2015年02月08日|捻挫
2月5日の木曜日の鎌倉は雪にならずに済んで良かったと思っておりましたが、一日中みぞれ交じりの雨模様で、気温は低くとても寒い一日でした。
そんな翌日の朝の通勤途中に自転車で転倒されたり、歩行中に足を滑らせて転倒された患者さんが相次いで来院されました。☞通勤災害(労災)
2月6日金曜日の朝の9時半ごろに30代の女性が来院され、朝の8時に自転車で職場に向かう途中、左にカーブをする際に、凍結道路に気付かずタイヤがスリップし転倒されて、両膝の打撲と、左肘の打撲、右肘関節の捻挫、左胸部打撲の5箇所を負傷されました。5箇所もの負傷でとても痛々しかったですが、転倒の際に回転して上手く力が分散されたため、それぞれの負傷箇所は軽傷で済んで不幸中の幸いだったと思われます。
2月6日金曜日の午後6時ごろにも30代の女性が来院され、朝の8時に徒歩でバス停に向かう途中に、凍結道路に気付かず足を滑らせて転倒された際に、右足の第5指を捻挫・打撲されました。ヒールの高いブーツでブーツの先端の外側に地面に擦った跡が有りました。負傷後に無理をして終日仕事をされてからの来院でしたので、右足の第5指は内出血が著明でとても痛々しかったです。
2月7日土曜日の午前11時半ごろに来院された40代の女性は、金曜日の朝8時の通勤途中にお子さんを自転車の後部座席に乗せて走行中、下り坂の右カーブで凍結道路に気付かずタイヤがスリップし、右側に転倒されて右膝の打撲による擦過傷と転倒の際に右膝を着いて踏ん張り腰部を捻挫され、頭が右に振られて、左の首の筋肉を傷められて、左回旋制限と疼痛が著明で右側屈痛も認めました。☞頸部捻挫
お子さんを守るために、転倒されてもハンドルを離さずに右膝で踏ん張り、ご自身は右膝と腰と首を痛めてしまいましたが、お子さんには全くお怪我が無かったようで、良かったです。
いずれの方も同日の朝8時ごろの負傷で、前日には天気予報に反して雪も積もらなかったので、道路の凍結は予想できなかったように思います。それでも木曜日は一日中雨だったので、アスファルトの雨が乾かず夜間に凍結したと思われます。
まだまだ2月中は最低気温が5℃以下の日も多く有り、雨や雪の翌朝は道路の凍結が予想されます。自転車に乗られる方は、濡れたアスファルトで日陰の場所には特に注意が必要です。自転車から降りて、ゆっくりと足元を確かめながら自転車を引いて歩きましょう。
歩行時は靴底が滑らないタイプの靴を履き、転倒しないように気を付けましょう。
いずれの方も重傷ではないので、一日も早く日常生活に支障のないように治しましょう。お大事に。
大船駅東口より徒歩1分
☎0467-45-6700
大船接骨院
朝の通勤途中に凍結道路で転倒された患者さんが3名来院の続きを読む
2015年02月04日|小児肘内障
2月3日の午後3時半過ぎに、以前にも小児肘内障で来院された2才の女の子がお母さんに抱っこされて来られた。
「また左手を使わないので、脱臼したのかと思います」と言われて、負傷の原因をお聞きすると短いお昼寝をして起きてから洋服を着せようとしたら泣き出して左手を使わずに痛がっているとのこと。
転倒はしておらず、恐らく寝返りで脱臼したようなので、アンパンマンの音の出るおもちゃで気を引き、回外法で整復するとしっかりと整復音を触知し整復された。
寝起きでもあり、泣き疲れていた為なのか、全く泣くこともなく帰りには左手でバイバイをしてくれた。
ちなみに、お姉ちゃんは1才から3才までの間に左肘が6回、右肘が2回の計8回も脱臼しているのですが、3才以降は全く脱臼しておらず、もう6才になったのですね。
あなたも今回で左肘が2回目、右肘が1回の3回目なので、また脱臼しないように気を付けてください。
お大事に。
2月4日の午前10時過ぎに、以前も小児肘内障で来院したことのある2才の女の子がお母さんに抱っこされて来られた。今回の負傷の原因は着替えの際に袖を通そうとして右手を引っ張ってしまったとのこと。それからは、右手をぶらーんとして使わない様子。
以前もお兄ちゃんに右手首を引っぱられて小児肘内障となり来院されており今回は3回目の受傷であった。
私は別の患者さんを治療中であったため、勤務柔道整復師の杉本に女の子の整復を促した。
少し泣いてはいたが、回外法ですんなり整復されたようで、アンパンマンの音の出るおもちゃと猫バスの振動して進むぬいぐるみなどであやしたところ泣き止んで、帰りは右手で私にもバイバイをしてくれた。
二人とも、また脱臼しない様に気を付けて下さいね。
お大事に。
急患応需
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大船接骨院
2015年02月02日|マレットフィンガー
昨年の12月20日にソファーのカバーを掃除して、ソファーにカバーを押し込んでいた際に右手の中指を突き指して、腱性マレットフィンガーになられた50代後半の患者さんが来院された。
受傷されてすぐにご自宅の近所の整形外科を受診されて、レントゲン上は異常がなく、腱性マレットフィンガーの診断を受けられた、その後は装具固定をされ週に1回程度の通院をされて約6週間で固定を除去されたとのこと。
先生からはその際に「これで良くなるも悪くなるもあなた次第です」と言われたそうで、何のリハビリもなく治療は終了してしまったご様子。
右手の中指のDIP関節はわずかに伸展が不充分で、屈曲が出来ず使い辛いうえ、浮腫と発赤で鈍い痛みもあり、お困りの様子でした。(下記の写真)
6週間の固定期間にしては、DIP関節の伸展はある程度伸びており、全日の固定を除去して夜間固定をせずにいると、すぐにDIP関節が屈曲変形してしまう方が多いにもかかわらず、幸いにも強く握られたりせずに週末を過ごされたようで、曲げ辛さと浮腫、発赤からくる鈍痛に悩まされているとのことであった。
治療としては屈曲制限と浮腫、発赤を軽減させるために超音波バスでの温浴後にアイシングをする、温冷交代浴を施行。
患者さんの指先にフィットするプラスチックシーネを作成し、夜間はご自身でプラスチックシーネを伸縮性テーピングで固定していただき、日中は伸縮性テーピングでの固定で過ごしていただくようにお願いした。
せっかくのお正月も無理をして装具固定の圧迫に耐えられて、可なりの痛みとストレスがあったそうで、頑張って装具固定を外さずに過ごされたとのことであった。しかし、その甲斐があってDIP関節が伸びたので取り敢えず良しとしましょう。
恐らく私より背が高く、手の大きな方なので、装具のサイズが合っていなかったのかもしれません。昨年も同様の症状の方が、2名来院されました。指先への循環障害が生じて浮腫と発赤が生じてしまったケースですが、浮腫も発赤も改善しますので、心配は要りません。
通常、腱性マレットフィンガーは固定期間中も殆ど痛みはなく苦痛なく過ごせます。固定が患者さんの手の大きさに合っていれば良いのですが、きつくて圧迫感があるようですとうっ血してしまい痛みが伴ってしまいます。
その様な場合には屈曲拘縮(屈曲制限)が生じやすいので注意が必要です。リハビリに余計な時間が掛かってしまいますので、担当医が痛みを訴えても聞き入れて下さらない場合には、転療をおすすめします。
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