目当てに歩いていると、いつの間にかはぐれてお互いが見当たらなくなり、携帯で「いまどこ?」「何々のお店の前」と連絡をして、捜して見つけるとまたはぐれての繰り返しであった。

スタジアムを1周して、そこそこの物(紳士ベルトやアクセサリーなどを購入)が買えたのと大分疲れたので、新横浜駅へ向かいお茶でも飲んで帰ろうということになった。駅ビルの上のお店でケーキとコーヒーのセットを頼み、お水を飲んで一息ついていると私の携帯に電話が入った。(もちろんバイブにしていたのですが)急いでお店の外へ出て電話に出ると、「3月にお世話になった○○ですが、息子がまた手が外れたようなので診て頂きたいのですが」とのこと。4時過ぎだったので「今新横浜にいるので、5時頃に接骨院に着くようにいらして下さい」と伝えて、急いでケーキとコーヒーを頂き、足早に電車に乗って帰路へとついた。

新横浜から横浜までは乗り換えなしでスムーズに行けて、横浜で乗り換えて大船に着いたのは4時57分だった。急いで接骨院へ向かうとすでに入口の前にご家族の姿が有った。挨拶もそこそこに入口のカギを開けて、すぐに待合室へ入って頂いた。

 

「前回は息子さんの手洗いをお母さんが後ろから手伝っていて左手を引っ張ってしまい負傷されたのでしたが、今回はどうされましたか?」とお聞きすると、息子さんが3才のお友達が両親に左右から両手を繋いでもらい、前転する遊びをしてもらうのを見て来て、同じようにやって欲しいと息子さんにせがまれてしてあげたところ、左手を痛がって使わなくなってしまったご様子。

前回の来院時に「現在の年齢の時期は肘を脱臼をしやすいので、手首は引っ張らずに上腕部を持って引っ張っぱるようにして下さい。肩は絶対に脱臼はしませんから」とご説明したのですが、息子さんにせがまれてしまうと仕方ないですね。

 

男の子の右手にアンパンマンの音の出るおもちゃを持たせて気を引き、左肘の脱臼を整復すると小さな整復音を触知した。一瞬痛そうな表情をしたが、泣かずにそのままアンパンマンのおもちゃで遊び出し、左手も自然と使うようになった。

今回が3回目の小児肘内障ということで「2度有ることは3度有る」になってしまいましたが、4回目以降がないように気を付けて下さい。

お大事に。

 

 

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埼玉から来院されている腱性マレットフィンガーの男性患者さんの経過

2015年04月11日|マレットフィンガー

下記の写真は2月11日に着替えの際、ズボンに左手の中指を引っかけられて負傷され腱性マレットフィンガーとなり、2月14日から埼玉より通院頂いている 男性(40代)の3月28日(6週間と4日、46日目)の経過です。

 

  DSC03236.JPG

 

 

  DSC03237.JPGのサムネール画像

 

多少の発赤と浮腫は残存しておりますが、第一関節はほぼ真っ直ぐに伸びております。この患者さんはお仕事でパソコン作業のデスクワークだけではなく、重い物の運搬作業もされるため、3月28日からは全日のシーネ固定を継続しつつ、入浴時のみシーネを外して、入浴の際には患部を温めながら屈伸の訓練を開始しておりました。

 

下記の写真は4月11日(8週間と4日、60日目)の経過です。伸展も屈曲も経過は良好ですが、日中は伸縮性テーピングで固定して就労され、夜間のシーネ固定は継続しております。

 

 DSC03284.JPG

 

 

  DSC03283.JPG

 

下記の写真は、7年ほど前に反対の右手の中指を負傷されて腱性マレットフィンガーとなり、保存療法で上手く行かずにオペに変更され治癒された右手の外観です。治癒するまでに1年も掛かってしまったそうで、左手の中指は当院の保存療法を希望され来院されました。

1センチ程の手術痕が有りますが、伸展・屈曲(上記の写真を参照)ともに制限は有りません。

 

DSC03285.JPG

 

 4月18日に来院された際に症状をお聞きすると、仕事中に手を使用されても帰宅後の夜に第一関節の伸展状態が保たれているそうなので、4月末か5月中旬までの治療で終了出来そうであるとお伝えしました。

 

通常、利き手である右手では固定状態を維持するのは難しく、日常生活にかなりの支障を来たします。しかし、受傷された指が利き手ではない左手の中指であった為、週に1回の通院でも固定の維持が可能であったように思います。

 

腱性マレットフィンガーは指の関節の柔軟性(関節可動域)が正常で、過去に指の既往症(骨折や靭帯損傷、変形性関節症等)が無ければ、受傷から1か月以内の来院であれば関節可動域(伸展および屈曲)の80%以上は改善が可能な疾患であると考えます。例え、他医にて癒合が不充分でもう治らないとか腱が着かなかったと言われた陳旧症例(2か月~3か月以上経過された症例)であっても、日常生活上には支障のない程度の改善は見込めますので遠慮なくご相談ください。

 

 

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バスケットボールで受傷された腱性マレットフィンガーの男性の経過

2015年04月04日|マレットフィンガー

 1月22日にバスケットボールで腱性マレットフィンガーを受傷されて、3月11日に来院された40代の男性の経過について、4月4日の状態を下記の写真でご覧いただきます。

 

DSC03271.JPG 

 

