2012年10月21日|脱臼
8月2日(木)に当院に来院され、総合病院の整形外科にご紹介した左肩関節(習慣性)脱臼の患者さんが10月17日(水)に内視鏡による手術をされて、現在入院中である。
今日の夕方に経過も知りたかったので、お見舞いに伺ったところ、手術日から10日後に抜糸予定で、おおよそ2週間程で退院出来る見込みと担当医の先生から説明を受けられたそうである。
平成23年2月1日、平成23年12月18日、平成24年8月2日と約1年半の間に3回と脱臼の頻度も高く、お痛みも辛そうだったため、患者さんと相談の上、私が手術を勧めて受診して頂くことにしたので、患者さんから、「決心して手術をして良かったです」と今日言って頂き正直にとても嬉しく思った。
患者さんの話では、MRI検査上は骨傷は無く、関節を構成する軟部組織に関しては、約9回の脱臼によりかなり傷んでいたようで、整形外科部長の先生が手術を執刀して下さったそうである。今日は日曜日にもかかわらず朝から先生が様子を見に来てくれたそうで、とても喜んでおられた。
これから、数ヶ月間に及ぶリハビリが続きますので、完治までリハビリ頑張って下さい。
2012年10月06日|足関節捻挫
土曜日の午後に仕事を終え、遅い昼食を食べ終わりテレビを観ながらお茶を飲んでいると、接骨院の電話が鳴った。
受話器を取ると、以前当院に通われたことのある患者さんのお母さんで、7歳の娘さんが塀から誤って落下し、右足を痛がっているとの事。自転車ですぐに来られるとのことで、4階の自宅から1階の治療室に降りて待っていた。
ほんの数分で、患者さんは治療室の前まで来られて、お母さんが大泣きの娘さんを自転車の後部座席から降ろしたところ、娘さんは右足は地面に着くことが出来ず、私が両手を持って左足だけでけんけんして待合室に入ってもらい直接治療室の椅子に座ってもらった。
右足を診ると外くるぶしがかなり腫れており、足関節の底・背屈が困難であった。左膝にはバンドエイドが貼られており、剥がすとそこそこ深い裂創があった。お母さんと娘さんに話を聞くと、朝7時に外で遊んでいて、1m程の塀から台に飛び移ろうとして失敗し、右足は着地で捻り、左膝は転んだ際に岩にぶつけてしまい負傷したそうだ。
妹さんの幼稚園の運動会でばたばたしていたため、それが終わってから来院されたそうで、今が4時なので、負傷後9時間が経過している。その間、患部のアイシングもされなかったようなので、腫れも、痛みも時間と共に強くなり、我慢も限界に来ていたのだろう。
可哀想に来てからずぅーと泣き止む様子はない。左膝の裂創はガーゼを水で浸し、創傷部を充分に洗ってからワセリンを塗り大きめのケアリーブを貼った。
⇒(浸潤療法)
右足関節は、内・外側副靱帯損傷で、特に外側の前距腓靱帯損傷が強く、整復後、アイシングを長めにしてシーネで固定包帯処置を施行した。
帰りには、足が着けるようにはなったが炎症症状も強く、荷重歩行が困難なため、来た時と同様に自転車の後部座席に乗って泣く泣く帰って行かれた。習い事のスイミングが出来なくなってしまう事を気にされていたが、足首の捻挫(靱帯損傷)ではしっかり治さないと、習慣性になることも有るので、一定期間の固定処置、治療、リハビリが大切です。
まだ2年生なのであまり心配はいりませんが、1ヵ月程度の治療は必要になるので、スイミングや体育が早く出来るように治療していきましょう。
土曜日の午後の急患の患者さん(右足関節捻挫、左膝の裂創)の続きを読む