受傷から10週間と2日が過ぎました。 

思っていたよりも経過が良かったのと、第一関節の屈曲制限を生じさせてはいけないので、当初の予定の4週間の再シーネ固定を3週間で除去し、日中の固定を伸縮性テーピングに変更しました。営業職の方で車の運転の際にハンドルを長時間握られるため、日中の伸縮性テーピングでは第一関節が曲がって来てしまうかと心配したのですが、写真のように屈曲変形していた第一関節がご自身の力で可なり真っ直ぐに保てるようになられたのがお解りいただけます。

浮腫と肥厚も軽減しました。 

 

DSC03272.JPG

 

 

DSC03273.JPG

 

また、来院時には第一関節が完全屈曲(約90度)出来ましたが、再固定を3週間したため屈曲が不充分にはなりました。

しかし、来院時には屈曲時痛を強く訴えられておりましたが、屈曲時痛はかなり軽減されたそうです。

 

これから、第一関節の伸展状態を維持しつつ、完全屈曲出来るように機能訓練(リハビリ)していくことが大切です。 

早くバスケットボールに復帰されたいようですが、もう暫く辛抱してください。

経過は良いので、もう少し頑張って通院して頂ければ、またバスケットボール

は可能です。お大事に。

 

ちなみに、私はもうすぐ48才になりますが、もう身体が思うように動かないのと、右膝内側半月板損傷、足関節捻挫による靭帯損傷、腰痛と古傷も多く、2年ほどバスケットボールから遠ざかっております。中学時代のバスケの友人の中にはまだバスケットボールを続けている強者もおります。

もうすぐ50才になるのに頑張るなーと思います。見習わなければとは思っておりますが、、、。

 

最近では中年の星である

中日の山本昌弘投手(今年もぜひ最年長勝利記録を更新して下さい!)

横浜FCの三浦知良選手(先日最年長ゴールを決めました!字は違いますが

名前が一緒で光栄です。)

他に、スキージャンプの葛西紀明選手、米国メジャーリーガーのイチロー外野手等40代で活躍されているアスリートが話題になります。これからも息の長い選手生活を送られて、国民にパワーを下さると有難いですね。

 

私は恐らくもうバスケットボールのプレーは出来ないでしょう。患者さんと話をしていると昔を思い出して、すごくバスケットボールがしたくなってしまいますが、、、。

 

私の勝手なひとり言でした。

 

 

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左下腿部の肉離れ(腓腹筋断裂)をされた女性の経過など

2015年04月03日|挫傷(肉離れ)

下記の写真は3月14日、ランニング練習中に後ろ向きで走っていてバランスを崩して左腓腹筋内側部の筋挫傷(肉離れ)をされた50代女性患者さんの受傷から3日後の内出血の様子です。下腿3分の1の部分にうっすらと赤い皮下出血を認めます。筋挫傷(肉離れ)をしたのは皮下出血のやや上の部分で、筋断裂部の陥凹を触知できます。

 

(受傷から3日後)

DSC03204.JPG

 

下記の写真は受傷から10日後の皮下出血の状態で、重力で血液が下方へと拡がり、痛々しい状態がご理解いただけると思います。 

 

 (受傷から10日後)

DSC03224.JPG

 

 腓腹筋の内側部が断裂しても、内出血した血液は重力で下方へ降り、外側部にも拡がります。

 

DSC03223.JPG 

 

この患者さんはパートで販売の立ち仕事をされていて、代わりの人がいないため休むことが出来ませんでした。そのため受傷の翌日から患部を適度に圧迫固定し、腓腹筋を弛緩させるために踵に高さを持たせて就労して頂きました。加療により、数日で歩行時の痛みが取れ、一日も休まずに仕事をされており経過は良好です。

 

3月30日から左アキレス腱を断裂された30代男性が通院中ですが、昨年8月に左腓腹筋内側部の肉離れをされて、お仕事が多忙なため特に治療はせずに我慢されました。

受傷から約8か月を過ぎておりますが、患部には筋断裂後の硬結を認め、圧痛も有ります。

左アキレス腱断裂は剣道で受傷されたのですが、昨年8月の左腓腹筋内側部の筋断裂(肉離れ)が伏線となったとも考えられます。

 

尚、アキレス腱断裂の患者さんの多くに、腓腹筋の断裂の既往歴があり、運動中に腓腹筋の違和感や軽い痛みを覚えた後にアキレス腱を断裂されております。

 

たかが肉離れと思われがちですが、湿布を貼って安静にしていても組織の修復は遅れるだけです。歩行時の痛みもすぐには取れず日常生活に支障を来し、跛行により腰痛を発症される方も多く見受けます。

適切な固定処置と物理療法等のリハビリを早期から行うことで、後発する怪我等の予防にもなります。

 

昔から日本人は我慢すること、我慢強いことを美徳としておりますが、怪我をされた後に我慢することは決して良くはありません。損傷した組織には出来るだけ早めに適切なRICE処置(安静・冷却・圧迫・高挙)を加え、組織修復に必要な治療(温熱療法・手技療法・機能訓練等)をされた方が治療期間が短くなります。万が一後遺症が残ったとしても最小限で済みます。

 

マラソン、卓球、社交ダンス、ママさんバレー、野球等のスポーツに親しむ中高年の方はとても多くおられます。怪我の予防に心掛けて、万が一怪我をしてしまったら我慢をせずに早めに治療されることが、長くスポーツに関われることに繋がると思われます。

また、治療をせずに後遺症を残してしまうことが、高齢になった際に生活の質を落としかねない場合も有ります。

 

早期の治療で早めに回復すれば、日常生活の支障も最小限で済み、好きなスポーツにも早く復帰が出来ます。

 

日本人の多くが心身ともに健康で長寿であれば超高齢化社会も乗り切っていけるのではないでしょうか。

 

 

 

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